『だれかの木琴』/井上荒野 △

うえぇぇ~。
全然、共感できません~理解できません~勘弁してください~(-_-;)。
この居心地の悪さというか、醜さというか、・・・正直、気持ち悪かったです。
井上荒野さんが描く、40代主婦のストーカー物語、『だれかの木琴』、ちょっと、これは私には、無理でしたわ~。

立場というか境遇みたいなものが、多少似てると思うのね、主人公・小夜子と私。凡庸な主婦で、子供はそんなに手がかからなくなってて、ダンナはそこそこだけど稼いできてくれてて、って。だけど、ホントに全然理解できないの。
美容師からの営業メールに返信したり、頻繁に美容室行ったり、美容師の家探し当てて差し入れを置いてきたり。
やらないでしょう?やらないよねぇ。
小夜子が行動に移す度に、「いやいやいや、もうやめようよ…」って気持ち悪くなる。

だけど。ふとした時に、何の陰りもない自分の人生のはずなのに、不足というか欠けがあるんじゃないかって不安になる感じ、その感覚は判る。
小夜子はそのせいで「自分はおかしくない」と思ってストーカー行為にのめり込んでいく。
物語の冒頭を何回か読み直したんだけど、そのきっかけが全然わからない。
だから、もしかしたら自分にも、その判らないきっかけが突然訪れるんじゃないか、そんな気がして気持ち悪かった。

どこで歯止めがかかるのか、どこでトドメが刺されるのか、読み進めれば進めるほど、気持ちの悪さはどんどん膨らんで、実際胃の具合が悪くなったような気すらしました。

ストーカー行為に走る小夜子、気が付かないふりを続ける夫、何となく受け流して何とかなるんじゃないかと受け身な美容師、最初は面白がっていたけどそのうちヒステリックになる美容師の恋人、みんな、おかしくて気持ちが悪い。
まともなのは、娘ぐらい。その娘だって、「なかったことにする」術を身につけてしまう。それは、大人になるってことなのかもしれないけど。

美容師の一件が、何となく納まったのかなというところで、ラストにまた小夜子は不穏なメールを送信する。
このメールがどんな波を呼ぶのか、その波がどんなふうに広がっていくのか、想像するのも嫌だ。気持ち悪すぎる。

う~~わ~~。
共感できません~理解できません~勘弁してください~(-_-;)。
そんなエンドレスループを呼ぶ作品でした。
でもね、なんかすごい勢いで読んじゃった気がします。そういえば。
この人たち、どうなっちゃうんだろ、どう対応するの?、って。
だけど、私が期待する風には(小心者は枠から外れたがらないから)、納まらないわけで。毎度裏切られながら、それでも読み続けてしまいました。
それだけ引き込む力のある物語、ということかもしれません。

(2014.03.21 読了)

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井上荒野 幻冬舎発行年月:2011年12月 予約締切日:2011年12月07日 ページ数:210p


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