テーマ:本にまつわる業界の物語

『あるかしら書店』/ヨシタケシンスケ ◎

ヨシタケシンスケさんの『あるかしら書店』を訪れる人達は、「こんな本はあるかしら?」と店主に尋ねます。そうすると店主のおじさんは店の中から何冊かの本を取り出し、紹介してくれるのです。さてさて、私だったらどんな本を「あるかしら?」と尋ねようかしらん(笑)。 しかしこの本屋さん、なかなかの品揃えですねぇ。そして、店主さんの知識もとんでもない…
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『はなとゆめ』/冲方丁 〇

清少納言が『枕草子』を書くに至ったその背景と、彼女の宮廷出仕生活を中心に描いた、『はなとゆめ』。中宮定子の教養の高さや一族の反映を担う強さ、一条帝との深く温かい愛情、周囲の人々を盛り立て華やがせるその『はな』に惹かれ、中宮様の番人でありたいと願いながら仕えた清少納言の日々が、素晴らしかったです。あら、私冲方丁さん読むの、初めてだったわ(…
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『クリスマス・テロル』/佐藤友哉 〇

まさかの、著者・佐藤友哉氏ご本人による〈読者告発〉が物語中で行われようとは(笑)。いやいや、参るわぁ。『クリスマス・テロル』という、物騒かつ何となくメルヘンなタイトルからは、想像できなかったですよ全く。なんていうか、うん、攻めてるねぇ、佐藤さん。攻めてるけど、防衛線も張ってるし、告白も露悪もあるし、非常に混沌としてます。 衝動に突き動…
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『雲上雲下』/朝井まかて 〇

どこともわからぬ場所で、尾の短い子狐にせがまれて古今東西の物語を語る「草どん」。物語の持つ「力」とその運命、希望の持てる終わりにホッとしました。朝井まかてさんの語る『雲上雲下』すべての世界の物語、〈物語というものの奥深さと力強さ〉を再認識する読書となりました。 怪我をした子狐を助けた山姥も加わり、様々な物語が語られてゆく。龍の子の物語…
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『砂上』/桜木紫乃 〇

北海道の片隅で細々と生きている、作家志望の柊玲央。数年前に離婚した元夫からの慰謝料とビストロ勤務で、何とか生活をしている。桜木紫乃さんの描く作家という者の業の物語『砂上』は、桜木さんの私小説ではないかと思うほどのリアルさをもって丹念に書き込まれる〈虚構〉の切実さが、狂おしい物語でした。 玲央の応募したエッセイ大賞を主宰する婦人誌の女性…
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『本バスめぐりん。』/大崎梢 ◎

本好き、図書館好きにはたまらない、ほのぼのとした、いい物語でしたねぇ! 私、大崎梢さんの〈本にまつわる業界〉の物語はどれも好きですが、これは1・2位を争うかも!! 種川市の移動図書館『本バスめぐりん。』の運転手・テルさんの出会う、心温まるささやかな事件の物語の数々、これは色々なことが新しく始まる春先に読むに相応しい物語でしたね~!!…
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『書店ガール6 ~遅れてきた客~』/碧野圭 〇

前作:『書店ガール5 ~ラノベとブンガク~』に引き続き、本作『書店ガール6 ~遅れてきた客~』も、駅ナカ書店店長・彩加とラノベ編集長・伸光のダブル主人公で、〈書店ガール〉シリーズ6作品めです。 しかし碧野圭さん、W主人公の片方が男性の場合、タイトルに「ガール」を入れるのに抵抗はないですか(笑)。 やっと駅ナカ書店の仕事も軌道に乗…
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『スクープのたまご』/大崎梢 〇

週刊誌って、新聞の下段の広告や吊り広告の見出しを見てるばかりで、ちゃんと読んだことないですねぇ、そういえば。イメージと言えば主人子・日向子と同じような感じ。 大崎梢さんの『スクープのたまご』は、そんな未知の世界で奮闘する出版社2年目社員・日向子の成長物語です。 「スクープ」とあるからにはニュース系の出版関係が舞台だな、程度しか考…
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『我慢ならない女』/桂望実 ◎

・・・なんか、すっごく、良かった!! 辛辣で率直すぎる小説家・ひろ江と、ひろ江を支え続ける姪の明子の物語、『我慢ならない女』。 桂望実さんは、初めて読む作家さんですね。 エキセントリックな作家の物語はたくさん読んできたし、作家を取り巻く人々の変わり身の早さの物語もそれなりに読んできたけれど、それでも、ひろ江の〈物語への情熱とゆらぎ…
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『本屋さんのダイアナ』/柚木麻子 ◎

小学生の時に腹心の友になった二人の女の子。 水商売の母親と二人暮らしで、「大穴(ダイアナ)」という名前にコンプレックスを持っていたダイアナ。 裕福で文化的な家庭で大事に育てられてきた、彩子。 2人は本の趣味も合い、お互いにない境遇に憧れ、お互いの真っ直ぐな強さをいつくしみ、とても大事に思っていたのに、些細なすれ違いが大きな溝になっ…
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『書店ガール5 ~ラノベとブンガク~』/碧野圭 ◎

