テーマ:ままならぬ世界でも。

『大正箱娘 ~怪人カシオペイヤ~』/紅玉いづき ◎

紅玉いづきさんの〈大正箱娘〉シリーズの2冊目。勝手にシリーズと言ってますが、展開的に言って、これは続きますよね~♪本作『大正箱娘 ~怪人カシオペイヤ~』は、前作で少し取り上げられた「怪人カシオペイヤ」の事件に何かと関わりが出来てしまう、見習い記者・紺が体験する出来事と箱娘・うららの物語。 前作『大正箱娘 ~見習い記者と謎解き姫~』での…
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『大正箱娘 ~見習い記者と謎解き姫~』/紅玉いづき ◎

軽い謎解き系かと思いきや・・・様々な「箱」を開けることによって、新しい時代の中でも「ままならない状態に苦しむ女性たち」の物語が繰り広げられていく。紅玉いづきさんが大正時代を描くって、どんなだろう?と読み始めて、ちょっとびっくり。『大正箱娘 ~見習い記者と謎解き姫~』という可愛らしいタイトルからは想像もつかなかった、物語が始まりました。 …
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『喉の奥なら傷ついてもばれない』/宮木あや子 ◎

出た・・・。宮木あや子さんのダークサイド系。背徳と官能と虐待。ねじ曲がった、愛情。痛みやえげつない苦しさ。表題『喉の奥なら傷ついてもばれない』という言葉に秘められた、あまりにも痛切な願い。読むことが苦しいのに、それでも一気に読んでしまい、心身ともに熱中症になってしまいました(笑)。ホントに恐しい作家さんですよ、宮木さんたら。 「天国の…
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『ラブレス』/桜木紫乃 ◎

杉山百合江という一人の女の生涯を、丹念に冷静にたどりながら、その妹・里実、母・ハギ、娘・理恵、里実の娘・小夜子の人生も語る物語。桜木紫乃さんを読みたいと思うきっかけになったのが、この『ラブレス』。百合江の生き方にはあまり共感ができなかったのですが、なんとなく納得はできました。波乱に満ち、諦めるというより、心のどこかに残しながらも大部分は…
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『砂子のなかより青き草』/宮木あや子 ◎

実を言うと、清少納言は苦手でした。才気煥発・当意即妙、『枕草子』というエッセイで宮中の注目を浴びる華やかさが、私には眩しすぎて。でも、『砂子のなかより青き草』に描かれる清少納言は、頭は良いけれど、悩んだり迷ったりしながら、失意の連続の中でも少しでも明るさを見つけようと苦心する、とても現実味のある女性の姿をしていました。結構、好きになった…
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『ガラシャ』/宮木あや子 △

あう~。なんだろう。宮木あや子さんといえば、ままならぬ想い、閉塞した世界にある孤独・・・といった狂おしさを描く作品が多いのですが、今回はどうもその辺が足りない。かといって『セレモニー黒真珠』のような、コメディ路線では全くなく・・・。ちょっと私的には、何だか普通の物語(響くものが足りない・・・)『ガラシャ』でありました。 細川ガラシャと…
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『Nのために』/湊かなえ ◎

あの日、あの時、或いは過去のどこかで。それぞれが、それぞれの大切に思う『Nのために』、語らなかった真実がある。 アレ・・・?なんか、段々毒っ気が薄くなってきた気が・・・。今回の物語の中心が、悪意の連鎖ではないからでしょうか、湊かなえさん。それと、まずは事件ありき、で殺人事件があって、その後事件の関係者の独白、という流れがちょっと手慣れ…
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『トーマの心臓』/森博嗣 ○

少女マンガの名作として名高い、萩尾望都さんの『トーマの心臓』を、森博嗣さんが小説化。・・・といっても私、原作の方は読んだことないんですよ。ちょっとしたあらすじ程度は知ってましたが。ですので、原作との比較はできません。単に、森さんの小説、として読みました。 家柄が良く、能力の高い少年達が学問に励み、つつましく品良く暮らしている寄宿学校が…
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『白蝶花』/宮木あや子 ◎

宮木あや子さんの、閉塞された世界の女性の、狂おしいまでの生き様を強く描く美しい物語は、デビュー作『花宵道中』でも『雨の塔』でも、ままならぬ想いを氾濫させつつ、静かに満ち溢れていました。本作『白蝶花』も、戦前から戦後を通して、強く激しく恋に生きた女達の4つの物語。 うわぁ~、また感傷的になっちゃいますよぅ!「女による女のためのR-18文…
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『泥(こひ)ぞつもりて』/宮木あや子 ○

藤原摂関家華やかなりし平安時代のままならぬ想いが行き交う、宮木あや子さんの描く世界。いつの世にも恋は整然とせず、嘆き苦しむばかり。平安時代の貴族であれば尚のこと。娘は政略の道具となり、心を千々に引き裂かれる。男とて、叶わぬ恋情や政(まつりごと)の行く末に、ただ悔やむばかり。 『泥(こひ)ぞつもりて』は、清和・陽成・光孝・宇多の四代天皇…
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『雨の塔』/宮木あや子 ◎

家や一族の企業のために「使われ」る、妾腹の娘や訳ありな娘たちが集められている、全寮制女子学校。大学に当たるその四年間、全く外へ出ることが出来ず情報からも隔離される、陸の孤島。そこで出会った4人の娘たちの、美しくも儚く哀しい孤独。・・・こういう雰囲気、すっごく好きだわ~。宮木あや子さんの世界に、どっぷりハマって読みました。 大学といわれ…
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『花宵道中』/宮木あや子 ◎

『花宵道中』は、第5回「女による女のためのR-18文学賞」大賞と読者賞を同時受賞したという、色々な意味で「水無月・Rなんかが読んじゃって良いのだろうか」という戸惑いが発生してしまい、つい手を出し損ねていた作品です。でも、読んでみて結果は、読んでよかったわ~(^^)です。しっかし、これがデビュー作とは、怖ろしいものです、宮木あや子さん。 …
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