『大正箱娘 ~怪人カシオペイヤ~』/紅玉いづき ◎

紅玉いづきさんの〈大正箱娘〉シリーズの2冊目。勝手にシリーズと言ってますが、展開的に言って、これは続きますよね~♪
本作『大正箱娘 ~怪人カシオペイヤ~』は、前作で少し取り上げられた「怪人カシオペイヤ」の事件に何かと関わりが出来てしまう、見習い記者・紺が体験する出来事と箱娘・うららの物語。

前作『大正箱娘 ~見習い記者と謎解き姫~』での疑問、「箱娘とはなんぞや」が解明されるどころか、ますます謎は深まるばかり。
本作の3つの章を読んでわかったことは、紺がかかわる事件に絡む<箱>をうららが<開け・閉め>することで、「この国の根幹に隠された謎が存在する」ことが示唆されている、ということだけ。
しかも、示唆されているだけで、未だ箱娘の正体も「金品を盗むのではなく、秘密を暴くことを目的とする怪人カシオペイヤ」の目的も明らかにされていないので、今後、物語がどう広がっていくのか、とても楽しみです。

今回の物語のメインは「怪人カシオペイヤ」。
正体というか、数人の人間で構成されており、彼らの目的が〈この国の隠す秘密を暴き、この世をつくりかえる〉ことにあるらしい、ということはほのめかされましたが、それと「箱娘」の関わりもはっきりしません。
前作に登場した放蕩子爵・燕也が再登場し、紺に「箱娘とは、誰か」を問う。そして事件解決ののち、紺と燕也は連れ立って神楽坂を訪ねようとする。が、紺が何度も通いなれたはずの箱屋敷には、いっかなたどり着けず、燕也は「そういうこともあるだろう」と退場。すると、すぐに紺は箱屋敷の目の前で叉々に声をかけられ、屋敷に入ることになる。
つまり、箱娘が会うことを了承した者だけが、箱屋敷にたどり着けるようですね・・・。
やっぱり、うららのことが知りたいですね。心理を操って近づけさせないのか、実際に空間をどうこうしているのかわかりませんが、そういった力があるのでしょう。
そして燕也は、うららを称して〈永世機関の最重要機密〉と言っていました。〈永世機関〉って・・・!大変興味深いですね。どんな壮大な秘密が隠されているんでしょう・・・気になりますねぇ。

ところで、清武製薬の新薬披露パーティーに同行させる条件として、紺にドレスを着せた燕也。彼の意図としては、紺を揶揄うのと目眩ましの変装だったんでしょうが、ぜひその姿を挿絵で見たかったですね!
可愛かっただろうな~と思います。それと私、燕也には背が高く体躯も均整がとれているイメージがあるので、並んだ姿は結構絵になったんじゃないかと(笑)。
まあ・・・二人に恋愛展開が来るとは思えませんし、そうなって欲しいとも思わないんですけどね。
でも、燕也が紺に「送る必要があるか?」と訊ねたりして女性扱いするのが、いいですね。横暴な成金子爵でありつつも、実は女子供と軽んじるのではなく、人として尊重しているのかもしれない…なんて思います。

江戸から東京になったはずが、帝京と「名称を変えた」のはなぜか。
これからの、紺とうららの関係がより温かく強いものになっていって欲しい。
燕也、叉々、悪食警部、紺の上司・小布施・・・様々に個性の強い登場人物たちの、いろいろな面ももっと知りたい。
続巻に期待する気持ちでいっぱいです!

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【苗坊の徒然日記】 苗坊さん大正箱娘 怪人カシオペイヤ 紅玉いづき

(2018.04.18 読了)

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この記事へのコメント

苗坊
2018年05月01日 22:08
こんばんは^^
「箱娘」の謎はますます深まるばかりでしたね。国家をも揺るがすようなすんごいものだというのは何となくわかりましたが^^;
紺の勇気には感服しますが、読んでいるこちらはハラハラしっぱなしでした。無事で何よりです。
でも、色々なことがモヤモヤしたままなので、ぜひとも続編を出してほしいです。
そして紺やうららが生きやすい社会に少しでも変わっていったら良いなと思います。
2018年05月02日 22:30
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
謎ですよねぇ~。<箱娘>って、どういう役割を持った存在なんでしょう。
そんな大きなものを背負わなくてはならないうららを、特別な存在ではなく「大切な友達」として付き合っていける紺、この二人の未来をもっと見たいですね!
続編、書いてほしいなぁ。

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