『黄金の烏』/阿部智里 ◎

おおお~!!
阿部智里さんの八咫烏の世界の物語が、シリーズ化しましたっ!
『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』に続くシリーズ第3作目。『黄金の烏』は、2作目の主人公・雪哉が再び登場。家族を故郷を守りたいと願う彼は、山内で起こっている事件捜査に、深くかかわっていくことになる…。

いやぁ、うれしいです。ホントに嬉しい。
あの若宮(妃に殴られたら良いのにと思っていた、ていうか、今でもそれでも殴られた方がいいと思う、色んな意味で(笑))の真実や、真赭の薄(ますほのすすき)のその後、相変わらず浜木綿が大胆不敵に妃を勤め上げてることなんかもわかって、すごく嬉しい。
でも、何が嬉しいって、雪哉の再登場ですよ。例によって、説明不足な若宮につき従って酷い目に遭ったり、女性陣に可愛がられたり、素晴らしい機転で危機を潜り抜けたり、少年の成長って、素晴らしいなぁ!もう、オバちゃんワクワクしちゃう♪雪哉、ホントに可愛い!健気!頑張れ!

ストーリーは、今回もパスですね(笑)。とにかく面白いし、いろんなことがわかって繋がって、おおぅ!!って思えますから、私がごちゃごちゃ要約しない方がよろしい。

八咫烏の世界に侵入し、八咫烏たちを食らう大猿。しかも、奴らは人肉を塩漬け(つまり保存食)にするという知恵まであった。大猿が蹂躙した村で若宮と雪哉が発見した、小梅という娘の素性をたどると、水売りの井戸に至り、そこから「御内詞(みうちことば=山内の八咫烏の言語)」を話す、不気味な存在を確認。その存在を捕えることは叶わず、井戸は封鎖。
一時的な解決でしかないだろうと思ってたけど、やっぱり物語のラストで「猿と相まみえるのは3年後」とあって、続編は決定ってことでよいのかしらん♪

今回も色んなことがあったなぁ。
激烈な麻薬の流通(しかもその麻薬の原料って!)、八咫烏を襲う大猿の存在、地下街と長束の取引、家族を守りたい雪哉と全ての八咫烏を守る存在である金烏の若宮の真実。小梅の不審な行動、浜木綿の剛毅さ、雪哉の決意。
雪哉ぐらい賢くて機転がきいて、身軽で勇気があって腕もあるものが若宮の側近に就いたなら。
若宮の治世は困難を極めるだろうけれど、きっと雪哉は若宮の力になれる。

山内の果てから遠望する「人間界の夜景」
え?!えええぇぇ?!!人間界と一部交流があるのは作中の描写で知ってたけど、まさかそんな近現代と繋がってるなんて?!
戦国以前ぐらいだろうと勝手に思ってたけど、夜景描写から考えると電気が一般化してる時代ですよね、絶対。
うわぁ、これからの展開、どうなっちゃうの!気になる気になる気になるッ!
山内の崩壊を食い止めるために生まれた、真の金烏とその側近たちの苦闘は、始まったばかり。
3年後の大猿との戦いを含め、これから大きな歴史の物語が語られていくことを、願っています!
ところで、「八咫烏世界」と勝手にシリーズ括りに命名しましたが、正式名称ってあるのかな?

あ、それから。
今回不審な行動をしまくって、雪哉に疑われてたけど実は・・・な小梅。結局、垂氷郷の雪哉の母の元へ行くのかしら。さすがに宮中には置いておけないってことになってるけど、雪哉と今後何かあったらいいなぁと思ってるんですよね、私。何とか宮中は無理でも、中央に残ってくれないかなぁ・・・。

(2014.10.21 読了)

水無月・Rの〈八咫烏世界シリーズ〉記事
『烏に単は似合わない』  ◎
『烏は主を選ばない』  ◎
『黄金の烏』  ◎ (本稿)
『空棺の烏』  ◎
『玉依姫』 〇
『弥栄の烏』 〇
『八咫烏外伝 烏百花 ~蛍の章~』 ◎

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阿部智里 文藝春秋発行年月:2014年07月23日 予約締切日:2014年07月18日 ページ数:3


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