『ペンギン・ハイウェイ』/森見登美彦 ○

あれぇ~?私、モリミーこと森見登美彦さんの作品、大好きだと思ってたんですけどね~。
多分アレです、本作『ペンギン・ハイウェイ』には「トホホ」がない・・・からですな(^_^;)。
どうも、あの腐れ大学生の闊歩する「愛と笑いとツッコミ処満載」な物語じゃないと、私のモリミー中毒は満足できないようです(笑)。
ちょっとおませで賢い小学4年生の、ひと夏の冒険と研究と初恋を綴ったこの物語、爽やかでかわいくて、いいお話だとは思うんですけどねぇ。どうも私のモリミーへの期待に反してしまって・・・。
実は3月からパートに出ておりまして、読書に充てられる時間が減ったこともあり、ちょっと時間がかかったのも、敗因の1つかも・・・。

主人公のアオヤマ君は将来えらい人物になるべく、日々努力を怠らない、研究熱心な小学4年生である。
常日頃から様々な問題を研究し、お父さんに買ってもらったノートに書き込み、整理し、考察している。
脳をたくさん使うので大量の糖分(甘いお菓子)を摂取する彼は、歯科医院に通っている。そして、そこのお姉さんと会うことをとても楽しみにしている。
そんな彼の暮らす東京郊外の町に、ある日ペンギンが大量発生した。
彼はクラスメートのウチダ君と共に、ペンギン研究を始める。また、同じくクラスメートのハマモトさんに、森の向こう側にある草原に発生した〈海〉について共同研究を求められ、夏の間ずっと観察研究する。
その合間を縫って、歯科医院のお姉さんがコーラの缶をペンギンにして見せ、彼女に謎を解いてごらんと言われたり、クラスのガキ大将スズキ君率いるスズキ君帝国の襲撃を受けたり、お姉さんとチェスをしたり、川の源流を探して探検したり、様々な経験を積み重ねていく。
お姉さんの謎、食糧を摂取しないペンギン、〈海〉と不可解な生き物ジャバウォック、それらはアオヤマ君の小学生とは思えない推理考察により、一つの結論へと収束する。
そしてアオヤマ君は、ちょっと切ない別れを経験し、未来への希望を抱いて物語は終わる。

どうも、ファンタジーとSFの境目というか自分の中での切り替えどころがつかめないまま、物語が進行してしまったんですよねぇ。
お姉さんがペンギンを作りだしたり、〈海〉が奇妙な変化をしていたり、ジャバウォックが街を徘徊したり・・・等は、あまり違和感を感じなかったんですが、大学教授のハマモト先生(ハマモトさんのお父さん)とかファンタジーとは関われない現実側の人が出て来て、〈海〉に近付いて飲み込まれる事故が起こって町中が緊急避難したり、という展開が、いまいちぎくしゃくしてる感じがするんですよね。
ううむ、残念。

ところで。アオヤマ君が、臆さずおっぱい好きであることを表明してるところは、やっぱりモリミーだなぁ(笑)。ドーム型のものは、何でもおっぱい(笑)。外国語の名前のケーキでも〈おっぱいケーキ〉・・・。「お姉さんにはあるけどハマモトさんにはない」とか発言してしまい、ハマモトさんが機嫌を損ねるのに、それが何故か判らないあたりが、可愛い小学4年生である。
色々賢いのに、スズキ君がハマモトさんの事を好きだとかには全然気づけないところも、いかにも頭でっかちな子供。
そんなアオヤマ君が、ちょっと背伸びしてお姉さんと話し合ってるところも可愛いですが、お父さんとの会話もいい。お父さんに全幅の信頼を寄せ、そしてお父さんも優しくかつ大変クレバーな感じでアオヤマ君に対している。
アオヤマ君の、いろいろ論理的に思考を展開していくところは、大変好ましいよね~。ウチの子供達も、アオヤマ君の半分ぐらいでいいから、思慮深く物事整理して考えられたらいいのに(笑)。ホント、あのヒトたちのカオスな思考には、母はついていけません・・・(^_^;)

(2011.04.08 読了)

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