『葉桜の季節に君を想うということ』/歌野晶午 ◎

知人の依頼で、インチキ健康商品の会社を調べることになった「俺」。
『葉桜の季節に君を想うということ』も、非常に歌野晶午さんらしい、読者の思い込みを利用して、あっといわせる設定の小説だ。勿論、ストーリーそのものも、面白い。

以前読んだ、『ジェシカが駆け抜けた7年間について』は時間差を読者に気付かせない設定だったが、今度は登場人物たちの年齢を勘違いさせる(ひっかかる水無月・Rが注意力足りなさ過ぎ?)という設定だ。確かに、「??何かおかしいぞ??」と思う面もあったのだ。だから、気が付く人もいるのかも。

「俺」がインチキ会社を調べるうちに知り合った女が、実は・・・、そして「俺」も実は自分を偽ってて・・・。という、ミステリーとしては王道な路線なんだけど、とにかくその年齢設定の勘違いというのがラストギリギリまで分からなかったので、それが分かった途端、「どっひゃー!」となってしまった。騙されたのは騙されたんだけど、ココまで行くともう、爽快感。
モチロン、もし途中でそれに気が付いたとしても、読み易く、スピード感のある展開、主人公達の大活躍、とカナリ楽しめる内容だと思う。

(2006.12.16 読了)

葉桜の季節に君を想うということ
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Honkaku mystery masters 著者:歌野晶午出版社:文藝春秋サイズ:単行本ページ数


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