テーマ:身につまされる(笑)

『ことことこーこ』/阿川佐和子 〇

離婚して実家に出戻って来たフードコーディネーターの香子と、認知症の症状が出始めた母・琴子。2人の名前を合わせたのが、この作品のタイトル『ことことこーこ』なんだけど、香子のフードコーディネーターという職業柄、料理を煮込んでいる音のようにも感じられます。こっくりとよく味が染みた、美味しいお料理のイメージが浮かびますねぇ。 阿川佐和子さん、…
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『負けるもんか ~正義のセ~』/阿川佐和子 〇

シリーズ当初「融通キカンチン」と称され、猪突猛進新人検事だった凛々子も6年目を迎え、尼崎支部の筆頭検事として、忙しい日々を送っている。 阿川佐和子さんの〈正義のセ〉シリーズ4冊目です。 『負けるもんか ~正義のセ~』、本作では凛々子の検事としてというか人間的な部分での成長が、鮮やかに描かれていました。 甲子園球場近くの官舎に住…
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『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』/青木美詠子 〇

私、かなりの冷え性でございます。 冬は、靴下なくして眠れない、基本衣類はタートルネック、タイツと靴下とズボンの重ね履きがデフォルト、夏だって、スーパーの食品売り場に行くなら長袖カーディガンが手放せない(棚からの冷気に負ける)。 そんな私が『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』というタイトルを発見したら、読むしかないですよ、ハイ。 ずぼ…
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『老後の資金がありません』/垣谷美雨 ◎

けっこうなスピードで読めました。面白かった&興味深く切実でした!!私も、主人公の篤子さんと同じく小心者なので、共感する部分が多かったですね(笑)。いずれ我が身かもしれない展開、参考になるネタもたくさんありました。垣谷美雨さん、初読みなんですけど、他の作品も読んでみたくなりました。ギョッとしつつも「これは読みたい」というタイトルの…
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『我ら荒野の七重奏』/加納朋子 〇

『七人の敵がいる』の続編。 陽子、相変わらずブルードーザー過ぎますよ・・・。読んでてヒヤヒヤするわ~。 ホントにもう、加納朋子さん、心臓に悪いですよ、この作品・・・。 中学生になった息子が入った「吹奏楽部」、その親の会での陽子の奮闘を描いた『我ら荒野の七重奏』は・・・いやいやホント、大変でした。読んでて頭抱えたくなった瞬間、何度も…
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『枝付き干し葡萄とワイングラス』/椰月美智子 〇

夫婦の日常の機微を描いた、短編集。 夫婦関係の破綻を描いたものもあるというのに、何故か淡々と進む物語に「結婚ってこんな感じよね…」と、ちょっと諦念を感じてしまいました。 あっさりとした文体で描かれる『枝付き干し葡萄とワイングラス』、するすると読みながらもちょっと身につまされることもあり、椰月美智子さんという作家さんの怖さを見た気がし…
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『読書で離婚を考えた』(エッセイ)/円城塔・田辺青蛙 〇

伊藤計劃さんの構想を引き継いで『屍者の帝国』を書き上げた作家さんであり、『日本文学全集11』で雨月物語を現代訳していた円城塔さんとその妻の田辺青蛙さんのリレー書評エッセイ、『読書で離婚を考えた』です。いやはや、過激なタイトルですよ。いつ、そういう話になってしまうのか、回避は出来るのか、ハラハラしながら読んじゃいましたよ(笑)。 円城塔…
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『ついに、来た?』/群ようこ 〇

これは・・・、ちょっと切ないわぁ。 そろそろ、親がそういうお年頃なので、「介護する側」として読むと、大変切実で・・・。 群ようこさんの描く「親の老い」についての8編。 『ついに、来た?』ってタイトルも、ホントに切実です。 あ、でも、内容はそんなに悲壮なものではなく、くすっと笑えるようなこともあったりするので、読みやすいです。 …
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『迷える四姉妹』/中居真麻 〇

とある『迷える四姉妹』それぞれの日常を描く、短編集。 まあ、どちらかというと〈迷える〉ではなく〈迷走する〉な気がします(笑)。 四姉妹それぞれが、微妙に上手くいってない感が、大変、迷走している。 中居真麻さん、実は名前も知らない作家さんでした。しかし・・・あの迷走ぶりの描き方は、なかなかです(笑)。 ニートの四女・葵、男をと…
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『京大芸人式日本史』/菅広文 ◎

