テーマ:怒涛の伏線回収・驚愕のどんでん返し

『許されようとは思いません』/芦沢央 〇

・・・んんん?帯の惹句に「このどんでん返しがヤバい!!」ってあったんですけど、すみません、物足りません(笑)。京極さんとか真梨さんとか湊さんとかの、〈バリバリ嫌ミス〉に馴れちゃったダメダメ読者(笑)には、ちょっと・・・(^^;)。いや、芦沢央さんの『許されようとは思いません』の出来が悪いとか、そういうことじゃないんですけどね。本作、まだ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『熱帯』/森見登美彦 ◎

著者である森見登美彦さん本人が、帯でこう謳っている。~~我ながら呆れるような怪作である~~(本作帯より引用)うん、ワタクシ、超絶迷子になりながら読んでおりましたともさ、我らがモリミーよ。本作は、とある『熱帯』での冒険譚・・・ではなくて、え~と・・・何と説明したらいいかよくわかりません(笑)。入れ子構造だったり、ループしながらパラレルして…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

『フーガはユーガ』/伊坂幸太郎 〇

暴力で支配する父親、貧困、同級生たちの蔑視、様々な困難を2人で耐え忍んできた双子の兄弟、風我と優我。彼らには、年に1日だけ特殊な能力が発揮できる。と言っても、自由にコントロールできるわけでもなく、大掛かりなことが出来るわけでもない。伊坂幸太郎さん、今回はちょっとなんというか、読んでて辛かったです。『フーガはユーガ』、ラストまで読んで切な…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

『殺戮にいたる病』/我孫子武丸 〇

うん、実は〈叙述トリック〉ってことは、知ってて読んだんですよね。な・の・に!まるっと騙されました・・・最後の最後まで!!いや、最初の方で「んん?なんかこれおかしくないか?」って思ったんですけどね、殺人描写のグロさに目眩まされちゃって、そっちに気が行ってしまって(グロいのはあんまり得意じゃないんで)。我孫子武丸さんの『殺戮にいたる病』、新…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ディレクターズ・カット』/歌野晶午 ◎

う~わ~。後味悪~い。さすが歌野晶午さんだよなぁ(^^;)。まさに、『ディレクターズ・カット』。肥大化する自己顕示欲(承認欲求)、捩くれ暴走する「脚色された事実」、救いのないラスト。しかも、実際ありそうなディティールの連続で、読んでいてゾワゾワしました。 知り合いの若者たちを使ってやらせ動画を作成していた製作会社のディレクター・長谷見…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

『女たち三百人の裏切りの書』/古川日出男 〇

世に流布している『源氏物語』の「宇治十帖」は贋物であるとして、没して百余年の紫式部の亡霊が立ち現れる。「ほんものを語ろうぞ、物語として書にし、世に広めよ」と宣言して・・・。古川日出男さんが描き始めた〈本物の「宇治十帖」〉は、亡霊の語る物語の域を超え、夢と現と虚と実を増幅させながら、時代をの趨勢を飲み込んでいく。『女たち三百人の裏切りの書…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ホワイトラビット』/伊坂幸太郎 ◎

伊坂幸太郎さん、いやぁ~面白かった!! 仙台で起きた人質立てこもり事件「白兎事件」(←ただしそう呼んでいるのは作中の語り手だけのようである)を描いた『ホワイトラビット』、伊坂さんらしい凝った作りで、テンポが良くて、とても楽しかったですよ! いやはや、伊坂節全開ですね~! 「伊坂さんなんだから、時系列のトリックは絶対にある!」と…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

『AX』/伊坂幸太郎 ◎

伊坂幸太郎さんの〈殺し屋シリーズ〉第3弾。本作『AX』の主人公は、一流の殺し屋だが、殺し屋稼業をを引退したくて仕方ない男・兜(かぶと)。兜は妻の不機嫌をいたく恐れており、高校生の息子にまで心配され呆れられるレベルの恐妻家なのだが・・・。 殺伐とした殺し屋稼業、量産される死体と度重なる死闘。・・・だけど、読了後のこの胸の暖かさは何だろう…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