前作『書店ガール4 ~パンと就活~』のW主人公の一人・宮崎彩加と、前シーズン(?)W主人公の一人・木幡亜紀の夫・伸光が、本作『書店ガール5 ~ラノベとブンガク~』のダブル主人公となりました。 意外な組み合わせでしたが、小規模書店の新人店長の悩み、新興ラノベレーベルの編集長の悩み、それぞれがとてもリアルに感じられて胸が苦しくなりつつも、…
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『教科書では教えてくれない日本文学のススメ』/関根尚 〇(コミック)

『乙女の日本史 ~文学編~』を読んだ時に気になった「乙女のための参考図書」の一冊、関根尚さんの『教科書では教えてくれない日本文学のススメ』。割と軽めのネタで、知ってることも多かったのですが、マンガキャラ化してる文豪たちが、肖像写真にそっくりなうえに、特徴をよくとらえてて、ニヤニヤしながら読みました。近代文学ってとっつきづらい(私もあんま…
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『校閲ガール トルネード』/宮木あや子 ◎

あ~、面白かった!! 楽しかったし、考えさせられたし、ホントに素晴らしいシリーズですよ、宮木あや子さん!! 社会人3年目にして、念願の「女性ファッション誌の編集」に異動となった悦子が、直面する現実とは。 『校閲ガール トルネード』、まさにトルネードのごとき展開でした! まあ色々、ホントにいろんなことがあったけど、最終章で悦子…
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『書楼弔堂 ~炎昼~』/京極夏彦 ◎

毎度のことながら、凶器になるレベルの製本ですねぇ、京極夏彦さん!!いやもう、京極さんの作品は、そういうものだと思っておりますけどね(笑)。逆にそうじゃなかったら、寂しいかも?!『書楼弔堂 ~破曉~』に続く、『書楼弔堂 ~炎昼~』。書舗「弔堂」への案内人は、前作の元旗本の高遠氏から弔堂の近隣に住む元薩摩藩士の孫娘・塔子に変わり、彼女は明治…
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『校閲ガール ア・ラ・モード』/宮木あや子 ◎

本編に関しても、色々書きたいことはあるんですが…。 何はともあれ、声を大にして伝えたい・・・! 木崎の出演、ありがとうございます、宮木あや子さん!!! いやもう、木崎が出てきた瞬間「わぁ!」と声に出して立ち上がってしまい、ドーナツ屋の店内で注目を浴びました(^_^;)。 外で読むべきではなかったかしらん、『校閲ガール ア・ラ・モ…
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『大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー』/アンソロジー ◎

読了後、リアル本屋さんに駆け込みたくなりますよねぇ(笑)。ていうか、読んでる最中から、職場の近くの本屋さんでウロウロし、棚や平台をを眺めてニヤニヤしてた不審者は、私ですともさ(^_^;)。ああ、本屋さんて素晴らしい。なんて素敵な物語がたくさん存在するのかしらん♪大崎梢さん、ありがとう!大崎さんのリクエストで実現したこの『大崎梢リクエスト…
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『書店ガール4 ~パンと就活~』/碧野圭 ○

書店で働くって、とても大変そうだけどやっぱり素敵だなぁと思わずにはいられない、碧野圭さんの『書店ガール』シリーズ。 4冊目にあたる本書『書店ガール4 ~パンと就活~』では、主人公たちが世代交代しました。 「ガール」と言っていい年齢層になりましたね(笑)。 ただし、二人とも正社員ではないというところが、今どきの世相を映してる気がしま…
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『書楼弔堂 ~破曉~』/京極夏彦 ◎

お・・・重いです(笑)。相変わらず、凶器になりかねない重さ厚さです。だから、読むのに時間がかかってしまうかしらと思ってたのですが、なんと4日で読了(最近の私の読書スピードでは異例の早さ)。さすが、京極夏彦さんですなぁ。あらゆる書籍は読まれねばただの墓標だという店主のいる「弔堂」なる書舗で、人には人生にただ1冊の本があればいいという主人、…
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『花野に眠る』/森谷明子 ◎

秋葉図書館に舞い込むささやかな謎をそっと解いてゆく、『れんげ野原のまんなかで』の続編、『花野に眠る』。 やっぱり、図書館がらみ・本がらみの物語って、いいですねぇ、森谷明子さん!読書好きにはたまらないです、こういう物語。 ただ、今回は図書館がらみというよりも、大地主・秋葉家にかかわる様々なミステリーや思い出などが物語になってた感じ…
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『校閲ガール』/宮木あや子 ◎

今回も、宮木あや子さんのノリッノリな展開に、にやにやワクワク、とっても楽しめました~♪ 主人公・河野悦子は『校閲ガール』。 出版社の中でも、花形の編集や営業ではなく、コツコツお仕事する地味なお仕事・校閲をやっている女の子。 校閲の仕事の話、知らないことがいっぱいあって面白かったです! いやあ、出版社のお仕事というとまず編集さ…
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『書店ガール3 ~託された一冊~』/碧野圭 ◎