~~日本史は物語のように読めば絶対に忘れない ―― ロザン 宇治原史規~~(帯より引用) この宇治原さんの勉強法を、〈菅さんがタイムマシンに乗って日本の歴史上のいろんな時・場所を訪れてインタビューする〉という物語?にした『京大芸人式日本史』。『京大芸人』に引き続き、菅広文さんの宇治原愛が炸裂しています(笑)。 物語?は、菅さんが…
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『ワーカーズ・ダイジェスト』/津村記久子 ○

うわ~、なんだろう、このあるある感…。 正社員・派遣社員時代を思い出しました。津村記久子さんのお仕事小説って、なんでこんなに刺さるんだろうねぇ(^_^;)。事務系で会社勤めしてたの、もうずいぶん昔の話なんですけどねぇ。 『ワーカーズ・ダイジェスト』。すっごく、そういう感じ。働く人たちの日常は、こんな風。 胸がざわつく感じがするけど…
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『正義のセ 3』/阿川佐和子 ◎

前作『正義のセ 2』が、「うわぁ!なんでここで終わる?!」ってところで終わったので、入手した途端がつがつ読みはじめちゃいましたよ、阿川佐和子さん~。 本作『正義のセ 3』は、主人公・凜々子の大ピンチはどうなるの?ってところから、物語が始まります。 しかし…凜々子さん、アナタ酷過ぎる(笑)。 一途に「僕は凜々子ちゃんの味方だから…
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『正義のセ 2』/阿川佐和子 ○

前作『正義のセ』ではまだ新人検事だった主人公・竹村凜々子も5年目を迎え、それなりに経験も積んできたのだが、本作『正義のセ 2』では、とんでもない大ピンチに見舞われることになる。 阿川佐和子さんが描く、生真面目すぎる女性検事の物語、「えぇぇ!なんでここで~!」ってところで終わっちゃうという(笑)。これは『正義のセ 3』を読むしかないじゃ…
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『正義のセ』/阿川佐和子 ○

融通の利かない、生真面目な女性検事・竹村凜々子。 彼女の悪戦苦闘を描いた『正義のセ』。名エッセイスト・インタビュアーな阿川佐和子さん、私この人の作品好きなのよね、と思ったんだけどブログ始めてから阿川さんの作品てアンソロジーでしか読んでないわ(^_^;)。 エッセイも面白いし、TVの発言も好感が持てるし(さっくりと毒を含んでたりするん…
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『閉経記』/伊藤比呂美 ◎ (エッセイ)

伊藤比呂美さんは、詩人である。 だけど、水無月・Rにとっては〈肩の荷の降ろせる子育てエッセイスト〉なのだ。 長男妊娠時代から次男幼児期まで、伊藤さんの子育てエッセイにどれだけ助けられたことだろう。 妊婦&赤ちゃん&子育て雑誌からの情報過多で頭でっかちになり、パンパンに腫れ上がった育児への気負いを、「いい塩梅」「良い加減」という言葉…
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『それを愛とまちがえるから』/井上荒野 ○

う~わ~(笑)。 色んな意味で、イタい物語だわ~。 『それを愛とまちがえるから』ってタイトル・・・うん、主要登場人物みんな、間違えてますよね~、はい。 だけどじゃあ、間違えてなくて、正しくこれが〈愛〉なのだ!というものは…あるのかしらん(笑)。 井上荒野さんの作品って「なんかズレてる不倫もの」っていうイメージがあるんですけど、ま…
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『この世でいちばん大事な「カネ」の話』/西原理恵子 ◎

西原理恵子さんは、高知出身女流作家ということで、水無月・R的〈はちきん作家さん〉認定されておりまする。〔恒例すぎてしつこい解説:「はちきん」とは、男勝りでサッパリとした気性の、芯がシッカリしている女性をさす、土佐弁です。〕そんな西原さんが、自らの半生をたどりながら描く『この世でいちばん大事な「カネ」の話』。貧困が、いかにして貧困を呼ぶか…
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『七人の敵がいる』/加納朋子 ◎

