『老後の資金がありません』/垣谷美雨 ◎

けっこうなスピードで読めました。面白かった&興味深く切実でした!!
私も、主人公の篤子さんと同じく小心者なので、共感する部分が多かったですね(笑)。
いずれ我が身かもしれない展開、参考になるネタもたくさんありました。
垣谷美雨さん、初読みなんですけど、他の作品も読んでみたくなりました。ギョッとしつつも「これは読みたい」というタイトルの作品が、いくつかありましたねぇ(笑)。
本作タイトル、『老後の資金がありません』
うっわ~、タイトルからして超絶切実・・・。

娘の派手婚、義父の葬式、そして夫婦そろってリストラ、姑への仕送りが家計に重くのしかかる・・・。
いやぁぁぁぁ!!!やめてぇぇぇ~~!!
同年代で、長男嫁な私。リアルすぎて、心臓に悪かったです。
子供の結婚に、親ってお金出すの?お祝いじゃなくて費用負担なの?しかも600万とか、ムリムリムリ!
お葬式のお金なんて、本人が用意しとくもんじゃないの?!子供が出すの?!
仕送りは最悪あるとしても、親が贅沢するためのお金を苦労して捻出しなきゃいけないの?!
世の常識と私がズレてるのかしら、とドギマギしながら読みましたよ、ホント。

読んでてイライラしたのは、娘の派手婚や親の葬式費用や仕送り負担について、結局ぜ~んぶ篤子さんに丸投げな夫・章さん。しかも見栄っ張り。章さんは、イロイロ反省した方が良いと思います!!
・・・でも、男の人ってこういうところあるよねぇ。
たぶん、うちのダンナもここまではなくても、男のプライド的なメンドクサイ習性、ありますもん。
見栄より実を取れ!!って思います、ホント。
篤子さんは優しいですよ~。
我が家だったら、私がダンナに「これこれこうで、無理!!」って家計の概要を広げて見せてブチ切れ、冷戦状態になりますね、絶対。
夫婦そろってリストラとかも、ホント落ち込むだろうなぁ。
そういうことにならないよう、祈るしかないですよねぇ。祈るだけじゃなくて、金銭的にも心得的にも、準備しとかなくちゃね・・・。
ていうか、夫婦間の話し合い・・・が、一番面倒なんじゃぁぁぁ!!!

老後資金が目減りし、不安が膨らみすぎて眩暈がしそうな前半、娘がDV被害に遭ってるのではという要素まで加わり、後藤家には暗雲立ち込めるのに夫が蚊帳の外なのはいかがなものかと思いますが、正直我が家でもそうなりそうです。ダンナが絡むと、たいていの事態は面倒ごと度合いがUPするので…。
まあ、読んでて娘のDVに関しては、心配いらない方向な気がしてて、「篤子さ~ん、それ大丈夫だから~」と篤子さんにエールを送ってました(^^;)。実際、大丈夫(笑)でしたし。

後半、勢い?で姑を引き取る展開になった時は、「いやいや、篤子さん、それヤバいよ!」って思いました。金銭的に厳しい事態から、更に嫁VS姑の泥沼戦争勃発が上乗せか?だとしたらこの作品、ちゃんと終わるの?!大丈夫?!って。
ところがこれがまた、意外というか予想外の展開が来て、なんかもうサスペンスですよ(笑)。
「年金搾取詐欺」って言うんですかね?いやいや、犯罪はマズいって、篤子さん!!
というか、小心者の篤子さんはドキドキしてるのに、グイグイ行って報酬もどんどん吊り上げる姑さん、タダ者じゃないですよね~。
とりあえず、篤子さん&姑さんが罪に問われるような展開にならなくてよかったと、心から思いました(笑)。
幸いにして、姑さんも足を洗ってくれそうですし、実娘(篤子さんにとっては義妹)が引き取る結果になって良かったですねぇ(笑)。
姑さんの副業(笑)が常態化したらマズイし、副業あるなしにかかわらず、やっぱり嫁姑の同居は些細な軋轢の積み重ねが、家族崩壊を呼び起こす可能性が高いしね、解消できた上に今までより通じ合う感じになって良かったと、ホント思います。
私だって、どうしようもなくなったら引き受けざるを得ないかな~とは思ってますけど、出来れば避けたいですもん、同居。

篤子さんの状況も切実ですが、親友でありパン屋を夫婦で営むサツキさん、有閑マダムだと思ってたフラワーアレンジメントの城ケ崎先生、親からの援助で自由に生きてそうな主婦の美乃留も、それぞれに切実な状況にある。篤子さんはそんな実情を知らずに、ないものねだり的に羨ましがるというシーンもあるんですが、私にもそういう状況はありそうなので、反省しました(-_-;)。
どんな人生も、単純じゃないですもんね。単純バカな私の人生だって、色々ありますもん。

