『本からはじまる物語』/(『しゅっぱんフォーラム』掲載アンソロジー) 恩田陸 他 ◎

本好きにはたまらない、短編集です~。にまにま。うふうふ。(←大丈夫か?)
心暖まる物語、ちょっとだけ恐い物語、うふっと笑いたくなるような物語、18篇どれもが本にまつわる素敵な物語たちです。

アンソロジーってなかなか手に取らないんですが、今まで読んだことのない作家さんと出会えるので、嬉しいですね(^^)。アンソロジーのテーマで選ぶから、ハズレも少ないですし。
今回の掘り出し作家さんは・・・今江祥智さん、阿刀田高さん、有栖川有栖さん、ですね。

一つ一つ取り上げてゆくと、非常に長くなっちゃいますので、著者名・タイトル・ひとこと感想を紹介。
恩田陸:「飛び出す、絵本」
私も本の狩人になってほのぼのしたい。
本多孝好:「十一月の約束」
本と出合いと、寂しくも暖かい思い出。
今江祥智:「招き猫異譚」
 本屋さんのみつくろい、私もしてもらいたいなぁ。
二階堂黎人:「白ヒゲの紳士」
 予想どおりでしたが、お相手が・・違ってました。
阿刀田高:「本屋の魔法使い」
 本を扱う魔女、会ってみたいです。
いしいしんじ:「サラマンダー」
 お祖父さんの探していた手紙は、最初から…?
柴崎友香:「世界の片隅で」
 私の読めない本も、きっと誰かが楽しんでいる。
朱川湊人:「読書家ロップ」
 こんな猫、飼ってみたいですね。
篠田節子:「バックヤード」
 本の精霊は、いるのかも・・・。
山本一力:「閻魔堂の虹」
 ○○小町よりも、目の前の輝きに気付いてよかった。
大道珠貴:「気が向いたらおいでね」
 ちょっと・・・合わないお話でした。
市川拓司:「さよならのかわりに」
 記憶を読んで、本にしてもらうのは、私的には恥ずかしい。
山崎洋子:「メッセージ」
 ちょっと「白ヒゲの紳士」と趣向が似てる・・・。
有栖川有栖:「迷宮書房」
 有名作品の翻案小説?面白い設定でしたね。
梨木香歩:「本棚にならぶ」
 ちょっとホラー?それともファンタジー?
石田衣良:「23時のブックストア」
 微笑ましい、書店員の恋の始まり。
内海隆一郎:「生きていた証に」
 自費出版の思いと、書店員の思い。
三崎亜記:「The Book Day」
 思い出の本が、空へと旅立つ。

どれがいいというのも、難しいですが、「The Book Day」が良かったです。先生の残した本が、奥さんを気遣ってなかなか飛び立てないところなんか、ちょっと涙ぐんでしまいました。
この物語が、このアンソロジーの最後であることは、「本」というものを心から愛している読者に対する、素晴らしい贈り物だと思います。
~~旅立ちの不安と戸惑い、新たな持ち主に出会える期待と喜び。それらを自らの羽ばたきに込めるように、力強く、そして懸命に。~~ (本文より引用)
三浦しをんさんのエッセイにもありましたが、本を読むという行為はいつも誰かとつながっています。この物語で飛び立っていった本たちも、きっと新しい持ち主に巡り合って、楽しまれ、大事にされる。自分のことじゃないけど、そういうのって嬉しい。

ほかの物語も、いろいろ良いなぁ~と思う物語がたくさん。
きっと、今まで読んだことなくても、「いいな(^^)」と思える作家さんに出会えることでしょう。
なんたって、テーマは「本」ですから。「本」や「本屋さん」についての、素敵な物語たちです♪

(2008.04.02 読了)

本からはじまる物語
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著者:阿刀田高出版社:メディアパルサイズ:単行本ページ数:214p発行年月:2007年12月この著者


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