うわぁ・・・。冒頭っから、すんごく、身につまされるんですが あの沈黙は、辛いんだよねぇ・・・沈黙の重さに負けて厄介事を引き受けてしまったこと、ありますもん。 PTA役員ね、やったことあるんですよ。すんごいめんどくさかった・・・。非常に旧弊なシステムで、もう勘弁してぇ!もっとシステマティックに、合理的にやろうよ…
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『絶対泣かない』/山本文緒 ◎

私的には夏の風物詩といってもよい、出版各社の夏の文庫100選フェア。毎年本屋さんで各社の冊子をもらってくるのが楽しみなんですよね~。「昔読んだなぁ、コレ」とか「そういや、この作家の別の作品面白かったから、読んでみようかな」とか「なんか紹介文がいい感じだわ~」って、冊子を並べてニヤニヤしてしまう。 今回、その各社の文庫100選の中で、一…
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『定年ちいぱっぱ』/小川有里 ○

小川有里さんのエッセイである。 6歳年上の夫が、定年退職を迎えた。私は仕事をしているというのに、外出もせず家で一日「TVとお友達」で居座り続ける。い・・・息苦しいッ! かくなるうえは、夫こと「オジサン」の再教育を!ということに相成ったのだが、その顛末は。 『定年ちいぱっぱ』は、定年退職した夫を「ム~チを振り振りちいぱっぱ~♪」と、…
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『ほんたにちゃん』/本谷有希子 ◎

これは・・・エッセイなのか?自伝的自虐小説なのか?それとも全くのフィクション? なんてイタイ・・・。でも、そのイタさに共感を覚えてしまう私、・・・つまり私もイタイ人なわけ?! 本谷有希子さん、というと私的には『ダ・ヴィンチ』にエッセイ書いてる人で、劇団の主宰やってる人だよな~という感じなんですが。三島由紀夫賞の対象になったこともある…
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『カソウスキの行方』/津村記久子 ○

不倫カップルのバカップル話のあおりを食らって、郊外倉庫に飛ばされてしまったイリエ。2つ年下の藤村と同い年の森川とイリエ、正社員はこの3人だけ。日々だらけていく自分にカツを入れようと~~好きになったということを仮定してみる。~~(本文より引用)、つまり「カソウスキ〔仮想好き〕」を始めることにする。 その『カソウスキの行方』は如何に・・・…
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『中年前夜』/甘糟りり子 ○

うっわ~。身につまされるなぁ~。この作品に出てくる『中年前夜』な女たち・・・。私は、まだあと数年あるけど、でも近いから、非常に身につまされる。特に専業主婦の真澄。真澄の閉塞感は、今の私に通じる部分がある。まだ、下の子供が幼稚園児でいろいろ手がかかるから、あそこまでの孤独感はないけれど。非常に・・・イタイ気持ちになりました。 甘糟り…
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『蝶のゆくえ』/橋本治 △

うっわ~、すっごく、評価に悩む作品だな~。たぶん、よい作品だとは思うんですよね。ただ、普段深く思索することない水無月・Rには、荷が重かったって言うか・・・ああ、私ってダメダメ人間(-_-;)。 様々な世代と立場の女たちの、ままならぬ日常と思考が明確に文章化されて、物語が進んでいく。橋本治は《女》を解り過ぎている。怖いぞ、それって。 …
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『世界のすべての七月』/ティム・オブライエン(村上春樹訳) ○

1969年に大学を卒業し、31年目の同窓会(2000年)で、様々な人間関係が洗い直しされる。 離婚に傷ついた女たち。死亡した人たち。太りすぎで心臓病をわずらう男、2重結婚生活を送る女、1969年に徴兵(ベトナム戦争)忌避をした男、その男を見捨てた女。信者の家に不法侵入して職務追放された女、不倫の末に相手が死んでしまった女、ベトナム戦争…
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『ああ息子』/西原理恵子+母さんズ ◎

水無月・Rには2人の息子がいる。常日頃、このヒトたちは、何を考えて行動してるんだろう・・・と疑問に思うこと、しきりである。 その疑問の一端を解いてくれた、というよりは諦めさせてくれたのが、西原理恵子+母さんズの『ああ息子』である。毎日新聞の人気漫画、『毎日かあさん』の特別編みたいなもんである。 毎日新聞をお読みの方は、是非生活家庭面…
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