『クリスマスを探偵と』/伊坂幸太郎(文)・マヌエーレ・フィオール(絵) 〇

伊坂幸太郎さんが大学一年生の時に書いた短編小説をもとに、挿絵を入れ〈クリスマスのプレゼント〉に出来る形にした、伊坂風〈聖夜の奇跡〉の物語。 絵本という形でありますが、大人にも読み応えある『クリスマスを探偵と』、軽めの会話にこっそり張り巡らされる伏線、その回収の鮮やかさに、やっぱり伊坂さんだよねぇ、と嬉しくなりました。 先ほど、大…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

『ラメルノエリキサ』/渡辺優 ◎

幼い頃から、負わされた負は必ず〈復讐〉をもって「自分をすっきりさせる」という信条を持つ女子高生、りな。 夜道で刺された彼女は〈絶対に復讐してやる〉と誓い、『ラメルノエリキサ』という謎の言葉を残した犯人を追う。 第28回小説すばる新人賞を受賞した時に、だいぶ話題になりましたよねぇ。読みたい読みたいと思いつつ、〈読みたい本リスト〉の順番…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『フリッカー式 ~鏡公彦にうってつけの殺人~』/佐藤友哉 〇

佐藤友哉さんのデビュー作、『フリッカー式 ~鏡公彦にうってつけの殺人~』。今まで何作か〈鏡家サーガ〉シリーズの周辺作品(『青酸クリームソーダ ~〈鏡家サーガ〉入門編~』と、『ナイン・ストーリーズ』(短編集)と『鏡姉妹の飛ぶ教室 ~〈鏡家サーガ〉例外編~』←ブログ開始前に読んだのでレビューなし)を読んではいたのですが、やっと本編?を読むこ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『陽気なギャングは三つ数えろ』/伊坂幸太郎 〇

人間嘘発見器・成瀬。演説の達人・響野。スリの名人・久遠。正確無比な体内時計の持ち主・雪子。伊坂幸太郎さんの9年ぶりの〈ギャングシリーズ〉第3作、『陽気なギャングは三つ数えろ』は、この4人組の2年ぶりの銀行強盗で、幕を開ける。銀行強盗そのものは成功したのだが、ひょんなことからゴシップ記者と知り合いになってしまい、彼らは脅され追い詰められる…
トラックバック:2
コメント:2

続きを読むread more

『子どもたちは夜と遊ぶ』(上)(下)/辻村深月 ○

なんていうかねぇ、・・・非常に後味が悪いです・・・。 だけど、気になって気になって、下巻なんかもう、すごい勢いで読んじゃったんですよねぇ。 辻村深月さん、この展開はちょっと…救いがなさすぎると思うのですが…。 『子どもたちは夜と遊ぶ』という、ファンタジックなタイトルとは裏腹に、いくつもの殺人事件が描かれるこの作品。 ううむ・・・…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

『冷たい校舎の時は止まる』(上)(下)/辻村深月 ◎

高校3年の文化祭最終日、クラスメートが校舎から飛び降り自殺をした。 それから2か月後の初雪の日、8人の級友たちは、その自殺者の精神世界らしき校舎に閉じ込められる・・・。 辻村深月さんのデビュー作、『冷たい校舎の時は止まる』(上)(下)。 いやはや、これがデビュー作とは・・・。凄すぎて、言葉もありません。 厚さ2.5センチを超…
トラックバック:2
コメント:4

続きを読むread more

『V.T.R』/辻村深月(チヨダ・コーキ) ○

『スロウハイツの神様』(上)(下)のチヨダ・コーキのデビュー作、『V.T.R』。 ホントの作者は辻村深月さんですけど、文庫の装丁が凝ってまして、カラー口絵がチヨダ・コーキ著の『V.T.R.』になってます。 コウちゃんの書いた小説が読めるとは、嬉しいですね! 政府公認の殺し屋がいる世界。主人公・ティーはその殺しの認可証〈マーダー…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ずっとあなたが好きでした』/歌野晶午 ◎

