『世界はハッピーエンドでできている(5)』/下西屋 ◎(コミックス)

〈『世界はハッピーエンドでできている』〉シリーズで、すべての登場人物(動物・モノなど人外も含む)がきちんとまっとうに幸せになれる物語を描き続けてくださっている下西屋さん。
本作『世界はハッピーエンドでできている(5)』も、上っ面の幸せなんかじゃなくて、その人たちが真摯に生きることで周りも幸せにしていくような、前向きで優しくて、力強い世界が広がっていました!!
ホント大好きです!!

「美女と野獣」の野獣って・・・!「ロミオとジュリエット」のあの人のお父さんの話ですよね!素敵~。「その後のおはなし」で倉の中にいたのは、「白雪姫」の鏡さんだし!繋がってる~!繋がってるよ!ってテンション上がりまくりです。その鏡さん、パリスちゃんのお母さんの写真を見て好みじゃないと言い、その理由が「毒とか盛らなさそうなところ」って・・・!鏡さんの歴代ご主人の中で、やっぱり白雪姫の義母上が最高のご主人だったんでしょうね。

「長靴を履いた猫」、みんなカバラ公爵が贋公爵だってわかってても、その人柄の良さや能力の高さを認めて、信じているってところが素敵でした!「その後のはなし」で、城砦に王女様&侍女がいるのを見てやきもちやいてた幼馴染ちゃんが、可愛かったです。
「金の斧銀の斧」の「なんでも生成できる湖」って設定、実は実はファンタジーじゃなくてこの物語全体の世界設定に関わってくるんですよねぇ。comico連載時は全然気づかなかったんですが・・・。下西屋さんのストーリーの構成力、ホントに素晴らしい!

「ラプンツェル」で馬の魔女が「お義母さんなんて呼んだら、星の高さまで蹴り飛ばすぞ」は「馬だけに・・・」って笑ってしまいました。
「瓜子姫とあまのじゃく」の瓜子姫が没頭してるのが地獄絵図ってのも、シュールでいい。あまのじゃくが城での振る舞い指導が辛くて逃げたんじゃなくて「殿様やばあやさんが自分を思ってくれての指導なのについていけないのが情けない」っていう理由、なんていい子なんだろう!
「浦島太郎」では、一生懸命おもてなしをするカメ助くんのいじらしさ、だんだん竜宮城生活に馴染んでいく浦島太郎さんにほっこり。

誰かにハッピーエンドにしてもらうんじゃなくて、まっすぐ生きていくことで自分も周りも幸せになって行く、自分を信じていけるって素晴らしいなって思います!

描き下ろしの「なんでもない日々」も、ホントに素敵すぎて、ニヤニヤしちゃう。
親子喧嘩の末、セーラー服着て経室風の机といすに座って・・・何故か恋バナが尋問になっちゃう馬魔女さん・・・爆笑したよ!!
乙姫様までムキムキ鬼スタイルのキャラ作って、ゲーム参戦とか、可愛すぎでしょう!

でもホント、いちばん笑ったのは「誰も不幸にならない天女の羽衣」ですね・・・。
天女さん、ギャルだったのねぇ。ウケる~(笑)。しかも羽衣、メル●リに出しちゃうんだ(笑)。うん、家族そろって幸せで、写メ取ってSNSに投稿して、いつまでも笑ってられるんだから、本当に幸せなんだなぁ。

読了して、ほうって深い息をつく。
優しくて暖かいもので満たされて、私も幸せになれました。
私も、真摯に前向きに生きて、自分と周りを幸せにできるようになりたい、と思いました。

(2020.04.19 読了)

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