『フリッカー式 ~鏡公彦にうってつけの殺人~』/佐藤友哉 〇

佐藤友哉さんのデビュー作、『フリッカー式 ~鏡公彦にうってつけの殺人~』
今まで何作か〈鏡家サーガ〉シリーズの周辺作品(『青酸クリームソーダ ~〈鏡家サーガ〉入門編~』と、『ナイン・ストーリーズ』(短編集)と『鏡姉妹の飛ぶ教室 ~〈鏡家サーガ〉例外編~』←ブログ開始前に読んだのでレビューなし)を読んではいたのですが、やっと本編?を読むことになりました。
何年がかりなんだ・・・(笑)。
いやはや、みんなオカシイよ!おかしいけど、鏡家にとっては、あり得る展開なのかもな~とか思いました(^^;)。

のっけから、公彦が溺愛する妹・佐奈の自殺が読者に提示される。そして、それを知った公彦のもとに大槻と称する青年が現れ、佐奈の自死の原因となったと思われる凌辱のビデオを見せ、犯行者3人の素性やその娘や孫娘たちの情報メモを渡す。公彦はこの娘たちを標的に行動を開始する。
一方、公彦と同い年で鏡兄弟の幼馴染・明日美は、突然自分の視点が「突き刺しジャック」の犯行シーンに切り替わる現象に悩まされていた。全国を震撼させる連続少女殺人事件である突き刺しジャックの犯行は、明日美の身の回りでも起こり、明日美はその現場に踏み込んでしまう。

妹の死の原因となった相手ではなく、その娘たちを狙うところで既に、公彦は狂ってる。
あらあら、『青酸クリームソーダ ~〈鏡家サーガ〉入門編~』の時に、公彦は鏡家の中で唯一凡庸で普通な人だと思ってたんですけどね~。
・・・全然、違うじゃんよ!公彦も、立派な鏡家の一員だった・・・。ていうか、公彦ダメ人間説・・・(-_-;)。

二つの物語が独立して進行しながら、ある時点で一つになる。
理不尽で暴力的な殺人。突き刺しジャックと公彦。
両者の真実が明らかになった時、頭を抱えたくなりましたね。
いや~、なんていうかさ、私、ホントに小心な小市民なのよ。
どっちも、肯定できない。だけど、物語はガンガン進んでいく。鏡家だけじゃなく、登場人物たちほぼみんなオカシイ。
でも、どこかで〈理解できる自分〉も、自覚出来ちゃってるんですわ。
つ・・・疲れた。自分の中に隠してる部分を自覚させられるって、疲れるわ~。

色々気になったので、〈鏡家サーガ〉をウィキって、サーガの作品時系列を調べてみました。
そしたら、本作『フリッカー式~』は、時系列としては一番最後なんですね。
最後だけど、全然結末感がないんですが(^^;)。参ったね。
これはやっぱり、他の〈鏡家サーガ〉シリーズを読まねば!って思いました(笑)。
偉業で異能で、理不尽で不条理で、サイキック風味バイオレンスで、とんでもなくて、疲れるんですけどね。
でも、読み心地はライトでした。

とりあえず、佐奈に対する稜子の疑問、真実を知りたいような知りたくないような・・・。
初瀬川研究所、怖ろしいところだな!そして、そこでいかんなく異能を発揮してる長男・潤一郎も、とんでもない奴だ・・・。

(2018.05.02 読了)

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