『四畳半王国見聞録』/森見登美彦 ◎

括目してはならぬ!
斜め目線でチロチロとうかがい見るのだ。そこに御座るは、なんともナイス(←死語?)な阿呆たちの王国である♪
そう、怖れ多きその名も、四畳半王国!
ぶははは・・・。そう、全ては四畳半なのだ(笑)。こういうモリミーが大好きだな、私は!
細かいことを考えてると、絶対迷子になるであろう、魔窟の如き四畳半王国。
森見登美彦さんの腐れ大学生と言えば、四畳半住まい。そして、水無月・R的には〈愛と笑いとツッコミ処満載〉な、うふふでトホホな愛おしき阿呆達。
『四畳半王国見聞録』には、そんな腐れ大学生が沢山いる上に、四畳半の神様・阿呆神も四畳半世界の高みにある(?)四畳半にて、ゴロゴロなさってるのである。

今までモリミーが書いた腐れ大学生の物語の登場人物たちが、あっちでうろうろ、こっちでまごまご。そうして、しょーもないことに真剣に取り組み(笑)、またそれが「風が吹けば桶屋が儲かる」式に、あっちこっちで妙な事態を呼んでしまう。
そんなこんななハチャメチャな世界観なんだけど、全くもって憎めないという。素晴らしいなぁ、モリミーの筆力構成力は!とにかく、楽しかった!そして男汁まみれだった(笑)!・・・黒髪の乙女も、数人登場してるはずなんですがねぇ。

内容について書こうとしても、混乱を極めそうですので、各章について一言づつ。
「四畳半王国建国史」
とある男が、四畳半を制圧し、開国の祖となった。
いや、ただの阿呆であろう(笑)。
「蝸牛の角」
四畳半は、どこにでもある。並行世界は、存在する。
入れ子細工の、四畳半の中に。
「真夏のブリーフ」
黄色地に紫の水玉の模様のブリーフを穿いた男が、あちこちに現れる一日。
そんな一日は、ろくでもなさすぎる(笑)。
「大日本凡人會」
非凡な人間しか所属出来ない「大日本凡人會」。
彼らの方向性が変わったその瞬間の物語。
「四畳半統括委員会」
噂だけがその存在を示唆する四畳半統括委員会。
世界の四畳半化は着実に進行しているそうだ。
「グッド・バイ」
とある男が、友人たちに別れを告げて歩く。
ひたすら続く独白にも、阿呆神は現れる。
「四畳半王国開国史」
四畳半王国を開拓した男は、果てしなく広がる四畳半の果てで阿呆神と会見し、譲位を示唆されるが受けず、四畳半の旅を続ける。

何でもかんでも四畳半(笑)。あの神秘的な畳の並んだ形(笑)。そこにうずくまり、ぶつぶつと己の論理をくりごとのように語る阿呆達。そうこうするうちに彼らは、ある種常人ならぬ能力を身につけるのかもしれない。
なんともトホホで、愛おしくも、男汁まみれで切ないことよ。

しっかし、モリミーはブリーフ好きだなぁ(笑)。そういえばブリーフの形というものも、微妙に神秘的な幾何学性を持った図形な気もする(笑)。いや、気がするだけですけどね~。桃色とか、黄色地に紫水玉とか・・・激しくトホホなデザインのブリーフを穿いたひょろ~っとした男の姿を想像するだけで、非常に脱力する。(私は乙女じゃないので、顔を赤らめることなくブリーフ一丁の男を想像できますことよ(^_^;))

モリミー作品に出てくる〈図書館警察〉〈詭弁論部〉〈大日本凡人會〉〈映画サークル・みそぎ〉などのメンバーが、色々なことをやっています。そしてあちこちで繋がってるんですよねぇ。あの作品もこの作品も、実は繋がっている。一つの世界ではあるようだけど、ホントに?やっぱり並行世界?って思いつつ、まあ細かいこと考えたら負けだなと思っています。モリミーなんで(笑)。

あ、そうそう。特筆すべきは、大日本凡人會のメンバーの事がわかったことですかねぇ。どんな非凡人が所属してるのかと思ったら(笑)。とりあえず、桃色映像からモザイクを取り除くことが出来るってすごいと思います。ただ、私的には全然いらん才能ですが(^_^;)。そう言っちゃうと、他の能力も要りませんけどねぇ・・・(笑)。マンドリン説法とか凹み氏とか無名君とかもなかなか面白いんですが、数学氏が凄い。あらざるものを、数式を駆使した末に実体化させ出現させるという、とんでもない能力を持ってるんだけど、労力の割には・・・な結果が(笑)。大変好ましいトホホな人物だと思います♪

先日、モリミーのブログに「体調不良のため休筆」ってありました。
沢山連載抱えてたし、書く内容がこれだけ複雑怪奇なものなので、大変だったのでしょうね・・・。
ゆっくり休んで、きちんと充電し直して頂きたいものです。
妄想炸裂大暴走なモリミー節が再開する日を、楽しみにしています。

(2011.08.23 読了)

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森見登美彦 新潮社発行年月:2011年01月30日 予約締切日:2011年01月23日 ページ数:2


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