『僕は君を殺せない』/長谷川夕 〇

本の裏表紙の紹介文で、「驚愕のラスト」「二度読み必至」と煽られてたんですが・・・。う~ん、そこまでじゃなかったかなぁ。ラスト驚愕しなかったし(笑)。ちなみに、同じく裏表紙に〔問題:だれが「僕」で、だれが「君」でしょう?〕ってあったんですけど…、「僕」は作中で既に自らそう呼称してるし、「君」のほうもなんとなく途中で分かりました。ミステリー…
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『異形のものたち』/小池真理子 〇

『怪談』を読んだ時に「小池真理子さんならドロドロの恋愛ものの方が好きかも」とか言ってたにも関わらず、本作『異形のものたち』も、ホラー系です(^^;)。書評や帯の惹句に仄昏いものを感じると、ついつい〈読みたい本リスト〉入りさせちゃうんですよねぇ、私(笑)。 『怪談』同様に、物語の人物たちは切実な恐ろしさを体験しているのに、読んでいる私は…
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『ロボット・イン・ザ・ガーデン』/デボラ・インストール ◎

読書レビューサイト【トドの部屋】todo23さんからお勧め頂いた本作、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。機械技術がかなり向上し、家事アンドロイドなどが普及している世界設定で、ダメダメ大人な主人公・ベンとロボットのタングが旅をしながら成長していく物語だったのですが、とても面白かったです。著者・デボラ・インストールさんはイギリスの方なのです…
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『うつくしい繭』/櫻木みわ 〇

書評か何かでSFとファンタジーの融合みたいな紹介をされていた、櫻木みわさんの『うつくしい繭』。現実的な物語の中に、不思議な出来事がいつの間にか浸透し、軽やかな文章からその世界の光景の美しさ、陽光の眩しさと大気の熱と湿度が感じられました。なんと、本作がデビュー作とのことですよ。それで、この描写力。これからが楽しみな作家さんですねぇ! 「…
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『祝祭と予感』/恩田陸 ◎

あの『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ6編。読んでいてい楽しくて、それでいて緊張して、気付けば1日でイッキ読みでした。恩田陸さん、ホントすごい作家さんです。音楽を愛し、音楽に愛される人々を描いた『祝祭と予感』。どの掌編の主人公の音楽に対する気持ちの深さにも、それぞれに清々しい美しさがありました。 6編とも、本当に素晴らしかった。『蜜蜂と遠雷』…
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『西方冗土』/中島らも 〇

この本の出版をもって、もう関西については書かない、と中島らもさんは本文中で宣言していました。関西の人が関西を語る、というのは〈関西礼賛〉だったり〈関西卑下〉だったりが多く、ニュートラルなものが少ないと私は感じているのですが、本作『西方冗土』は・・・というと、判断が難しかったですね。・・・ていうかですね、この本最初の出版が1991年、文庫…
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『総理にされた男』/中山七里 ◎

中山七里さんの作品は〈悪辣弁護士・御子柴シリーズ〉しか読んだことがなかったのですが、本作『総理にされた男』は全く違った雰囲気で、ビックリしました。ずっとハラハラしどおしで、なんだかすごい勢いで読んでしまいましたわ~。 ある日突然、拉致同然に連れ去られた売れない役者・加納慎策は、時の総理大臣・真垣統一郎の代役を務める羽目になるのだが、次…
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『異人館画廊 ~透明な絵と堕天使の誘惑~ 』/谷瑞恵 〇

ついに、谷瑞恵さんの〈異人館画廊〉シリーズ、ターニングポイント。『異人館画廊 ~透明な絵と堕天使の誘惑~ 』は、とうとう主人公・千景の幼少時の「誘拐事件」の真相が判明します。本作のレビューは、私にはネタバレせずに書くことが出来ないので、申し訳ありませんがその旨ご了承くださいませ。 千景のもとに、図像術をほのめかすような脅迫じみた手紙が…
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『世界はハッピーエンドでできている(4)』/下西屋 ◎ (コミックス)

2019年のベスト10記事にも書きましたが、この〈世界はハッピーエンドでできている〉シリーズって、素晴らしい。『世界はハッピーエンドでできている(1)』から裏切られることなく続く、登場人物(モノや人外も含む)すべてが幸せになれるラストが、本当に、大好きです。作者・下西屋さんの卓越した発想力、構成力、画力などなど・・・『世界はハッピーエン…
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水無月・R的・2019年読了作品 ベスト10!

