『未来』/湊かなえ 〇

う~~ん。湊かなえさんの「湊ワールドの集大成!」って帯にあったんですけどね。本作『未来』は、どうなんでしょうね・・・。私的には、ちょっと〈湊さんの色〉を強調しすぎというか、なんというか・・・。 水無月・Rは、小市民です。基本的に、痛いのとか苦しいのとか辛いのとか、ダメなんですよね。救われるシーンが欲しかった・・・。ラストシーンで、自分…
コメント:0

続きを読むread more

『ヨハネスブルグの天使たち』/宮内悠介 〇

国を守るために溌溂と活躍するイスラム女性たちを描いた『あとは野となれ大和撫子』がとても面白かった宮内悠介さんの。その宮内さんのロボットを描く連作短編、とあれば読むしかないよね!ということで、本書『ヨハネスブルグの天使たち』を手に取りました。 南アフリカ・ヨハネスブルグ、アメリカ・ニューヨーク、アフガニスタン・ジャララバード、イエメン・…
コメント:0

続きを読むread more

『クローゼット』/千早茜 ◎

私設の服の美術館で、傷つけられた過去から少しずつ解放されていく芳(かおる)と纏子(とうこ)。18世紀から現代までの、様々な服飾を収蔵する美術館・・・、非常に心惹かれますねぇ!千早茜さんの描く、繊細な手編みレースのような、美しくそして実は力強い物語。纏子に密かに『クローゼット』と呼ばれているその美術館は、静かな佇まいの中に、情熱を秘めてい…
コメント:2

続きを読むread more

『夫婦の断捨離』/やましたひでこ 〇

〈断捨離〉(商標登録されてるんですねぇ)で有名なやましたひでこさん。今まで〈断捨離〉については、ふんわりとしたイメージがあるぐらいで、著書や雑誌での特集なんかは特に読んだことがなかったのですが、このタイトルにちょっと心惹かれてしまいましてねぇ(笑)。『夫婦の断捨離』。あらまあ、ちょっと不穏な雰囲気も漂うようなタイトルですこと・・・、いや…
コメント:0

続きを読むread more

『僕は君を殺せない』/長谷川夕 〇

本の裏表紙の紹介文で、「驚愕のラスト」「二度読み必至」と煽られてたんですが・・・。う~ん、そこまでじゃなかったかなぁ。ラスト驚愕しなかったし(笑)。ちなみに、同じく裏表紙に〔問題:だれが「僕」で、だれが「君」でしょう?〕ってあったんですけど…、「僕」は作中で既に自らそう呼称してるし、「君」のほうもなんとなく途中で分かりました。ミステリー…
コメント:0

続きを読むread more

『異形のものたち』/小池真理子 〇

『怪談』を読んだ時に「小池真理子さんならドロドロの恋愛ものの方が好きかも」とか言ってたにも関わらず、本作『異形のものたち』も、ホラー系です(^^;)。書評や帯の惹句に仄昏いものを感じると、ついつい〈読みたい本リスト〉入りさせちゃうんですよねぇ、私(笑)。 『怪談』同様に、物語の人物たちは切実な恐ろしさを体験しているのに、読んでいる私は…
コメント:0

続きを読むread more

『ロボット・イン・ザ・ガーデン』/デボラ・インストール ◎

読書レビューサイト【トドの部屋】todo23さんからお勧め頂いた本作、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。機械技術がかなり向上し、家事アンドロイドなどが普及している世界設定で、ダメダメ大人な主人公・ベンとロボットのタングが旅をしながら成長していく物語だったのですが、とても面白かったです。著者・デボラ・インストールさんはイギリスの方なのです…
コメント:0

続きを読むread more

『うつくしい繭』/櫻木みわ 〇

書評か何かでSFとファンタジーの融合みたいな紹介をされていた、櫻木みわさんの『うつくしい繭』。現実的な物語の中に、不思議な出来事がいつの間にか浸透し、軽やかな文章からその世界の光景の美しさ、陽光の眩しさと大気の熱と湿度が感じられました。なんと、本作がデビュー作とのことですよ。それで、この描写力。これからが楽しみな作家さんですねぇ! 「…
コメント:0

続きを読むread more

『祝祭と予感』/恩田陸 ◎

あの『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ6編。読んでいてい楽しくて、それでいて緊張して、気付けば1日でイッキ読みでした。恩田陸さん、ホントすごい作家さんです。音楽を愛し、音楽に愛される人々を描いた『祝祭と予感』。どの掌編の主人公の音楽に対する気持ちの深さにも、それぞれに清々しい美しさがありました。 6編とも、本当に素晴らしかった。『蜜蜂と遠雷』…
コメント:6

続きを読むread more

『西方冗土』/中島らも 〇

この本の出版をもって、もう関西については書かない、と中島らもさんは本文中で宣言していました。関西の人が関西を語る、というのは〈関西礼賛〉だったり〈関西卑下〉だったりが多く、ニュートラルなものが少ないと私は感じているのですが、本作『西方冗土』は・・・というと、判断が難しかったですね。・・・ていうかですね、この本最初の出版が1991年、文庫…
コメント:0