いやいやいや・・・・。さすが・・・さすがです、歌野晶午さん!!だから『ずっとあなたが好きでした』になるわけね。うん、気持ちよく騙されましたわ!歌野さんだから、絶対読者の誤認識を利用したミステリだもんね、騙されないわよ~!と読み始め、ところどころで騙されたり見抜いたり「よしよし、私も捨てたもんじゃないですな」な~んていい気になってたら、ギ…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

『スロウハイツの神様』(上)(下)/辻村深月 ◎

新進気鋭の脚本家・赤羽環の所有する〈スロウハイツ〉。シェアする住人は、クリエイターの卵たちと人気小説家・チヨダ・コーキとその編集者。 登場人物たち一人一人の物語がしっかりとあった上での、共同生活の日々。 辻村深月さん、素晴らしかったです。読み終わって、ほわぁぁって深い息を吐き出して、「あれも伏線だったのか」「あれはそういうことだった…
トラックバック:1
コメント:4

続きを読むread more

『火星に住むつもりかい?』/伊坂幸太郎 ○

うん、分かってた。 本作『火星に住むつもりかい?』は、伊坂幸太郎さんの、政治色の強い作風の方だって、知ってた。 ・・・苦手なんですよねぇ。 伊坂さんの作品なら、スカッとする怒涛の伏線回収と気持ちの弾むエンターテイメント性の高い作風の方が好きなんですよ、私。 伏線回収とかは結構してて、おお!って感じる部分はあったりしたんですが、や…
トラックバック:2
コメント:2

続きを読むread more

『ジャイロスコープ』/伊坂幸太郎 ◎

いろんな伊坂幸太郎さんらしさが詰まった7編からなる、短編集。 伊坂さんの短編集は、大抵最後に全部の話をまとめる(後日譚だったり、関連が織り込まれたり)1編が入るんですが、本作『ジャイロスコープ』の最終編「後ろの声がうるさい」も、キレイに無理なく全ての話が収束するだけでなく、独自のストーリーの方もちゃんと展開して収まるという、面白さ。素…
トラックバック:2
コメント:4

続きを読むread more

『アイネクライネナハトムジーク』/伊坂幸太郎 ◎

すっごく、伊坂幸太郎さんらしい! 6つの短編は一つずつ独立しているんだけど、ちょっとずつ登場人物が重なったり、ストーリーも別の短編につながってたり、あちこちに伏線が張られてて、読みながらドキドキしました♪ 『アイネクライネナハトムジーク』と言えば、モーツァルトの有名な楽曲ですが、「小夜曲」と訳すんですね。 楽曲のよう軽快に読んで、…
トラックバック:4
コメント:6

続きを読むread more

『首折り男のための協奏曲』/伊坂幸太郎 ◎

伊坂幸太郎さんらしい、小ワザ利いた短編集でした。長編のような伏線回収の鮮やかさはないものの、くすりと笑える展開やちょっとした作品間のリンクを楽しめました。 『首折り男のための協奏曲』、頸椎と同じ数の7つの短編。 頸椎って、折れやすいし折られやすいんですね(表紙カバー折り返し部より引用)…って、えぇ?!折られやすいって何(笑)。 …
トラックバック:4
コメント:6

続きを読むread more

『死神の浮力』/伊坂幸太郎 ○

私が『死神の精度』を読んだのが、2007年の3月。7年も前でしたかぁ・・・・。なんかビックリ。 だけどすぐに主人公?の死神・千葉の、飄々としたたたずまいや人間との微妙でいて大きなズレなど、軽やかな物語運びに惹き込まれていきました。 伊坂幸太郎さんが描く「死神」は、「死を迎える人間を1週間観察し、その死の可否を判定し、可の場合はその死…
トラックバック:4
コメント:6