2020年、あけましておめでとうございます! 気が付けば、年が改まってしまっておりました・・・。身の回りがバタバタしすぎて、新年の実感がない水無月・Rでございます。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さてさて、去年の読了作品数は53作品。ぎりぎり週1冊といったところですね~。ちょっと少ないかな?今年はもうちょっと、読みたい…
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『わざと忌み家を建てて棲む』/三津田信三 ◎

本作『わざと忌み家を建てて棲む』は、『どこの家にも怖いものはいる』の続編で、作家・三津田信三氏と怪異譚愛好家の編集者・三間坂氏がとある怪異を読み調べるうちに、身の回りに怖ろしい怪異が迫ってくる・・・という展開は同様ですが、まあ、相変わらず油断が出来ません。三津田信三さんの当時(?)の著作の状況や、『どこの~』の反響についてなどがさりげな…
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『夫の墓には入りません』/垣谷美雨 〇

以前、『老後の資金がありません』を超絶切実でいずれ我が身かも・・・とビクつきながらも読んだワタクシですが、本作『夫の墓には入りません』も、タイトルからしてもう非常に〈攻めてる〉ですよ、垣谷美雨さん・・・。これ、嫁の立場と姑の立場で、読み方や感想が全然違ってきそうですね・・・。もちろん私は嫁の立場です。そして、読んでるうちにどんどん背筋が…
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『倒れるときは前のめり ふたたび』/有川ひろ ◎(エッセイ)

有川ひろ(有川浩)さんの作品、久しぶりだなぁと思ってたら、今年の初めに『ニャンニャンにゃんそろじー』、読んでましたね(^^;)。アンソロジーですけど。本作『倒れるときは前のめり ふたたび』はエッセイ集第2弾ということで、まずは何故〈有川浩〉から〈有川ひろ〉にペンネームが変わったか、という話から始まります。 実をいうと、「ペンネームが変…
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『夫のトリセツ』/黒川伊保子 〇(実用書)

『妻のトリセツ』で一世を風靡した、黒川伊保子さん。当初は予定がなかったのだけど、読者の要望が強く、満を持して出版されたのが本書『夫のトリセツ』。黒川さんは人工知能研究者で、「男女の脳の働き方は真逆である」「女性脳は繁殖のために遺伝子の多様性性を求める」と謳っていて、それに基づくと「妻から見て〈夫はひどい〉というのは濡れ衣なんだけど、自分…
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『私の頭が正常であったなら』/山白朝子 〇

山白朝子さんの作品というと、『エムブリヲ奇譚』などの〈エムブリヲ奇譚シリーズ〉の和風幻想譚のイメージが強いので、本作『私の頭が正常であったなら』は、ちょっと意外でした。「現実世界にちょっとだけ不思議な現象が紛れ込んでいる」感じでした。 でも、その「ちょっとだけ不思議な現象」は確かに「ちょっとだけ」なのに、私たちの知ってる現実の裏側にあ…
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『ソラリス』/スタニワフ・レム △

え~と、そのなんですな、本格SFってさ・・・水無月・Rのキャパを軽く超えていくんだなって、痛感しました!!向いてないのね、単純アタマのワタクシには(^^;)。いや、今回は登場人物の多さじゃないんですよ。なんというか、「SF」の「サイエンス」部分が難しかったんですよねぇ。超絶文系人間なもので・・・。スタニワフ・レムさんの代表的SF作品であ…
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『世界はハッピーエンドでできている(3)』/下西屋 ◎(コミックス)

『世界はハッピーエンドでできている(1)』でも『世界はハッピーエンドでできている(2)』でもレビューに書いたけど、登場人物(モノや人外も含む)すべてが幸せになれるラストが、本当に素晴らしい。ただの甘っちょろい簡単な「幸せ」ではなく、それぞれにきちんと踏み込んだ、酸いも甘いも噛み分けた「真っ当な幸せ」が描かれていて、ホントに大好きだ~~!…
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『クリスマス・テロル』/佐藤友哉 〇

まさかの、著者・佐藤友哉氏ご本人による〈読者告発〉が物語中で行われようとは(笑)。いやいや、参るわぁ。『クリスマス・テロル』という、物騒かつ何となくメルヘンなタイトルからは、想像できなかったですよ全く。なんていうか、うん、攻めてるねぇ、佐藤さん。攻めてるけど、防衛線も張ってるし、告白も露悪もあるし、非常に混沌としてます。 衝動に突き動…
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『枕草子REMIX』/酒井順子 〇

酒井順子さんと言えば、私的に『源氏姉妹』で、「そうそう!そうなのよ!!分かるわ、酒井さん!!」となった、〈感覚同じ女性作家さん〉なんですけどね。本作『枕草子REMIX』も、若い方の言葉ですが「わかり味が深い~(笑)」って感じで、ヘッドバンキング並みにうなずきつつ、読みました。 清少納言。以前は「才気煥発・当意即妙の権化」みたいなイメー…
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『キノの旅(22) -the Beautiful World-』/時雨沢恵一 〇

時雨沢恵一さんの「キノの旅」シリーズ22冊目。パースエイダー(銃器)有段者・キノと喋るモトラド(自動2輪車)・エルメスの、淡々と続く印象的な旅。彼らの出会う国や地域や人々は、現実の私たちの世界のとある部分をデフォルメしたものだったりすることも多い。様々な状況にあって尚、彼らは全てを受け入れ、受け流し、旅を続けていく。『キノの旅 (22)…
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