『キノの旅 (21) -the Beautiful World-』/時雨沢恵一 ○

時雨沢恵一さんの「キノの旅」シリーズ21冊目。
うわぁ、やっと既刊の最新巻に追いつきました・・・!と言っても、去年の秋に出た作品ですけど(笑)。
パースエイダー(銃器)有段者・キノと喋るモトラド(自動2輪車)・エルメス。
妙齢美人な師匠とハンサムな弟子。
亡国の王子・シズ様と喋る犬・陸と無口な少女・ティー。
旅を続けるその3組と、定住派で写真家のフォトと喋るモトラド・ソウ。
彼らの出会う地域や国の物語が、淡々と綴られてゆく。
『キノの旅 (21) -the Beautiful World-』

口絵プロローグ「見える真実・b」
フォトが撮影した、渾身の1枚。
口絵巨人の国」
巨大な像の立つ国。それはビルだという。
カラーなあとがき Ⅱ
10年前刊行されたとき、カラーなあとがきでした。再び、カラーですな。
第一話「有名になれる国」
うわぁ・・・。ネット配信中毒…ですよね、これ。
第二話「美男美女の国」
シズ様組が訪れた国で、移住許可が出ない理由。
第三話「Nの国」
ネット通信教育が一般化している国。
第四話「読書が許されない国」
王様の賢明な政策。その罰則も、ふるってる。
第五話「満員電車が走っている国」
あ~、わかります。これはかなりきつい罰ですね(笑)。
第六話「消えた国」
飛び地領土で、何が起こったのか。
第七話「完璧な国」
人の要求とそれにこたえるAI。
第八話「鍵の国」
師匠が訪れた時と、キノが訪れた時の、習慣の違い。
第九話「女の国」
女が強い国。黄色い新車に乗る美人。
第十話「毎日死ぬ国」
毎晩、寝る前に遺影をとる国。
エピローグ「見える真実・a」
プロローグの少し前。渾身の一枚を撮ることを思いつくフォト。
巻末の普通のあとがき
~~あとがきは一巻あたり1箇所だなんて、誰が決めましたか?~~(あとがきより引用)

「有名になれる国」は・・・、配信中毒ですねぇ。以前ツイッター系のお話を読んだ時に「時雨沢さんて、その時々の我々現実世界のネタも上手く取り込むよねぇ」って感心したものですが、配信系の旅話も来ましたね、やっぱり。
私は自分の事をひとさまに知らせたいという欲求及び、注目されたいという気持ちがが全然ないので、「みんなよくやるよねぇ…」っていつも思ってるのですよ(笑)。面倒だから、そんなことする気がないです。そんなことに割く時間があったら、本読みたいですもん。
まあ、そういいつつ〈読書レビューブログ〉なんかやってますけど、これは記憶力がかなり目の粗いザルな自分のためなんでございますよ(笑)。
とりあえず、注目を集めるためには何をやってもいい、と暴走するとこういうことになるかもよ?っていう釘刺し…にはならないんだろうね。必要な人にはなかなか伝わらないものでございますなぁ。

「Nの国」はn学園ですよね~たぶん(笑)。
KADOKAWAですもんねぇ(笑)。

「読書が許されない国」、王様の政策、うまいことハマりましたね♪実際は、ここまでうまくいくのは難しいと思いますが。人間て、天邪鬼だからねぇ(笑)。

「完璧な国」は・・・怖~い。

AI、やってくれちゃいましたね。しかも、これ全然悪意ないですよね~?一生懸命、人間の欲求にこたえようとした結果なんですよねぇ。これも一種のシンギュラリティ?このまま、この子供育成方法の流れが出来ちゃったら、いずれこの国は生体AIでいっぱいになり、さらに「生体は面倒が多いよね」「生体要らないよね」とか言うコトになる訳ですよね~。怖~い。

しかし、なんと言っても今作一番の注目は、「女の国」ですね!
国で一番の武闘家の弟子であるレジ―。師匠に勝てたことはないけど、射撃の腕はその師匠も唸るほどのもの。そして黄色くて小さい新車に乗って旅に出る。その車の持ち主であった〈男〉は、旅の途中で離脱してしまったけど。
これって、妙齢美人な師匠の若かりし頃の話…ですよね~!
若いころから強かったのねぇ、師匠。そして、小さい黄色い車はこういう経緯で彼女の車になって、ボロボロになってもずっと彼女の旅と共にあったのねぇ。
今回は、「えげつな~♪」と私が喜ぶようなストーリーではありませんでしたが、彼女の旅の発端を知ることが出来て、なんかちょっと感動しました。
師匠にも、旅に出る理由と物語があるんですよね。ずっと「師匠」という固定枠にはまってるわけじゃないんですな。うん、いいです。

フォトの話も、シズ様組の話も、素敵でした。
シズ様が定住を断られる理由が・・・(笑)。シズ様にテレパシーが通じない陸が可愛かったです。うん、陸、しょうがないよ。だって、シズ様はトホホなんだもの。
・・・常に真剣なのに、何故トホホ。
・・・誠実かつ爽やかハンサム系なのに、何故トホホ。
トホホには愛がある

今作も、色々な国や地域を旅しましたね。
どこも極端だけど、でも「あるかもしれないリアリティ」と「これはまあ、現実的にはちょっとね…」の間の微妙なバランスの中に在りました。
どんな国を見ても、それを裁かず淡々と受け入れる彼らの旅が、いつまでも続きますように。

※最近、トラックバックが出来ないブログサイトが増えてきました(T_T)。
ブロガーさんにご許可頂いたレビューをご紹介します♪
☆おすすめです!☆

(2018.05.27 読了)


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この記事へのコメント

苗坊
2018年06月01日 21:41
こんばんは!
21巻目になっても面白さは変わらないですね^^
そして今回はまた新たにあの人の過去が明らかに!まさかそこまで登場するとは思わなかったので驚きました。
皆何かしらの、旅に出る理由があったんですね…と思ったりしました。
次回も楽しみですね^^
2018年06月01日 22:28
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
そう、びっくりでしたねぇ。21巻目にして!ですもんね。
ええ、ホント、まだまだ彼らが出会ういろいろな出来事を知りたいですよね♪

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