『代書屋ミクラ すごろく巡礼』/松崎有理 〇

心理学教室の教授の依頼で、研究室の助教(儚げ美人)を探しに辺路島にたどり着いた、論文代筆業の青年・ミクラ。
前作『代書屋ミクラ』では、数多の論文代筆稼業を請け負うたび、恋をして失恋・・・を繰り返す、まことに〈惜しい〉日々を送っていた彼が、今度は一つの恋のために旅に出ます。
松崎有理さんの『代書屋ミクラ すごろく巡礼』、〈惜しい青年・ミクラ〉の幸せ探しの巡礼の旅の顛末は。

島を巡るお遍路が、「人間すごろく」として祭事になったこの島のすごろく祭りのゴールに、助教が待ち受けると信じて駒となり、島を巡り始めたミクラは、めぐり合う島の人たちや競争仲間の駒さんたちとの交流しながら、「幸せとは何か」を追い求めていきます。
すごろく祭りの勝者が賭けの対象になるため、島の人々は「駒さん」たちの動向に興味津々。勝てそうな駒さんには「相」があるとして、飲食物や情報の「おふるまい」をしてくれる。島の人々との交流でどんどん島や祭に馴染んでいくミクラの姿を応援しながら読んでました。
島の風習や文化も面白いし、島の人々が「頑張ってる駒さん」たちを優しい目で応援してることや、「幸せになるための方法の流布」に関して対立している白うさぎ団(青年チーム?)と黒猫団(中年チーム?)の子供みたいな対立のあれこれも楽しかったです。

すごろく初心者のミクラに最初に声をかけてくれた「代参屋」。何度も優勝経験があり、すごろく祭りや島についていろいろ教えてくれる心強い先達(と言ってもミクラより若い)。
白うさぎ団の青年たち(複数いるはずなのに何故かみんな似たような雰囲気)、黒猫団のオジサンたち(こちらも同じくみな似ている)、島のことを研究している研究者2人、そしてミクラがゴールして、「締め」の競技をすることになったその時、なんと代参屋の秘密が明らかになります。
その瞬間、「あらあら代参屋さんたら、ミクラのこと…」って、わかったよ?なのにどうしてミクラは気づかないんだ~~!あんなに惚れっぽいくせに、自分の事については、ニブすぎる…。他の人たちはみんなわかってて、口をそろえて「あったりまえだろ」って言うのに~。

島を巡るうちに「自分にとっての幸せは〈恋と失恋を繰り返すこと〉」ということに気付いたミクラですが・・・。
あはは、つまり〈彼の恋は成就することはない〉ってことかな?
・・・だからか~!助教は先輩代書屋のトキトーさんと帰っちゃうしねぇ(笑)。

しかし、代参屋さんは、ミクラのどこを(笑)?という疑問は残りますよねぇ。
まあ、締めの競技で「なまづをとこ(神様のお使い)」に扮するモーリオおじさんから代参屋を救ったところなんかは、確かにときめきを覚えなくもないですけどねぇ(^^;)。きっかけを知りたいよ、私は(笑)。
私と同じトホホスキーなのかしら( ´艸`)。いや、私の場合、「トホホは近所のコンビニのオバチャン目線で見守りたい」なんですけど~。

しかし、代書屋ミクラとタイトルにあるけど、あまり代書屋稼業はしてませんね(笑)。
まあ、研究者同士を紹介してあげたり、「機会があればぜひ」と営業したり、人類学や民俗学なんかの知識も身に付いたから、今後に活かせるのかな?ふふふ。

しかしまあ、ホントに「呪われてるように恋愛下手」だよね、ミクラは(笑)。
前作でかけられた「結婚できない呪い」、多分今回拝み屋にしてもらった「呪い落とし」も効力はなさそうだし(笑)。
そんな〈惜しい青年・ミクラ〉の物語、もっと読んでみたいですな♪

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【苗坊の徒然日記】 苗坊さん代書屋ミクラ すごろく巡礼 松崎有理

(2018.04.26 読了)

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この記事へのコメント

苗坊
2018年04月30日 11:12
こんにちは^^
相変わらずのミクラで安心しました(笑)
にしても本当に呪われているかのような恋愛の鈍さですよね。最後はホント突っ込みましたよ…。
でも憎めないのがミクラなので^^;
今度はどんなところへ行ってどんなことをしでかすのか、楽しみですなので次回もぜひ出していただきたいです。
2018年04月30日 21:00
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
ええ(笑)。呪いでしょうねぇ(^^;)。
そんなミクラを、かわいそうというより、可愛いと思ってしまう私は、ひどいオバチャンかもしれません。
次作、出て欲しいですねぇ。ミクラの残念な活躍を読みたいです!

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