『レモンタルト』/長野まゆみ △

・・・あ~、う~。何て言うか、流され系ですね、流され系・・・。
最近は、BLも多少許容できるようになったと思ってた小市民・水無月・Rですが、どうにもやっぱり・・・厳しいかも(^_^;)。
若くして死んだ姉、遺されたその姉の夫である義兄と、完全2世帯とはいえひとつ屋根の下に暮らしている私。私は、義兄に恋をしている。
2人で行く姉の墓参りには、姉のお気に入りだった『レモンタルト』を買っていく。
・・・ううむ、こう書くと美しいんですけどねぇ(笑)。

姉と私の母は父の正妻ではなく、その父母ももう、この世にはいない。亡父の会社で、雑用係という名の表向きではない仕事をしている私は、色々な面倒事に巻き込まれることも多々ある。
義兄が好きなのは、まあ良しとする。だけどさ~、義兄が好きなら、会社の仕事がらみで出会う男や、会社の同期や先輩などに心ひかれちゃったり、関係しちゃったりするのは、如何なものでしょうか、長野まゆみさん。一途じゃなきゃいけない、とは言わないけど、ちょっとフラフラしすぎ・・・じゃないかしらん。

上司のY、何を狙っているんだ・・・「私」をいじくりまわして危うい状況に追い込み、表は澄まし顔でこっそり裏でニヤニヤしてる感じ・・・。絶対この人、私がおたおたしてるのを楽しんでるよ・・・酷い人だなぁ。私が義兄に恋していることも、同期や先輩を憎からず思ってることも、全部知ってて、けしかけてくるんだもん。
そしてそれを言うと、もっとえぇ~?!と思うのが、義兄の母・朝比奈夫人である。自分の息子に、再婚のためのお見合いをじゃんじゃん持ち込むくせに、私に「孫はあきらめてないけど、ご自由にどうぞ」なんて言うのである。自分の息子のことなのに、そっちよりも私の事を面白がっている感じがするんですが・・・!それでいいのか?!

なんかねぇ・・・小市民にはもう、ついていけない世界(笑)。
とりあえず主人公は、もうちょっと流されずにしっかりと自分を保って欲しいなと思います(^_^;)。
そんで、長野さんの作品は、未来型幻想系の方が、私は好きだなと・・・あははは。

(2010.06.19 読了)

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