『総特集 森見登美彦 ~作家は机上で冒険する!~』/森見登美彦 ◎(KAWADE夢ムック)

いやぁ、確かにこれは〈永久保存版〉と銘打つべき、素晴らしいムック本でした。
森見登美彦さんの総特集MOOK・・・。とにかく、情報量が多すぎて、溺れそうでした(笑)。
『総特集 森見登美彦 ~作家は机上で冒険する!』、うん、日々冒険してるのね、モリミー♪大好きよ、ホントに。

単行本未収録短編3つ・対談・寄稿・論考・インタビュー、ご本人による全著作解説エッセイ、いやもうホント、盛りだくさんでございましたよ。
冒頭の短編「大草原の小さな家」のほのぼのさにつられて読み始めたら、そこからは細かい字で、4段組みのインタビュー、3段組みの対談、と怒涛の情報量で押し寄せてくるわ、押し寄せてくるわ。
いやもう、気付いたら本当に息切れしてましたわ(笑)。
ハッ、と我に返って深呼吸&まばたき。
そして一言、「モリミー、やっぱ沼だわ・・・」

もうね、何から言及したものやら、アタマの中を色々な情報がグルグル回っちゃって、つかみ出せないのですよ(笑)。
つかんだと思ったら逃げられたり、プチッと部分だけちぎれて取れて表現できなかったり、いやもうホント、参りますわぁ、うふふ。
表紙のモリミーの、飄々とした好青年風の風貌からはうかがい知れない奥深さ。ホントに、スンバラシイ♪

とりあえず、私は物語読みなので、やっぱり短編について一言ずつぐらいはレビューしましょうか。
「大草原の小さな家」
『ペンギンハイウェイ』になんとなく似てる。みみしっぽって、結局なんだったんでしょう。
「聖なる自動販売機の冒険」
モリミー作品の酔っ払い美女って、基本的に強いよねぇ(笑)。こういう人、私は好きだなぁ。
「金魚鉢をのぞく子ども」
あ~、これは『きつねのはなし』と繋がってる世界だわ・・・。多分、この友人は違う世界線の人。どこでズレたのか。
ううむ。ホントに情報量が凄くて、どれも本当に語りたい!でも私がグダグダ語るぐらいなら、本書を読んだ方が絶対にいいんですよ!
ということで、どうしてもこれだけは、という2点だけ、語らせてください。

私ね、モリミーの作品には〈愛と笑いとツッコミ処が満載〉というテーマ分類を付けてることが多いんですけど、「盟友対談 森見登美彦×明石氏」の中で〈明石氏と小津君が突っ込み待ち〉というエピソードが出てきて「ああ、私のモリミー作品観は間違ってなかった!」という感動が押し寄せてきました。
作家・森見登美彦を生んだ男である明石氏。
私は、明石氏にとてもつもなく、感謝しておりますよ。明石氏が突っ込み待ちでモリミーに色々なネタを提供したり、一緒に奇怪な行動したり・・・という学生生活を共に送ってくれたから、我々読者が喜ぶ「作家・森見登美彦」が生まれたんですもんね。本当に、ありがとうございます!!

それから、最後から2番目に「森見登美彦世界をもっとディープに知るための事典」があって、本当に事細かにモリミー作品のキーワードが事典化されてるんですよ。
【食】【アイテム】【場所】【分類しがたきもの】【ヘンテコ団体】【イベント】【乗り物】【生物?】の8分類で、大量の単語が並んでるんですが、どれもが驚くほど重要(笑)。
私、このムックが出た時点での作品全部読んでるんですけど、どの単語も「覚えてない」ということがないんですよ。ワタクシの記憶容量の低さから考えたら、あり得ないことですよ?つまり、どれも重要単語。数、すごく多いですけど。
・・・すごいなぁ。モリミーも、この事典を作った人たちも・・・。

今日の昼ぐらいに読了したんですけどね、夕方になっても全然消化しきれてないし、たぶん明日になっても無理そう。
モリミー好きな人には、絶対読んで欲しい、情報に溺れて欲しい、素晴らしいMOOKですよ。
ワタクシはこれ読んで、「これからも、モリミー作品を読み続けたい!!」という思いを再確認しましたね。
ということでモリミー、これからも応援してます!ご自分のペースで、面白い作品・こわい作品・・・机上で冒険しながら、描いて行ってください!楽しみにしてます!

(2021.07.25 読了)

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