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zoom RSS 『風花』/川上弘美 △

<<   作成日時 : 2013/04/29 16:19   >>

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う〜〜〜〜む〜〜〜〜。
最後まで、わからなかったわ〜。いや、わからないは語弊があるな。なんだか全然私の波長とは合わないな〜って思って。
主人公の心情やら反応やら、イライラし通しでした。あ〜、最近私、沸点低すぎだなぁ(^_^;)。
川上弘美さんの作品というと、新聞連載の『七夜物語』は、こんな感じにはならなくて、ちゃんと読めたんだけど…。
結婚7年目、子供のいない夫婦、夫は浮気が本気になって離婚を希望。あれ、この間読んだ『それを愛とまちがえるから』に似てる設定だなぁ(笑)。でも展開とか、全然違う『風花』

夫の浮気を匿名の電話で知らされ、夫は離婚したいという。自分はどうしたらいいのだろう…。
主人公・のゆりの「お嬢ちゃん」っぷりがもう、イライラするったら!
読んでて、最初「このバカ若妻が〜!」って思ってたのよ。二十歳そこそこで、自分では何も決められないコドモすぎる女性像が浮かんでたわけですよ。でも、よく読んでくと、33歳で結婚7年…って、え〜?!ナニソレ?!頭弱いの?!とか思っちゃったわよ!
大体、夫・卓哉のどこがいいわけ?話し合いをしようとしてもむす〜っと黙り込んじゃって、全然修復しようとしないじゃないですか。しかも、浮気(本気に変わったんだけど)相手・里美以外にも、数回酔った勢いの関係を結んだ栗原という同僚もいることが、後で判明。更に言うと、里美ともうまくいかなくなって、最終的には、のゆりにすがってくるのよ?・・・弱ッ!
私だったら、こんなダンナ願い下げ!

なんかねぇ、全然決められないのゆりにイライラし、のれんに腕押しでむっすりと黙り込んでる卓哉にイライラし、大人ヅラして実は全然ちゃんとしてない真人(のゆりの叔父)にむかっ腹を立て・・・、とずっとその煮え切らなさに怒ってた気がします。
私自身が関西弁で言うところの「いらち」(短気な人)であるし、こういう人間関係は白黒はっきりさせたい人だから、もう全然理解できないんですわ〜。
もう少し、情緒とかそういうものを理解できなくちゃいけないんでしょうねぇ(笑)。人としての余裕がなさすぎるんだろうなぁ・・・(^_^;)。

離婚するかどうかっていう状況で、それでも「私は卓ちゃんが好きだから」とか言って、『好きだから』を連呼するのゆりだけど、逆効果な気がするんですよねぇ。じゃあ、何を聞けばよかったかというと、よくわからないけど。「私のどこが悪かったの」って聞くのも、まあ無駄だろうし。
あれだ、せめて「私は、あなたが好きだから、離婚したくない。あなたはどうしたいのか?」って聞いて、答え次第では思い切って決着つけて、自分の足で歩き出すぐらいの、潔さが欲しいんですわ。

大体、あいまいなまま転勤先の姫路まで一緒に行っちゃうの、おかしいって思うんですよ。
自分の目を見ない夫との、あいまいな生活。
それでも、意を決して、身の回りの物だけ持って家を出て、アパートを借りて一人暮らしを始めたのは、よくやったと思う。
出来るだけ、物は増やさずに、冷蔵庫も持たないほどの最小限の生活。
そこへ「火事で焼け出されたんだ」と卓哉が訪ねてくる。部屋に入れてやるけれど、受け入れるわけではないのゆりに「あ、この人強くなったかも」と、ちょっとほっとした。

物語の最後に、駅前の人混みのなかで、のゆりが卓哉に「別れよう、私たち」と切り出し、気が付けば二人そろって涙を流していたというシーンがある。その後、その状態から先に立ち直るのは、のゆりである。
ゴタゴタあっても子供みたいで、私をずっとイライラさせ通しだったけれど、やっぱりのゆりは成長してたんだな、って思って、ちょっと安心。逆に、ラーメンでも食べて帰ろ、と言われてびっくりする卓哉の方こそ、より子供だったんだな、結局男って弱いなぁ…なんて思ったのである。

物語は、そのまま終わる。
二人は、よりを戻すのか。それとも、また平行線をたどるのか。のゆりが、自分の足で歩きだしたから、きっと二人の関係は変わっていく。のゆりは、卓哉を置いて飛び去るのかもしれない。卓哉だけが、いつまでもぐじぐじしてるのかも。
だけど多分、のゆりは卓哉を見捨てられない。のゆりはそういう人なんだよねぇ、って思った。
私的には、飛び去って、自分の足で歩く、心の強い大人の女になってほしい、って思うけど。

(2013.04.28 読了)


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