ちなみに、サツキさんの手配したお葬式、すごいなぁと思いました。純粋に。
私はもうちょっと、自分がラクな方にするかな。色々面倒だから、葬儀社は噛ませたほうがラクそう。その中で、節約というかね。でも難しいよねぇ、自分やダンナの葬式に関してはそういうの出来ても、ダンナの親の葬式は、どうだろう…うわぁ、ホント面倒だ~。

さてさて。
現実の私の状況は、篤子さんほど大変ではないと思うけど、未来のことは分からないですよね~。
子供(うちは二人とも男子だけど)の結婚式などは分相応にやるべきで、親が費用負担するとかありえないと思ってるんですが(もちろんお祝いはそれなりに出しますけど)、相手のお家の方針と違ったらどうすり合わせるかとか、面倒くさいですねぇ。
それに、義両親が介護や葬式の準備や一人になった時どうするか(仕送りの要不要や同居)なんて、私が聞けるもんじゃないし~。ダンナに聞いてもらいたいものですが、聞けるかどうか…。
あ~、アタマ痛いわ~。いやだなぁ・・・。
・・・ちなみに、私の実家の方は聞いたことあります(笑)。こっちは大丈夫そう。ヨカッタヨカッタ…。

あっさり楽しく読めたけど、ホント、いずれは我が身かもしれなくて、切実でした・・・(^^;)。色々準備しよう・・・うん。

(2018.08.26 読了)


老後の資金がありません [ 垣谷美雨 ]
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垣谷美雨 中央公論新社ロウゴ ノ シキン ガ アリマセン カキヤ,ミウ 発行年月:2015年09月


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この記事へのコメント

Todo23
2018年09月02日 11:07
私、タイトルの余りの怖さに手を出しかねています(笑)。
そうか、そんな内容なのか~。

私の場合、昨年の退職前にライフプラン(主に収支シミュレーション)をやって見通しをたてました。父母はすでに逝き、残るは家内の母親だけ。近所に住んでるので、足になるなど体力的な奉仕はあるものの、どう見ても私たちよりお金持ちだし、遠方だが長男も居る。子供は一人未婚ですが派手婚に走りそうには無く、それなりの支援は一応見込んでいる。まあ、何とかなるかな。
私の父が亡くなったとき、色んな銀行口座があったりして、整理が面倒でした。子供にはそんな思いをさせたくないので、退職後にエンディングノートを作りました。それまでは私も家計は家内に任せっぱなしでしたが、結果的に自分の家のおカネがどうなっているのか理解できましたし銀行口座の統合など整理もできました。
細かな家計というと男性は面倒くさがりますが、大きなライフプランとなると面白がる人も居ます(私もでした)。一度やられてみては。
2018年09月02日 16:18
Todo23さん、ありがとうございます(^^)!
おお、もう色々準備されてるんですね!
ちゃんと考えて実行してくれるご主人を持って、奥様も幸せですねぇ。
私も、うまい事進めてみたいのですが、まだ退職まで10年以上あるとか、義両親とも健康とか、切り出すタイミングがなかなかありません(^^;)。
家計も丸投げされて、何とか上手いことやってよ的な雰囲気ですし(笑)。
子供が学生じゃなくなって、もうちょっと支出が落ち着いたら、ある程度の道筋を作ってから切り出してみようかしら・・・。

エンディングノートはいずれ作ろうと思ってます。できれば夫婦ともども。

アドバイスありがとうございます~♪
Todo23
2018年09月02日 16:57
そろそろと言うタイミングですね。
私は55才の時に会社の研修でラフなライフプランを作りました。最終的に完成させたのは退職1年前。これで60歳定年を決断しました。
うちのエンディングノートも夫婦連名です。先日帰省した娘や息子に「こんなの書いてるからね」と見せました。但し別紙にまとめた総資産は隠していますがね。
2018年09月02日 19:52
Todo23さん、ありがとうございます(^^)。
会社の研修で、そういうことをやってくれるんですね!いい会社だ~!!
人生80年どころか、90年、100年もありうる昨今、「何とかなるだろう」という甘い目算ではダメですもんね~。
きちんと先々を見通してライフプランを作ってみたいものです。
・・・総資産、隠してらっしゃるんですね(笑)。

軽い読み心地で、ちょっとご都合なところもありますが、読み物として楽しめました。
そんなに「オソロシイ」作品じゃないので、いかがですか?

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