『カレイドスコープの箱庭』/海堂尊 ○

あの【バチスタ・スキャンダル】から約3年・・・。
え~!たった3年ですってぇ?!
なんていろんなことが起きたんでしょうねぇ。絶対挙げればきりがないので、やりませんけど(^_^;)。
海堂尊さんの〈桜宮サーガ〉、相変わらず壮大で、一見さんに優しくないですなぁ(笑)。
本作『カレイドスコープの箱庭』は、我らがアンラッキー中年・田口センセが、例によって高階院長の〈お願い〉を引き受けるところから始まります。

いやいや、ホントにもう、いろんなことが起こるんでね。ストーリーとかは、他の読書ブログさんでチェックして下さいませ。水無月・Rは読むだけで手いっぱいでしたわ。
いつもの如く、事件は1つではありません。
「ひとつお願いが」と言っておいて、2つ繰り出してくる腹黒タヌキ・高階院長(笑)。
田口センセに課せられた難題は、誤診疑惑の調査解明と「Ai標準化国際会議」の1か月後開催の豪華2本立てなのでした~♪

Ai標準化国際会議のためにマサチューセッツ大学へ行った田口センセ、アメコミ口調の東堂に再会。そこで意外な人物(我々読者はよく知る人物)・ステルス・慎一郎との論議を交わし、学生たちのオベーションを受ける。自然な出会いですなぁ。いや、東堂が仕組んだことなんだけどね。これが『医学のたまご』への軽い伏線にもなってるわけ。うんうん。

帰国した田口センセは、Ai標準化国際会議の前日に愚痴外来で、翌日の演者たちと酒盛りしながら会議の予演会。おかげで翌日の会議は大成功。この会議参加者のエシックス代表として桐生(『チーム・バチスタの栄光』)、救急代表としてジェネラル・速水、病理代表としてスカムラーシュ・彦根、放射線科代表の島津、ってあれ?国際会議と言いつつ、全員東城大関係者だけど、それはイイのだろうか・・・・。豪華メンバーで、このシリーズを「ゴシップ記事的に」読んでる私としては嬉しかったですけどね(笑)。

案外あっさりAi標準化国際会議の話が片付いたと思ったら、メインは誤診調査の方だったみたいですね。病理検査室の複雑な人間関係とそこから生まれる感情、誤診か検体取り違えかの証拠行方不明、そして病理検査部門への軽視など医療界の問題。
様々な要因が絡まり合って、誤診疑惑が発生し、それを鮮やかに解いていく白鳥と、へとへとになりながらついてゆく田口センセ。
全てが何とか解決を迎えた時、田口センセは思うのだ。
~~ それでも俺は医療に携わる人々の善意を信じたい。 ~~ (本文より引用)
これなんですよねぇ、これが、田口センセ。

高階院長や白鳥、速水や彦根のような異彩を放つ人ではないのだけど、その地道な誠実さと医療や〈ひと〉そのものへの真摯な態度が、本当に素晴らしい。田口センセがこういう人だからこそ、東城大学医学部付属病院は、ありとあらゆるトラブルやスキャンダルに見舞われても、少しずつ少しずつ前進していけるのだと思います。

なんかねぇ、冒頭にも書いたし、いつも書いてることなんですけど、〈桜宮サーガ〉って、壮大な物語過ぎて、時々訳が判らなくなったりするんですよねぇ…。いや、水無月・Rの記憶力がザルすぎるせいもあるんですけど(-_-;)。
そんな時にいつも頼りにしてる、海堂尊ファンさんのブログなんですが、その海堂尊ファンさん、なんと本作品の後についている〈海堂尊ワールド〉というデータ集に校正協力されたそうなんですよ!
いやぁ、すごいですね!本家も認める〈海堂尊作品〉精通!
これからも、頼りにしてますぅ~♪

(2015.03.08 読了)

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