『我ら荒野の七重奏』/加納朋子 〇

『七人の敵がいる』の続編。
陽子、相変わらずブルードーザー過ぎますよ・・・。読んでてヒヤヒヤするわ~。
ホントにもう、加納朋子さん、心臓に悪いですよ、この作品・・・。
中学生になった息子が入った「吹奏楽部」、その親の会での陽子の奮闘を描いた『我ら荒野の七重奏』は・・・いやいやホント、大変でした。読んでて頭抱えたくなった瞬間、何度もありましたもん(笑)。

前作読んだの、もう8年も前なんですねぇ・・・。あの頃、小学生の母だった私は、高校生と専門学校生の母になりました。母親の出番もあまりなくなったし、今に至るまで子供たちの部活は、親の出番が全くないものだったので、「いやぁ・・吹奏楽部大変そう・・・お金も、親の会も・・・」としみじみ思ってしまいました。ホント、お疲れ様です。

頑張ってる子供たちのために、って、親なら思いますよね。ただ、どこまで労力を提供できるかどんなことが出来るかはそれぞれだし、何故か場を支配したがる派閥好きな人も少なからずいて、それをさばいていくのは、本当に大変。

いやホント、東京子さんの苦労、お察しいたしますよ。
部活の親の会はなかったけど、PTA的なお付き合いとかの下っ端はやってたんで。
ああいう会の幹部って、結局まじめな苦労人がいろいろ背負い込む羽目になって、大変なんですよねぇ。感謝されるわけでなし、我が子の発表の舞台すら見ることが出来ないという・・・。なんて切ない・・・。
でも、それを「わかりましたよ、やればいいんでしょう」と引き受けてくれたあの瞬間、私に全く関係がない人(物語の登場人物だし)にもかかわらず、感謝の握手をしに行きたくなりましたね。なんなら「下っ端なら出来ますんで、指示ください」って言いたかった(笑)。
ああいう場を引き回すカリスマ的指導力(と人間的魅力)が私には一切ないんで、リーダーやる人って、輝いて見えるし、手伝いたくなりますよ。

しかしねぇ、陽子の「空気読めない属性」は、相変わらずですね・・・。そして「ブルドーザー体質」も。
そんな陽子をうまく使ってクラリネット軍団の女帝エガテリーナに向かわせる玉野遥、なかなかに策士ですよね。策士だけど、悪意はないし陽子の改革には率先して協力するんで、いい仲間なんだろうなぁ。

仲間と言えば、前作からの遥に、金髪ママの礼子、問題ありだったけど陽子の信奉者・千香に、先述の京子、更になんとゴルビーなおじいちゃん(笑)が仲間入り。
ゴルビー・・・、うん分かるよ、ゴルバチョフね。似てるんだ・・・(笑)。
ただのおじいちゃんかと思いきや、最後の章で意外な過去が明らかになり、彼らの子供たちのアンサンブルコンテストに深くかかわってきます。
ちゃんと、その話もキレイに収まって、なんだか安心したなぁ。

まあ、ブルドーザーで我が子のためならすぐにいろんなリミッターがぶっ飛んじゃう陽子ですが、やっぱりそのバイタリティと正論性は、素晴らしいと思うな。
ただ、ちょっとリミッター飛ぶの早すぎだと思うけどね・・・。
絶対、陽子の敵には回りたくないなぁ…私。

あ、でも今回は「敵」もいたけど、その敵も「子供たちを思う」という気持ちはまああったので、最終的に斬った張ったの血みどろになるまでってのではなかったので、ちょっと安心して読めました。まあ、いろんな困難が陽子や子供たちに降りかかるのは、相変わらずなんですけどね。
それにどう対処するか、うまく回すか、の手腕はすごかったなぁ。まあ、おあつらえ向きな人材がいるってのは、物語的ご都合ではあるけど。なんせ、現実はそんなに甘くないからねぇ・・・ははは。

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【苗坊の徒然日記】 苗坊さん我ら荒野の七重奏 加納朋子

(2018.05.09 読了)

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この記事へのコメント

苗坊
2018年05月12日 23:09
こんばんは。
加納さんの作品の中でもこのシリーズだけは少しテイストが違いますよね^^;私も読んでいてハラハラしっぱなしでした。
陽子の行動が以前よりもモンペ度が増している気がして、これは敵が増えるわ…と読んでいて思ったほどです^^;
東京子さんの抱えているもの、何だか凄く分かりましたねぇ。私も頼まれると断れないので^^;それでも最後は何だか良い感じにおさまって良かったです。
ホントお母さんって大変ですねぇ…
2018年05月13日 22:41
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
「息子を絶対にトランペットに!」とねじ込みに行った時の陽子は、完全にモンペでした…。
正直ドン引きして、「この物語最後まで読めるかしら・・・」と心配になりました。

母親としては、子供が楽しく学生生活を送ってくれれば一番だし(まあ成績もよかったら安心なんですが)、その為にはいろいろ協力したいとは思うのですが、なかなかうまくいかないものなんですよね~(^^;)。ははは。

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