『学園大奥』/宮木あや子 ○

う~わ~、やっちまいましたねぇ、宮木あや子さん・・・。
いやぁ、タイトルが『学園大奥』、表紙のイラストががっつり少女マンガ風(しかも『My Birthday』持ってるし!)、ハイテンション学園コメディって煽り。
いや、嫌いじゃないんですよ、こういうノリ。ただ、宮木さんが、このノリか~(^_^;)。どんな話になっちゃうんだろう、という興味でまず、読み始めました。

う~む、最近の女子中高生って、こういうのが好きなんだろうか…?
小学校で男子にいじめられたので、憧れに憧れた名門私立女子中学に入学を果たした和美。ところが、素敵なマリア像を夢見ていたのに学校にあるのは観音像、しかも学校は共学になっていた!ただし、男子はたった二人。そのうち一人は、この世のものとも思われぬほど美しい人で、上様と呼ばれていて、周りを取り巻くのは大奥と称する少女たち…。そして、持ち上がりの子ばかりの中『外部』とそしられ、仲間外れにされる、途中入学者。
和美は、同じ外部組の侑子・麻紀とともに、圧力と共に戦ったり勉強したり、優しい上級生に励まされたりしつつ、学園生活を送る。
いや、設定はいいんだけど・・・大奥ネタにするなら、もっと盛大にパロっちゃったらいいのに~。大奥っていうのは生徒会のことなんだけど、何かなぁ。
それと、今どきの女の子って、好みも多様でしょ?全校生徒が「上様」に傾倒してるのは、なんかリアリティがな~。あ、まあ「家老様」や「大奥の皆様方」にも人気は分散してるのかな?
にしても「上様」のための大奥って感じは、生徒会という組織にはあまり向かないような気が…。
しかも、きれいなだけで、どうにもボヤ~んとした上様のイメージが、どうしても好きになれなくてな~。
大体、私立とはいえ教育組織が、あんな生徒会の在り方を許すの、変だと思うし~。

な~んていう違和感というか、あんまりおもしろくないな~という感じが、前半、してたのだ。
『My Birthday』のおまじないとか、微妙にツボなところもあるんだけど、ううむ・・・。
ところが、途中から「大奥内部分裂?!」な、キナ臭い展開に。
私的には、俄然、ここからが面白くなってきた気がする。
「大奥」という組織がどうにも排他的で、選民意識が高すぎ(ただの地方都市の名門校なだけなのにねぇ)で、感じ悪すぎでね~。それを、改革するってんなら、いいじゃんイイじゃん!って思ったんですよ。

ただ、どうにもこの展開も尻切れトンボ。大奥総入れ替え選挙のやり直しまで行ってないし、上様・家老様が外部高校へ進学しちゃったら、ここの学校また女子校に戻すのかしらとか、微妙感が漂うのね。
和美が大奥へ立候補する、っていう決意をしたのは、いいなぁって思うんですけど。
続きはあるのかしらん。続きがあっても、これで終わりでもいいような・・・。

あとがきで、執筆中に東日本大震災があり、当初の予定と全く違った展開にしたのだということが、書かれていました。そうすることの良し悪し、私がどうこう言うことはできませんが、できれば、元の構想のストーリーも読み比べてみたいかな。それでも多分、私は今の方が好きなんだろうけど(^_^;)。

そういえば、最初の方に「最近の女子中高生って~」って書いたんですが、少女小説じゃなかった…(^_^;)。初出の『月刊ジェイ・ノベル』って、調べてみたら一般系ノベル雑誌ですね・・・。いかんなぁ、思い込みだけでこんなことを書いてたわ~。すみません。

(2012.08.29 読了)

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