続きを読むread more

『総理にされた男』/中山七里 ◎

中山七里さんの作品は〈悪辣弁護士・御子柴シリーズ〉しか読んだことがなかったのですが、本作『総理にされた男』は全く違った雰囲気で、ビックリしました。ずっとハラハラしどおしで、なんだかすごい勢いで読んでしまいましたわ~。 ある日突然、拉致同然に連れ去られた売れない役者・加納慎策は、時の総理大臣・真垣統一郎の代役を務める羽目になるのだが、次…
コメント:0

続きを読むread more

『異人館画廊 ~透明な絵と堕天使の誘惑~ 』/谷瑞恵 〇

ついに、谷瑞恵さんの〈異人館画廊〉シリーズ、ターニングポイント。『異人館画廊 ~透明な絵と堕天使の誘惑~ 』は、とうとう主人公・千景の幼少時の「誘拐事件」の真相が判明します。本作のレビューは、私にはネタバレせずに書くことが出来ないので、申し訳ありませんがその旨ご了承くださいませ。 千景のもとに、図像術をほのめかすような脅迫じみた手紙が…
コメント:0

続きを読むread more

『世界はハッピーエンドでできている(4)』/下西屋 ◎ (コミックス)

2019年のベスト10記事にも書きましたが、この〈世界はハッピーエンドでできている〉シリーズって、素晴らしい。『世界はハッピーエンドでできている(1)』から裏切られることなく続く、登場人物(モノや人外も含む)すべてが幸せになれるラストが、本当に、大好きです。作者・下西屋さんの卓越した発想力、構成力、画力などなど・・・『世界はハッピーエン…
コメント:0

続きを読むread more

水無月・R的・2019年読了作品 ベスト10!

2020年、あけましておめでとうございます! 気が付けば、年が改まってしまっておりました・・・。身の回りがバタバタしすぎて、新年の実感がない水無月・Rでございます。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さてさて、去年の読了作品数は53作品。ぎりぎり週1冊といったところですね~。ちょっと少ないかな?今年はもうちょっと、読みたい…
コメント:6

続きを読むread more

『わざと忌み家を建てて棲む』/三津田信三 ◎

本作『わざと忌み家を建てて棲む』は、『どこの家にも怖いものはいる』の続編で、作家・三津田信三氏と怪異譚愛好家の編集者・三間坂氏がとある怪異を読み調べるうちに、身の回りに怖ろしい怪異が迫ってくる・・・という展開は同様ですが、まあ、相変わらず油断が出来ません。三津田信三さんの当時(?)の著作の状況や、『どこの~』の反響についてなどがさりげな…
コメント:0

続きを読むread more

『夫の墓には入りません』/垣谷美雨 〇

以前、『老後の資金がありません』を超絶切実でいずれ我が身かも・・・とビクつきながらも読んだワタクシですが、本作『夫の墓には入りません』も、タイトルからしてもう非常に〈攻めてる〉ですよ、垣谷美雨さん・・・。これ、嫁の立場と姑の立場で、読み方や感想が全然違ってきそうですね・・・。もちろん私は嫁の立場です。そして、読んでるうちにどんどん背筋が…
コメント:0

続きを読むread more

『倒れるときは前のめり ふたたび』/有川ひろ ◎(エッセイ)

有川ひろ(有川浩)さんの作品、久しぶりだなぁと思ってたら、今年の初めに『ニャンニャンにゃんそろじー』、読んでましたね(^^;)。アンソロジーですけど。本作『倒れるときは前のめり ふたたび』はエッセイ集第2弾ということで、まずは何故〈有川浩〉から〈有川ひろ〉にペンネームが変わったか、という話から始まります。 実をいうと、「ペンネームが変…
コメント:2

続きを読むread more

『夫のトリセツ』/黒川伊保子 〇(実用書)

『妻のトリセツ』で一世を風靡した、黒川伊保子さん。当初は予定がなかったのだけど、読者の要望が強く、満を持して出版されたのが本書『夫のトリセツ』。黒川さんは人工知能研究者で、「男女の脳の働き方は真逆である」「女性脳は繁殖のために遺伝子の多様性性を求める」と謳っていて、それに基づくと「妻から見て〈夫はひどい〉というのは濡れ衣なんだけど、自分…
コメント:2

続きを読むread more

『私の頭が正常であったなら』/山白朝子 〇

山白朝子さんの作品というと、『エムブリヲ奇譚』などの〈エムブリヲ奇譚シリーズ〉の和風幻想譚のイメージが強いので、本作『私の頭が正常であったなら』は、ちょっと意外でした。「現実世界にちょっとだけ不思議な現象が紛れ込んでいる」感じでした。 でも、その「ちょっとだけ不思議な現象」は確かに「ちょっとだけ」なのに、私たちの知ってる現実の裏側にあ…
コメント:4

続きを読むread more

『ソラリス』/スタニワフ・レム △

え~と、そのなんですな、本格SFってさ・・・水無月・Rのキャパを軽く超えていくんだなって、痛感しました!!向いてないのね、単純アタマのワタクシには(^^;)。いや、今回は登場人物の多さじゃないんですよ。なんというか、「SF」の「サイエンス」部分が難しかったんですよねぇ。超絶文系人間なもので・・・。スタニワフ・レムさんの代表的SF作品であ…
コメント:2

続きを読むread more