『鴨川ホルモー』/万城目学 ◎

いや~、面白かったわ~♪
実をいうと、万城目学さんという作家さんは、ずっと気になってたのである。本作『鴨川ホルモー』以外にも、『鹿男あをによし』とか『プリンセス・トヨトミ』とか、気になる作品(私の好きそうな、トホホの香りがとてもする…)を書いていらっしゃるので。だけど、一度手を出すと、絶対ハマって〈読みたい本リスト〉が長くなるなぁ、と尻込みしてたんですよね。
で、結果として〈尻込みして損してた!〉ですねぇ。すんごくニヤニヤしながら読みました。ホント、楽しかった。

モリミーこと森見登美彦氏の〈腐れ大学生〉の物語を多々読んできた身としては、京大生が「ホルモォォォーー!」と叫んで倒れ伏したって、全くもって違和感ないんだもの(笑)。かつて私が京大生に抱いていたイメージ「はんなりとインテリ」なんて、葵祭の春風に吹かれる以前に、あっさりと遠く行っちゃってますからね~♪

何はともあれ、使役される鬼の姿かたちが面白い(笑)。身長20センチ、茶巾絞り顔の4頭身、各大学のチームカラーの襤褸を纏い、勇猛果敢に戦い、力尽き始めるとその茶巾絞りの絞り口が中へ凹み始め、その絞り口からレーズンを補給して復活。レーズンが間に合わないと、「ぴゅろお」と声を上げて、地面に消えていく。そして、珍妙な鬼語を駆使して鬼たちを使役するっていうのも、どう考えたってファンタジーなんだけど、変に目に浮かんでしまうというか、しっかり世界が出来上がってるなぁ。
でも、何故レーズン?千年の長きにわたって続けられてきた競技なら、レーズンとはいかがなものか(笑)。まあ、昔はもっと違うものだったけど、だいぶん現代に近くなってから、試しにレーズン与えたら、すごく回復力がUPしたとか、そういうことかしらん。な~んて妄想も膨らむ。

鬼を使った「ホルモー」という戦いも面白いんだけど、京大青竜会の面々のキャラがまた面白い。ホント、腐れ大学生というか、ダメダメでトホホの香りが高い(笑)。
登場人物の名前が陰陽師や魑魅魍魎話にかかわる人の名前をもじったもの(安倍→安倍晴明、芦屋→芦屋道満、高村→小野篁?、スガ氏→菅原道真など)でこの人の名前のモデルは?って考えるのも面白かった。そりゃ、安倍と芦屋は対立するしかないよねぇ(笑)。
そして何より、青春だなぁ(笑)、って感じがいい。

廻り廻る運命?に導かれ、各大学の1回生の中から選ばれし10名(予定調和?)が、恋のさや当てあり、鬼使役合戦あり、サークル内分裂あり、の波乱に満ちた学生生活を送る。しょうもないことに血道を上げるのも、学生ならではだよねぇ。うんうん、私も学生時代、どう考えても何の足しにもならんことを必死にやってたことを思い出すデスよ(笑)。

私の大学は東京だったけど、割と魑魅魍魎になじみのあるような気もする大学だったので(笑)、実は東京でも「ホルモー」が行われてたら、何らかの形でかかわってたんじゃないかしらん。
…って、いやいや!これフィクションだから!
大体私の大学は、京大やら立命館やらみたいな有名どころじゃないから、競技者は無理よねぇ。
・・・じゃ、なくって~!!
っていう妄想が走るくらい、妙にリアリティがあるというか、京都のどこかで実は「ホルモー」やってる学生がいるような気になってくる。4つの大学の立地条件、近くにちゃんと神社があること、あちこちに出てくる地名、京都という町全体の雰囲気。どれもが妙にリアリティのある異界感を、醸し出してるんですよねぇ。

「吉田代替わりの儀」は、大いに笑わせてもらった。
レナウン娘ね~(笑)。そりゃ、女人禁制になるわ(笑)。
しっかし、踊り終えたら、そのままで整列し、神妙に「代替わりの舞」の終了宣言て。
そして、女性陣が来る時間だってんで、慌てふためいて衣服を整える、と(笑)。
でも、女性陣は何が起こってるか、薄々は気づいてるね、絶対。
この舞の部分も、レーズン同様、「レナウン娘」以前はどうしてたんだろう(笑)と妄想が膨らむなぁ。

凡ちゃんこと楠木さんの気持ちが叶ってよかったよかった、うふふのふ~な上に、「凡ちゃん新鬼語を獲得?!」なラストで、なんだか続きが期待できそうですねぇ。
これはもう既に出ている(文庫化すらされてるよ)『ホルモー六景』を、急いで入手して読まねば!って気になりますよね。うん、楽しみだ~♪
(っていうか、実はもう読了しちゃってたりします(笑))

(2012.08.18 読了)

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