『ジェシカが駆け抜けた7年間について』/歌野晶午 ◎

初めて、歌野晶午の作品を読んだ。その、記念すべき1冊目が『ジェシカが駆け抜けた7年間について』
なんと!の一言に尽きる。

まあ、ちょっと読者に不親切かな、という気もする・・・・。ストーリーの要である「エチオピア暦」、普通の読者は知らないだろう。「エチオピアの1日が始まる時間は標準と違っている」という、ヒントになりそうにもない、伏線があるにはあるんだけど・・・。

主人公であるジェシカ、潰されたランナー・アユミ、マラソンクラブチームのカントク兄弟、エチオピア時間&暦。これらが絡み合って、エチオピア暦と西暦の7年のギャップに全く気がつかないまま、「この殺人事件はどういうトリックなんだろう」と思っていたが、殺人のトリックではなく時間差の認識(しかも単純な年数の問題ではない)によって、物語が構成されていたわけである。

こういうのは、ミステリーとして、ズルイのかスゴイのか?
読後にちょっと調べてみたが、賛否両論あり、判断は難しい。

ただ、水無月・R個人としては「ええ~?どうなってるんだろう?」と気になって気になって、どんどん読み進んでしまった。そういう意味で、ぐいぐい引っ張られ、面白く感じる小説だと言えると思う。
また、全てが判明した時、「騙された~!」よりも「なるほどね~!そういうことかぁ。」という爽快感があったと付け加えておこう。

(2006.12.06 読了)

ジェシカが駆け抜けた七年間について
楽天ブックス
ミステリー・リーグ 著者:歌野晶午出版社:原書房サイズ:単行本ページ数:300p発行年月:2004年


楽天市場 by ウェブリブログ




"『ジェシカが駆け抜けた7年間について』/歌野晶午 ◎" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント