『キノの旅 (20) -the Beautiful World-』/時雨沢恵一 ○

時雨沢恵一さんの「キノの旅」シリーズ20冊目ですよ。
そして、もう巻数のローマ数字を解読できなくなって久しい私でございます(笑)。
パースエイダー(銃器)有段者・キノと喋るモトラド(自動2輪車)・エルメス。
妙齢美人な師匠とハンサムな弟子。
亡国の王子・シズ様と喋る犬・陸と無口な少女・ティー。
旅を続けるその3組と、定住派で写真家のフォトと喋るモトラド・ソウ。
彼らの出会う地域や国の物語が、淡々と綴られてゆく。
美しい国。醜い国。賢い国。愚かな国。彼らは、全てを受け入れ、裁かない。
そのフラットな視線が、読んでいて楽しかったり、抉られたり。
今回も、彼らと一緒に、様々な国に巡り合いました。
『キノの旅 (20) -the Beautiful World-』

口絵プロローグ「旅の話・b」
美しい夕景を眺める、キノとエルメス。〈世界〉周遊について語る者たちと出会う。
口絵「海のない国」
エルメスが珍しくすごく良いことをいう(笑)。
第一話「人間の国」
シズ様組がたどり着いたのは、賢者が管理する国だった。
第二話「仲の悪い国」
近接する3つの国をそれぞれ訪ねた、キノ組・師匠組・シズ様組。
第三話「拘らない国」
恋愛犯罪を防ぐために、とある法律が施行されている国。
第四話「宝探しの話」
師匠からとあるノートの話を聞く少女。
第五話「宝探しの話」
師匠組が、第4話のノートを手に入れた顛末。
第六話「夫婦の話」
フォトが写真を撮ったある夫婦の、とてつもない秘密。
第七話「ターニング・ポイント」
高名なベストセラー作家のターニングポイントは、本当はキノだったんじゃ?。
第八話「羊たちの草原」
あの国の人たちは、ちゃんと責任を取ってくださいよ・・・。
エピローグ「旅の話・a」
プロローグの少し前。〈世界〉の定義が違う国を訪れたキノ達。

いやはや、なんとも。
「人間の国」が怖いというか、切ないというか。なんで、こういうことになっちゃったんでしょうねぇ。その発端と経緯の物語も知りたいものです。

第五話の方の「宝探しの話」、師匠組が大活躍で嬉しかったです♪
師匠のえげつなさが、弟子に対してもいかんなく発揮された・・・。弟子がかわいそうですが、彼の役目は「有能だけどトホホ」ですからねぇ。うふふ。
そして、本当に師匠が美人でえげつなくてカッコよくて・・・たまりません!

「夫婦の話」で、フォトが記念写真を撮った夫婦、素敵だったなぁ。奥さんの鮮やかな行動が、印象的でした。しかし、お互いの正体に気付かないままでいたなんて、どっちもとても有能だったんですね!「お茶、元気かな?」うん、そういうふうに言えるフォトも素敵でした!

「羊たちの草原」の羊、怖いですよねぇ・・・。あんなとんでもない羊を品種改良で作り出した人たちは、国から出しちゃダメだったと思います…。「元気でいてくれて嬉しいです」じゃないっつーの!!たぶん、敵がいないから(負けるわけがない)繁殖しまくって増えまくって、いつか国を襲われますぜ。ははは・・・。

「仲の悪い国」で、それぞれの訪れた国が、ちゃんとそれぞれのイメージというか特性に合ってたところが密かにツボでした(笑)。しかし、どうして仲たがいしちゃったんでしょうねぇ。交流してたら、それぞれ意味ないなんてことなくて、より発展できたのにねぇ・・・。

それぞれの国(地域)は、人間の持っている一部分をかなりデフォルメしたもの。こんなにたくさんの様々な面を持つのが、人間なんだよなぁ…なんてことを感慨深く思ってしまいました。
でも、まだまだクローズアップされていない人間の一面は、たくさんあります。ということで、登場人物たちには、末永く旅を続けて頂きたいものだと思います♪

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(2018.04.02 読了)

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この記事へのコメント

苗坊
2018年04月04日 22:23
こんばんは。
ついに20巻を越えましたねー。
いつも以上にオールスターの登場に、楽しく読みました。相変わらずえげつない内容のお話も多かったですが、それがこの作品の醍醐味でもある気がします^^;
「羊たちの草原」は怖かったですねぇ…。ホント、ちゃんと当人が責任を取らないと駄目ですよね。あのキノが苦戦するんですから^^;
2018年04月05日 18:19
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
ハイ~、20巻を超えましたね♪(もう21巻が出てますが;)
人間の醜さをクローズアップされるような話も、あっさりと描かれるのが、えげつないというかなんというか・・・。
でも、これが〈キノの旅シリーズ〉の良さですよね。
「羊たちの草原」・・・、あのキノが苦戦するんだから、相当ですよねぇ、ホントに。

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