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zoom RSS 『ジャイロスコープ』/伊坂幸太郎 ◎

<<   作成日時 : 2015/11/05 18:15   >>

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いろんな伊坂幸太郎さんらしさが詰まった7編からなる、短編集。
伊坂さんの短編集は、大抵最後に全部の話をまとめる(後日譚だったり、関連が織り込まれたり)1編が入るんですが、本作『ジャイロスコープ』の最終編「後ろの声がうるさい」も、キレイに無理なく全ての話が収束するだけでなく、独自のストーリーの方もちゃんと展開して収まるという、面白さ。素晴らしいですなぁ!

「浜田青年ホントスカ」
アンソロジー『蝦蟇倉市事件〈1〉』にて既読。結局稲垣さんって、どうなったんだろう…。
「ギア」
セミンゴ怖い・・・。3メートルもあるメタリック節足動物とか、ゼッタイにヤダ。
「二月下旬から三月上旬」
実はよく判らなかった…。妄想かパラレルかと思いきや、時系列入り乱れ系だったのかな?
「if」
〜〜挽回のチャンスをくれて、本当にありがとう〜〜(本文より引用) これに尽きる。
「一人では無理がある」
ミスしたほうが、より良い展開(笑)。鉄板の使い道、ちゃんとあるじゃん!!
「彗星さんたち」
新幹線清掃会社の人たちが見た、とある人の歴史?でも原人は遡り過ぎだと思うの(笑)。
「後ろの声がうるさい」
前に6編をまとめた物語+新エピソード。見事な着地。

「if」が好きです。皆が後悔してたのを、ちゃんと挽回のチャンスが来るなんて、フツウはありえないけど、心温まった。
しかし、「後ろの声がうるさい」で、それが稲垣さんのアドバイスだったと判った時は、笑ったわ〜。稲垣さん、ナ〜イス!

「一人では無理がある」も素敵でした。私、この会社にスカウトされたいなぁ、って思うけど、特にどうという特性も才能もないから無理かな…。
松田さんの「結果オーライの申し子」的特性、素晴らしいです。同僚たちの大好きな「鉄板」ネタも、もらった相手がちゃんと「鉄板」使う人にソレ渡して、かわりのプレゼント貰えて、使う人はそれで救われてるんだから、すごいですよ!松田さん、会社の皆さんに愛されてるの、分かるわ〜。
「世界中の子供たちにプレゼントを配るのはサンタさん一人じゃ無理」でも、そういう組織で特別な才能や特性がある人たちが活躍してたら、こんな素敵な話になるんですね♪人事部の人材発見能力、とんでもなく高いな!!

「後ろの声がうるさい」は、それまでの短編の総集編、というとちょっと違う。うま〜く絡み合って、見事に自然にエピソードがまとまっていくのが、爽快でした。

最後に伊坂さんのインタビューが載ってて、その中で「ギア」と同じ世界観で「ギブ」「ブギ」という続編があるとのこと。ちょっと・・・気になるなぁ。
でもやっぱりセミンゴ怖いよ!
3メートルもあるのに、なんで今まで認識されてこなかったんだ!!その辺の話とか、あるのかしら。対等に戦えるのかなぁ。・・・怖ッ!

伊坂さん、エラそうですが「がんばりましたね」って、読者が言いますよ!(笑)!
だから、がんばってまた面白い物語書いて行って下さいね!!

(2015.11.04 読了)

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ジャイロスコープ 伊坂幸太郎
ジャイロスコープ (新潮文庫)著者:伊坂 幸太郎新潮社(2015-06-26)販売元:Amazon.co.jp 助言あり&#12348;(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田 ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2015/11/05 20:56
ジャイロスコープ(伊坂幸太郎)
短編集。 ...続きを見る
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2016/01/27 12:37

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
伊坂さんの短編集、最初から最後まで良かったですねぇ。
「一人では無理がある」好きです^^松田の持ってる具合がたまらないですよね。
後は他のアンソロジーで既読だったのですが「彗星さんたち」も好きでした。
ちょうどテレビで清掃員の特集を見たことがあったので親近感がありまして。
素敵な話でした。
締めのお話も伊坂さんらしいまとめ具合で良かったです。
苗坊
2015/11/05 20:55
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
松田さん、すごい人ですよねぇ。本人は、
「またミスった、どうしよう・・」って思ってるけど、それが実は問題ないどころか!ってのが、ホントいいですね「持って」ますよね♪
「後ろの声がうるさい」も、タイトルから不穏な話かと思いきや、手紙のエピソードなんて、ホントに素敵でした。
やっぱり、伊坂さんはいいですねぇ!
水無月・R
2015/11/05 21:17
伊坂さんらしい短編集で、最後の1編が本当に素敵でした。
「二月下旬から三月上旬」は私も妄想系だと思ってたんですが。結局、どいうことだったんでしょうね。このお話はモヤモヤが残っちゃいました。
「一人では無理がある」は冒頭の剣呑な様子からどうなるのかと思ったら意外な展開で、とっても楽しませてもらいました。松田さんの才能がちょっぴり羨ましかったりもしますが、本人にしてみれば凹んでしまうことばかりなんでしょうね^_^;
すずな
2016/01/27 12:50
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
ホント「二月〜」はよくわからなくてモヤモヤしましたね(^_^;)。
「一人では〜」の松田さん、いい味出してましたよねぇ♪周りの人が、からかったりしたくなる気持ち、わかる!人事部の人材発見力が、すごい!
水無月・R
2016/01/27 12:59

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