『キミのお金はどこに消えるのか』/井上純一 ◎(コミックス)

むっっず・・・(笑)。
いや、理論はすごく通ってるし、わかりやすく解説してくれているんですよ?
サラサラ読める・・・が、何故か納得行かない~(笑)。今まで私が理解してた〈経済〉の感覚が誤解である・・・、という内容だからかしらん。
中国人である奥さん・月(ゆえ)さんとのオモシロ日常を描いたエッセイ漫画『中国嫁日記』で有名な漫画家・井上純一さんによる、経済解説漫画『キミのお金はどこに消えるのか』
月さんが投げかける「日本の経済、オカシデスヨ!」「ナゼデスカ?!」というツッコミや疑問に、井上さんが一生懸命わかりやすく答える、そういう展開なので、私みたいな経済素人にもわかりやすかったです。

わかりやすかった、のに納得がいかないのは、「感情的に」ですな(笑)。経済理解に感情はアカン気もしますが・・・。
「公共事業はムダなほうがいい」とか「世の中から借金が消えたら、お金がなくなる」ということを、ちゃんと理解できる理論で説明してくれてるんだけど、今まで信じてたこととあまりにも違うから、訳わかんなくなっちゃうのですよ。
たぶんね、井上さんの意見に真っ向反対の立ち位置の人もいて、そのひとの理屈も読んだら理解できるような気がします。
つまり、私の考えの芯がまだフラフラしてるってことですな。

それから、「日本のアタマいい経済のエライ人たちが、井上氏の考えを踏襲しないのには理由があるはず」って思ってしまうからですかねぇ。
もちろん、既得権益とか日本人特有の頑固さとか、あるんだろうけど。なんか、それ以外の理由も実はありそう、って疑いがムクムクと(笑)。

マルクスの『資本論』の弱点や意外な真実、ピケティの『21世紀の資本論』の凄さがよくわかったり、現代貨幣(MMT)理論に基づけば日本の借金(国債)は何の問題もないということとか、色々、学びました~。
ただMMT理論って、正しいのかしらん・・・イマイチ、信用できない気がするのよねぇ。たしかに、井上さん言うように「お金をたくさん刷ってもハイパーインフレにはならない」のも「自分で自分に借金してるようなもん」も、わかるんですけどね。やっぱり、あんまりたくさんの借金はマズイ気がするのよねぇ。
でも、世の中お金(経済)を回していかなきゃ衰退する、ってことはなんとなくわかってましたから、井上さんのそういう意見には納得できました。

でも、「金持ちには重税を!」「貧乏人に再分配を!」には、ちょっと納得がいかないデスね~。
だって、金持ちは金持ちなりに努力をしてお金を稼いでるわけで、すでに所得にかかる税金がすっごく高くて50%以上持ってかれてるんですよ、本当の高所得者って。それをこれ以上ぶん取るの?ヒドくない?私は全然お金持ち(高所得家庭)じゃないけど、そこには疑問を呈したいですね。
それと、貧乏人に「再分配」は今、自民党が選挙に対して色々連呼してますけどね。微妙に国民に媚びてるよね?って感じてしまうんですよねぇ。支援の必要な人にはしっかり支援をするけど、お金をポンポン渡すんじゃなくて、自立のための知識や技術や制度の整備にお金を使っていけばいいじゃん、と思うわけですよ。無駄な公共投資じゃなくてさ。

私、あまり物欲がない人間なんで、「消費ではなく投資」で世の中のお金を回すのに貢献したいと思います(笑)。
と言ってもまあ、かな~り、少額ですけどね~。
投資だって、ちゃんと経済回してますもんね?・・・アレ?・・・ですよね??

さてさて。
基本、私は〈物語読み〉なんですが、最近、もうちょっと世の中のことをちゃんと考えたいな・・・ということを思うようになりまして。
少し前に読んだ『本当の自由を手に入れる お金の大学』や、本書になどを読んで、少しずつ教養というか思考力というか・・・を身に着けていきたいですね。
といっても、バリバリの経済学本とかガチガチの国際外交論とかを読むつもりはなく、漫画やかなり噛み砕いて解説してくれてる初級者向けのものに、おっかなびっくり取り組むってことになると思いますが。

(2021.10.30 読了)

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