『大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました』/井上由季子 〇

これも、物語ではありません(笑)。
エッセイ・・・?なのかしら。
著者井上由機季子さんが、父母に介護が必要になってきた時に、自分が主催している物づくり工房のアイデアなどをもとに作った、様々な「手作り」の工夫を数多く紹介した本書。
『大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました』、まさにタイトルそのままの内容なのですが、色々なアイデアがあり、よかったです。

・・・ただし。
私、美的センスというものが皆無で、とても他人様に見せらるものじゃないんですよ、手作り系。親にだって、正直イヤですよ(^^;)。よっぽど向こうの方が、器用でいいものを作るんですもの。
いいアイデアだなぁと思うけど、それを実現するのは難しいという、ね(笑)。

とはいえ、「入院バッグ」の用意はいいなと思いました!お薬手帳、病歴のメモ(西暦と年号併記するといい)、血液検査データなどをひとまとめにしたものを、衣類日用品以外に用意しておく。なるほどですね。
手作りのカレンダーもいいですね。あと、医療者への伝言メモとか、コミュニケーション手段も色々やっていいんだ・・と目からウロコ。子供が盲腸で入院した時に、看護師さんたち忙しそうで、色々聞くのをためらってしまったりしてたので・・・。

入院している父母の心の慰めのためのものはもちろん、医療者とのコミュニケーションの発端になったり、見舞う・介助する自分のためにもなる手作り作品は多岐にわたって、色々なものがありましたねぇ。
身動きがしにくい人のために、ベッドの宮台に置くのでは見えにくいから、ベッドの上にポンと置いておけるティッシュの箱に家族写真を貼っておくとか、お見舞いに「入院者と介護者(家族)2人分のティーパック&お菓子」のプチセットをさりげなく渡すとか。
これぐらいなら、私にもできそう。

第二部は、井上さんが病院アートに携わった時の話。
私、入院って、出産以外にしたことないんですよね。割と新しめの個人の産院だったのであんまり無機質な感じはせず、入院期間も5日程と短かったので、病院のアート的なしつらえに思いを馳せたこともなく、そして身の回りの家族も長期入院などしたことがなかったので、なかなか新鮮な話でした。

病院で、こんな取り組みがあったら素敵だなぁと思います。ただ、それだけの余裕(金銭的・時間的・環境的)がない病院も多いと思うんですよね。難しいなぁ。
長期で入院する人たち(特に子供かな?)が、少しでもほっこりする気持ちが持てるような、そういう取り組みが、全国的に広がって行ったらいいと思いますね。

(2020.10.25 読了)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント