『あるかしら書店』/ヨシタケシンスケ ◎

ヨシタケシンスケさんの『あるかしら書店』を訪れる人達は、「こんな本はあるかしら?」と店主に尋ねます。
そうすると店主のおじさんは店の中から何冊かの本を取り出し、紹介してくれるのです。
さてさて、私だったらどんな本を「あるかしら?」と尋ねようかしらん(笑)。

しかしこの本屋さん、なかなかの品揃えですねぇ。
そして、店主さんの知識もとんでもない量です。
どんな変化球の「あるかしら?」にも、難なく答えていく店主さん、ほのぼのしたチョビひげの小太りなおじさん(書店エプロンがとっても似合ってるなぁ)ですが、とっても有能。
必ず、お客さんの求めているものを提供できるんですもの。

月の光でしか読めない『月光本』、遭難救助軒の補佐をしていた『文庫犬』など、ほのぼのしたものもあるけど、『本とのお別れ請負人』にはクスリと笑わせられましたね。「ハートフル古書流通」のおじいさん、見た目が格調高いおかげで、いい商売が出来てるようです(笑)。
『本の作り方』も、朴訥な職人風のおじいさんが無表情に本を作っていく過程を描き、最後に無表情ながらもなんとなく満足の笑顔がうかがわれる「できあがり」。なんか、可愛いわぁ~。

『大ヒットして欲しかった本』はちょっと長め。
うんうん、わかるわ。そうなんだよねぇ。「大ヒットしたらいいな」って、思っちゃうよねぇ。でも、それでいいと思うのですよワタクシ。そういう夢あってこその、『本』でもあると思います。うふふ。

『大ヒットして欲しかった本』のあとに、「必ず大ヒットする本のつくりかた」の本を「あるかしら」と聞きに来た編集者風の男性。
店主さんの「あー。それはまだないですー。」の即答に、ニヤニヤしてしまいました。店主さんの苦笑顔が秀逸です。
それがあったら、たぶん「本」って面白くなくなっちゃうでしょうねぇ。

ちなみに、表紙裏に色々な移動本屋さんのイラストがあるんですけど、みんな必ずエプロンをつけ、ラッパを吹き鳴らしているのが、可愛いですね(笑)。
おみこし、戦車、犬ぞり、飛行船・・・色々ある中で頭に乗せた大きな台に本をならべている本屋さん、首の筋肉発達しそう(笑)。私は飛行船が良いですね。売る側でも買う側でも。

(2020.07.05 読了)

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