続きを読むread more

『ガソリン生活』/伊坂幸太郎 ◎

先日の『聖なる怠け者の冒険』に引き続き、実は本作『ガソリン生活』も、新聞連載時に読んでました。 こちらも加筆修正はありましたが、「え?全然違う話じゃん!」ってことはなく(笑)。 望月家の愛車、緑のデミオが遭遇した、驚きの連続の事件、とても楽しく読みました。伊坂幸太郎さんらしい、伏線がたくさん、会話が軽やか、気持ちよい読書タイムとなり…
トラックバック:2
コメント:4

続きを読むread more

『残り全部バケーション』/伊坂幸太郎 ○

伊坂幸太郎さんの「散りばめられ張り巡らされた伏線が、物語のラストに向かって見事に回収される」という作品傾向、すっごく好きなんですよね。怒涛の展開の中、「あれも伏線だったのか!」とすっきり感が味わえるんですよ。 で、本作『残り全部バケーション』は、どうだったかというと。 ちょ~っとだけ、物足りないかな?いや、私が期待しすぎてたんだと思…
トラックバック:2
コメント:2

続きを読むread more

『PK』/伊坂幸太郎 ○

伊坂幸太郎さんらしい作品だなぁ~。 あちこちに張り巡らされる伏線と関係性、時系列も同時進行ではない物語が、…複雑でした(^_^;)。 読み終わって、タイトルの『PK』にもこんな意味があるんだ!とハッとしたりして、いやぁ…ちょっと疲れました(笑)。 「PK」「超人」「密使」の3つの物語が、一見、別々のお話のように見えて実は大変複…
トラックバック:3
コメント:4

続きを読むread more

『Q&A』/恩田陸 ○

2002年2月11日午後2時過ぎ。都内郊外の大型ショッピングセンターで大規模な死傷事故が発生。居合わせた人数はかなりの数に上るにもかかわらず、本当は何が起こったのか、どうしてここまで大きな事故になったのか、誰にもわからない。この事件を調査する質問者と、事件に色々な形で関わった回答者の『Q&A』(質問と答え)だけで、物語は進行していく。恩…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『青酸クリームソーダ ~〈鏡家サーガ〉入門編~』/佐藤友哉 ○

あけましておめでとうございま~す・・・って、遅すぎますね(笑)。 昨年末の引っ越しから全然片付かず、やっと1作品読めたという体たらくでございます(^_^;)。 新居は、図書館が徒歩7分という好立地(私にとって)だというのに・・・。 その図書館から借りてきた、記念すべき1冊目が、佐藤友哉さんの『青酸クリームソーダ ~〈鏡家サーガ〉入…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『黒い髪のアリス』/岡本蒼 ◎

完璧にジャケ借り(買いではなく、図書館から借りるというあたりが、水無月・Rだな(^_^;))だった、この『黒い髪のアリス』。表紙のイラストの色合いや構図がいいし、元々、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』は好きなモチーフですし。著者、岡本蒼さんの名前に〈蒼〉が入ってるところも、水無月・R的にポイント高♪ところが、読み始めて・・・アレ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『あるキング』/伊坂幸太郎 ○

本当の天才って・・・すごいけど、ここまで来ると全っ然、羨ましくないな・・・。 いつもの伊坂幸太郎さんの作風である、張り巡らされる緻密な伏線、そして見事に回収され収束するラスト・・・というのは、本作『あるキング』にはなかったな~。まあ、伊坂さんご本人も、あとがきで雰囲気が違う小説って言ってらしたしね。 まあ、こういうのもありかな~と思…
トラックバック:9
コメント:15

続きを読むread more

『ドミノ』/恩田陸 ◎

・・・まさにドミノのようだ。28人の登場人物(そのうちの1人は・・・一匹だけど)たちそれぞれの事件だったはずが、ある事件は必然的に、ある事件は偶然かそれとも運命か、いつの間にか撚り合わされて、一つの地点へと転がってゆく。この盛り上がりは、ただものじゃないです。すごいすごい~!それぞれの事件がばらばらに語られる前半はちょっと集中できなかっ…
トラックバック:6
コメント:6

続きを読むread more