『夏の庭』/湯本香樹美 ○

「人が死ぬのを見たい」という、子供ならではの安易な興味。
3人の小学6年生が、その思い付きから、近所の老人を見張り始める。
いつしか3人と老人の間には、不思議な関係が成立する。
湯本香樹美さんは、多分初読みですね。
ですが、『夏の庭』は、毎年夏になると本屋さんの平台に並ぶのでずっと認識はしていました。

今回、この作品を読もうと思ったのは、小学6年男子がひと夏の間に、衝撃的な経験をして成長する、というあらすじを初めて知ったからなんですね。
ウチには小5男子と中2男子がいます。
で、読んで思いました。う~ん、うちの男子たちはちょっと…成長しないかもなぁ(笑)。
最近のコドモは、経験から学ぶという事があまりできてないような気がします、うちのコドモたち含め。
そういう意味で、この3人はとても真っ直ぐなんだなぁ…って思いました。

いつ死ぬか、いつ死ぬかと見張っていた老人は、何故か元気を取り戻し、少年たちを巻き込んで家周りの手入れを始めたり、一緒に夏を過ごし始める。老人の過去と後悔。少年たちの想い。
そして、旅から帰ってきた少年たちを迎えたのは、穏やかに死を迎えていた老人の姿。
死を扱っているのに、重苦しくない。だけど、きちんと少年たちの心に、老人の心はきちんと浸透している。
夏を終えた彼らは、もう子供ではない。まだ大人になりきってはいない、その過程にある彼ら。
「おじいさんなら、どうするか」を自らに問いながら、そこから自分の価値観を築いていくだろう彼ら。
清々しい物語でした。

(2013.08.23 読了)

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