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zoom RSS 『この世でいちばん大事な「カネ」の話』/西原理恵子 ◎

<<   作成日時 : 2011/08/26 19:47   >>

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西原理恵子さんは、高知出身女流作家ということで、水無月・R的〈はちきん作家さん〉認定されておりまする。
〔恒例すぎてしつこい解説:「はちきん」とは、男勝りでサッパリとした気性の、芯がシッカリしている女性をさす、土佐弁です。〕
そんな西原さんが、自らの半生をたどりながら描く『この世でいちばん大事な「カネ」の話』
貧困が、いかにして貧困を呼ぶか、そして貧困から脱出することはどうして難しいのか、何故「カネ」が大事なことなのか、本当に大事なことが書いてある。
私が今まで考えてた事と同じことだったり、知らずにいた現実だったり・・・、読んで良かったと思う。
「カネ」の話は、下品じゃないぞ!

是非、ウチの息子たちにも読ませたい(難しい漢字にはルビがふってあるし)。
ただ・・・もうちょっと彼らが世界というものときちんと向き合ってからだな〜。残念ながら、彼らはまだ本当の意味での「お金」というものを理解していない。そして、いわゆる中流家庭で親に保護されている立場では、なかなか貧困の現実などは〈リアル〉ではない。その〈リアル〉が分からなくては、この作品は、彼らにとって〈ただの文章〉でしかないだろう。
だが、この作品が理解できる人間になってくれないと、困る。
いつまでも、あると思うな親とカネ、である(大体、我が家にカネはそんなにない)。
彼らに基礎「カネ」学力が付いたら、絶対に読ませようと思う(文庫購入済み(笑))。

ギャンブルのえげつない世界やアジアの裕福でない地域のルポ漫画(ギャグタッチ)などを描く作品あり、『毎日かあさん』のように力強くもトホホな日常を描く作品あり、『パーマネント野ばら』のようにリリカルで物悲しくも芯の強い作品あり、コミック・エッセイを問わず、西原さんの作品は多岐にわたる。
実父を酒で亡くし、養父を借金自殺で亡くし、イラストレーターを目指して上京するも、美術の学校での成績は最下位。それでも、エロ雑誌の挿絵から何から、何でも請け負い、何とかプロのイラストレーター及び漫画家として独り立ち。ところが、麻雀ルポ漫画の為に自腹で賭けマージャンに参戦しぼろ負けし、夫の鴨ちゃんに出会って彼の〈戦場のリアル〉を聞いて目を覚ますが、FXルポ漫画の為にまた借金生活。
常に「カネ」と戦い、生活するために生きるために「カネ」を手にするために働く日々。
だって、「カネ」は生きていくために必要だもの。人生を楽しみたかったら、沢山必要だもの。最低限あればいいだなんて言わない、余裕が欲しかったらより必要なのは当たり前、でも、それは下品なことじゃないと思う。
学校では教えてくれない大事なことを、分かりやすく書かれている、素晴らしい作品だと思う。

老若男女、勝ち組負け組、そんな分類は関係なく、色んな人に読んでほしい。
イラストは少ないけど、平易な文章だし、いつもの悪口雑言調でもないので、安心して読める(親・教師側としたら読ませられる)んじゃないかしら。だけど、怖ろしいほどリアルな「カネ」に関する事が書かれている。
この作品をどう感じるかは、その人次第。私としては、〈どうやってカネと付き合っていくか〉をちょっとでも考えるきっかけになったら、いいんじゃないかと思う。

(2011.08.15 読了)

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