『まばたき』/穂村弘 酒井駒子・絵 ◎ (絵本)

モンシロチョウが、花から飛び立つ瞬間など、『まばたき』ぐらいの短い瞬間を描く絵本。
穂村弘さんというと、私的には雑誌『ダ・ヴィンチ』の「短歌ください」の選者さんでなじみがあり、どんな絵本なのだろうと、ふと気になって図書館から借りて来ました。
酒井駒子さんのやや暗く静かな絵が、とてもいい雰囲気です。

モンシロチョウ、鳩時計、猫、角砂糖を入れた紅茶、みつあみの少女。
ただ、それだけ。その瞬間を切り取って、言葉もたった一言ずつ。
それでも、ゆっくりとページをめくっていく。
心が凪いで、自分の重心が定まってきたような気がしたところで、みつあみの少女。
「みつあみちゃん」と呼ばれた少女は、ほんの一瞬の時の移ろいをすごし、絵本最後のページを飾る。

驚いたけれど、凪いだ心で、すっとそれを受けいれることが出来ました。
時の流れというものは、まばたきをする、そのほんの一瞬でしかないのかもしれません。
静かな、静かな、そしてとても大事な一瞬の光芒が、鮮やかに脳裏に浮かびます。
大人向けの、絵本だと思いました。

(2017.04.26 読了)

まばたき [ 穂村弘 ]
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えほんのぼうけん 穂村弘 酒井駒子 岩崎書店発行年月:2014年11月26日 予約締切日:2014年


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