本屋さんて、本当に色々な可能性を秘めているなぁ…って感激した、碧野圭さんのシリーズ新作、『書店ガール3 ~託された一冊~』。 前作『書店ガール2 ~最強のふたり~』で新興堂書店吉祥寺店の店長だった理子は、更に昇進して東日本地区のエリアマネージャー兼任に。妊娠出産、そして復帰してきた亜紀にも店内の担当替えがあり、変化が生まれています。 …
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『私にふさわしいホテル』/柚木麻子 ◎

ぬははは・・・。 笑った笑った!なんとも豪快で強引で、それでいて時々どこかもの悲しさが漂うんだけど、そんなの一蹴するバイタリティ回復力がすごい(笑)。 駆け出し作家、相田大樹(本名:中島加代子)改め有森樹李の文壇のし上がり物語、『私にふさわしいホテル』。 いやぁ、笑わせていただきました、柚木麻子さん。 物語は、とある売れない…
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『ようこそ授賞式の夕べに ~成風堂書店事件メモ・邂逅編~』/大崎梢 ◎

おおおお!!とうとう来ました、「成風堂シリーズ」と「ひつじくんシリーズ」のコラボ! きゃ~!きゃ~!きゃ~!しかも舞台はあの〈本屋大賞〉ならぬ〈書店大賞〉の授賞式の1日。 各地の書店員さん&出版社営業さん達が、首都圏を駆け巡る、アクティブな展開にドキドキしっぱなしでした! 大崎梢さん、ありがとう!! 『ようこそ授賞式の夕べに ~…
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『書店ガール2 ~最強のふたり~』/碧野圭 ◎

前作『書店ガール』のラストで、大手書店チェーン・新興堂書店の新店舗に転職が決まった主人公・西岡理子。 本作『書店ガール2 ~最強のふたり~』は、新店舗が落ち着いてきた辺りの〈本屋大賞発表〉のシーンから始まります。 碧野圭さんが本と本屋さんが大好きな人々に贈る、書店エンターテイメント作品、今回も楽しませていただきました! 本屋さんで…
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『サエズリ図書館のワルツさん(2)』紅玉いづき/◎

紅玉いづきさんが描くサエズリ図書館には、電子データではない紙の本が大好きで、それぞれに深く思い入れのある人々が集います。 特別探索司書のワルツさんは、優しく穏やかに、彼らを自分の図書館に招き入れます。きっと、読み始めた我々読者も、ワルツさんにいざなわれて、自分が大好きな書物の世界に。 シリーズ2作目の『サエズリ図書館のワルツさん(2…
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『サエズリ図書館のワルツさん(1)』/紅玉いづき ◎

ああ、私は本が、形のある本が好きなのだなぁ、とつくづく感じました。 電子データが当たり前で、紙が高価なものとなり、書籍が厳重に保管される未来の世界で、一般の人に紙の書籍を貸出しする私立図書館「サエズリ図書館」で起こる、さまざまな出来事を描いた『サエズリ図書館のワルツさん(1)』。 ワルツさんはサエズリ図書館の代表で特別探索司書。それ…
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『書店ガール』/碧野圭 ◎

本屋さんのお話、しかもアラフォー女性副店長が主人公、ときたら読むっきゃないでしょう!という事で読み始めた『書店ガール』。 碧野圭さんは、初読み作家さんです。 最近、ホントにリアル本屋さんは大変ですよね~。私はリアル本屋さん大好きなんで、主人公たちを応援しながら読みました! 最初の方は〈これぞ女の泥仕合〉的な、うへぇってなるぐら…
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『歪笑小説』/東野圭吾 ○

なははは…。いいのかな~、これ(笑)。 現役人気作家が暴く、出版業界のアレコレ! 面白いんだけど、ここまで書いちゃって大丈夫なの?いや一応フィクションだし?ううむ~(笑)。 って感じで、ニヤニヤ、なるほど、あらあら、どっひゃー、な体験でございましたわ。 東野圭吾さんといえば、今をときめくミステリー作家さんですが、今回はミステリー…
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『プリティが多すぎる』/大崎梢 ◎

いや~、ホントいいわぁ、大崎梢さんの〈出版業界(含む書店)モノ〉! 本が好きな私にとって、こういうジャンルってホントに楽しくて、わくわくします。 さて、本書『プリティが多すぎる』、確かに〈プリティ〉が多すぎます(笑)。 表紙の装丁も、あふれかえる〈プリティ〉に取り囲まれてあたふたしてる主人公らしき人形が、点在。超汗かきまくってま…
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『クローバー・レイン』/大崎梢 ◎

ええ話やわぁ~!と、読了して叫ぶ。とっても、ほっこりしました。 割とエリートで優等生な編集者だった主人公・彰彦が、「過去の人」扱いな作家・家永の素晴らしい作品と出会い、周囲に猛反対されながら刊行へ向け様々な努力を重ねていく中で、自分の中にあった心のわだかまりとも向き合っていく。 その作品『シロツメクサの頃に』にちなんでつけられたタイ…
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