『校閲ガール トルネード』/宮木あや子 ◎

あ~、面白かった!!
楽しかったし、考えさせられたし、ホントに素晴らしいシリーズですよ、宮木あや子さん!!
社会人3年目にして、念願の「女性ファッション誌の編集」に異動となった悦子が、直面する現実とは。
『校閲ガール トルネード』、まさにトルネードのごとき展開でした!

まあ色々、ホントにいろんなことがあったけど、最終章で悦子が「やりたい仕事と向いてる仕事が違った」と泣く時、聞いてる相手がエリンギ部長なのが、ホントよかったです。なんだかんだ言いながら、懐の深い大人の上司!いいですよねぇ。
ていうかね、景凡社って、いい会社ですよね。どの部署も仕事はかなり大変そうだけど、みんな自分の仕事にとてもプライドを持ってて、本当に懸命に働いてるし、変な足の引っ張り合いもないし、不条理な上司とかいないし…。今回悦子が異動したファッション誌の上司や同僚も、すごく仕事が出来て前向きで、とてもカッコよかったです。

しかし悦子、校閲天職すぎでしょ(笑)。
眠気で意識がないままに、貝塚が持ってきたイレギュラー原稿に赤エンピツ入れてるとか・・・!
そのシーンの貝塚と悦子のやり取り、私大好きです。
~~「ありがとう、ちょっと目が覚めた」(中略)
~~「笑った顔、可愛いんだから笑っとけよ、いつも」
「なに妄想上のイケメンみたいなこと言ってんの!?あんたが言ってもマジむしずが走るだけなんですけど!」
「よし、完全に起きたな!仕事に戻れ!」~~(本文より引用)

って!!って!!
ぽんぽんやり合う中に、親密な雰囲気が溢れてて、だけどどうしてだろう、貝塚の報われない感が半端ない(笑)。そんな貝塚、前作ぐらいから結構気に入ってます、私。
悦子と是永先生(ゆっくん)が、恋人関係を発展的解消させたのには、ちょっとびっくりしましたが、そうすると、いつかは貝塚の思いが陽の目を見ることも…あるのかしら(笑)。

女性ファッション誌の仕事をしながらも、つい校閲的に言葉の意味や文章の筋をチェックしてしまう悦子を見てて、「悦子の居場所はやっぱり校閲じゃないのかなぁ」って思ってました。無意識に知らない言葉は「後で調べよう」って思う悦子、真の校閲者だよなと思いましたもん。

そういえば、作中で悦子が森尾に「他人に関心がない」とか言われてましたが、なんかすごく心当たりがあります。「関心がない」のとちょっと違うけど、私も「別に他人は他人だし」って感覚が結構あって(笑)。悦子を見てて、なんだか気分ノリノリになってくるのって、そういうところ共感してたのかも?

ところで、加奈子が鯛焼きを作って売ってる時に来ていたお客さん(30歳ぐらいの美人二人組)って、『憧憬☆カトマンズ』の後藤ちゃんと中尾ちゃんですよね?!
宮木作品ワールドの繋がり、ホントに楽しくてワクワクします。自分の大好きな作品の登場人物が、ちょっとでも出てくると「お、あの人たちも、頑張ってるな♪」って、あの物語は終わったけどあの人たちの生活は続いてるんだな、リアルだなって思えるので。なんか、自分もちょっとは頑張ってみようかな、って気になれます。私だけ?(笑)

加奈子もいることだし、『セレモニー黒真珠』の木崎も出ないかなぁ、と期待してましたが、残念ながら今作での出演はナシ。次作に期待したい…ところですが、あとがき代わり?の「おまけまんが」で加奈子が「もう出ません!」って言ってたので、『校閲ガールシリーズ』は、ひとまず終わりなのかなぁ…残念。

テツパンな藤岩、結構好きな子なので、今回あんまり出てこなくて残念でした。
森尾の転職後の活躍も知りたいし、貝塚がこの物語で割といいラストを飾ったからには、悦子とちょっとは展開あるのかな(とはいえ悦子は今のところ鼻も引っかけてない)とか、米岡さんのことも知りたいし・・・と、今後のことを知りたい欲でいっぱいです。別作品でもいいから、ちょっとだけでもいいから、この物語の人たちの「その後」を知れたら、嬉しいな…って思います。
宮木さん、よろしくお願いします!

(2017.04.07 読了)

校閲ガール トルネード [ 宮木 あや子 ]
楽天ブックス
宮木 あや子 KADOKAWAコウエツガール トルネード ミヤギ アヤコ 発行年月:2016年10月


楽天市場 by 校閲ガール トルネード [ 宮木 あや子 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



"『校閲ガール トルネード』/宮木あや子 ◎" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント