『最後の恋 ~つまり、自分史上最高の恋。~』/アンソロジー ◎

タイトルはちょっと、私的にはアレ(笑)なんですが、それでも新聞の書評をちらっと読んで「読みたい本リスト」に加えたのはやっぱり、しをんさんと阿川さんの名前があったからですね~。
最近はあんまり読んでないけど、阿川さんも私の好きなエッセイストさんです。あ、もちろん小説も面白いですし。
色々な『最後の恋』が描かれ、それぞれに感心したり、感激したり、納得したり、ちょっとイラッとしたり(笑)。
大変楽しかったです。アンソロジーの罠にもシッカリ捕まっちゃいました・・・(^_^;)。

「春太の毎日」三浦しをん
麻子のことは、俺が守ってやる。何度だって、あたたかい春はめぐって来るんだよ。
「ヒトリシズカ」谷村志穂
年に一度、山から下りてくる恋人を待つ瑞江。
「海辺食堂の姉妹」阿川佐和子
海辺の食堂を切り盛りする姉妹。おとなしい妹の行く末を心配する姉だったが、妹が寝込むと次々に見舞客が。
「スケジュール」沢村凛
計画を立てる才能のある私が、人生のスケジュールをたてた。
「LAST LOVE」柴田よしき
恋人に「次の恋を最後の恋にしたい」と振られた私は、2年後平板な気持ちのまま結婚することになるが・・・。
「わたしは鏡」松尾由美
大学の文芸部で、編集長になった私は作者不明の原稿を発見する。書いたのは、私が心を寄せる先輩なのか・・・?
「キープ」乃南アサ
かつて「この恋以外いらない」と誓ったせいなのか、新しい恋とはめぐり合えず、部下にも恵まれず。
「おかえりなさい」角田光代
昔ぼくは、惚けたおばあさんの恋心を利用したことがある・・・。あの穏やかな日々。

かつて「ただならぬ恋愛」で水無月・Rの度肝を抜いてくれた(そして「しをんさんスキー」になった)作品、『君はポラリス』で一度読んでたにもかかわらず、ついつい涙ぐんじゃってしまったよ、「春太の毎日」。ああ、なんて可愛い奴なんだ春太。
阿川さんの「海辺食堂の姉妹」も良かった。引っ込み思案に見えた妹が、実はなかなかに計算高く、しっかり者なはずの姉の方が不器用で純情、って言うのがなかなかに。正反対の二人だから、これからも食堂は安泰だね♪って思えてしまう。
柴田さんの「LAST LOVE」も、頑なな気持ちで型どおりの結婚に進もうとした主人公が、婚約者の動揺につられて一瞬にして心が溶けて行くさまが、とても素敵だったし。
松尾さんの「わたしは鏡」も、美容院の合わせ鏡というささやかな存在を描いたのは誰か?という謎と、ひっそりと押し隠した恋心の切ない暖かさのバランスが素晴らしかった。

「おかえりなさい」は、メインの物語はまぁいいのだけど、何故離婚前日の晩、荷造りをしてる相手を目の前にして、なのだ・・・。何か微妙に間違ってる気がする。もし私がそういうシチュエーションに出会ってしまったら、多分相手を蹴っ飛ばしているな。今、その話か?!何でだ?!ってね。
「ヒトリシズカ」もちょっと・・・。こういう思い込みの激しさは、怖すぎるなぁ。

『最後の恋』・・・ねぇ。
いや、自分の事を書く気はないですよ(笑)。それはいくらなんでも、恥ずかし過ぎる。誰も知りたくないだろうしねぇ(笑)。
ただ、タイトル&サブタイトルの『最後の恋 ~つまり、自分史上最高の恋。~』ってのは、確かにそうだよな~、なんて思います♪

(2010.08.31 読了)

最後の恋
楽天ブックス
商品副データつまり、自分史上最高の恋。新潮文庫阿川佐和子/角田光代新潮社この著者の新着メールを登録す


楽天市場 by 最後の恋 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル




"『最後の恋 ~つまり、自分史上最高の恋。~』/アンソロジー ◎" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント