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zoom RSS 『ストロベリーナイト』/誉田哲也 ◎

<<   作成日時 : 2016/06/01 22:53   >>

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『大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー』に入っていた「彼女のいたカフェ」で、すっかり姫川玲子のカッコ良さにすっかり心を撃ち抜かれてしまった私。〈読みたい本リスト〉が長くなるのを承知で、図書館で予約を入れてしまいました(^_^;)。
私的には誉田哲也さんと言えば『武士道シリーズ』ですが、警察小説の方でも活躍されてる方なんですよね。
その警察小説のスタート作品ともいえる『ストロベリーナイト』、量産される惨殺遺体、凄惨な殺害シーンにちょっと腰が引けつつも、一気読みできました!

いやしかし、ホントにグロいんですよ、殺害シーンとか死体の遺棄状況とか…。
各章の扉部分に、凄絶な殺害方法が淡々と一行書かれ、
〜〜―― あなたは これを 生で 見たい ですか〜〜(本文より引用)ってあるんですけどね、思わず「見たいわけあるか〜!!」と叫びたくなるわけですよ。そのシーンをちょっと想像した途端、ぞわぞわっとして足がすくんじゃうぐらい陰惨で。でも、生で見たい人がいて、殺人ショーがあって…って考えると、とんでもない人って実は隠れて生きてるんだよなぁと、怖くなっちゃいましたよ。私小市民なもので。

警視庁捜査一課警部補・姫川玲子。ノンキャリアながら年若く実力で昇進した彼女は、数人の部下を従え、難解な殺人事件に挑む。彼女の前に立ちはだかるのは、不可解な事件だけではなく、嫉妬を含んだ警察組織、彼女のやり方に異を唱え邪魔する連中。
高校生の時に受けた性暴力被害、救ってくれた担当女性警官の死、裁判の時に浴びた中傷、記憶を引っ掻き回して玲子の捜査を牽制する同僚刑事・・・読んでてとてもつらかったです。そんな経験をも乗り越え、刑事として事件に挑む玲子の強さには、憧れと危うさを同時に感じました。

殺人ショーの実行犯(および冒頭の両親殺害)が誰かは割と早めにわかったのですが、黒幕の方は分からなかったですねぇ。まあ、警察関係者だろうというのは辰巳の調査の後の大塚の反応でわかりましたけど。
しかし、狂ってるなぁ、黒幕のやつ。正直、気持ち悪すぎる・・・。
あんなショーを主催できるだけのアタマやら財力やら、世の中のためになることに生かせばいいのに・・・(-_-;)。
まあ、そういう奴だからこそ、物語になるんですけどね。

玲子と対立する、悪徳刑事じみた公安崩れの勝俣、ホント嫌な奴で・・・そこ抉るか?!って、登場するたびに非常に不快な気持ちだったんですが、まあ有能は有能だし、玲子の危機を救ったので、必要な存在なんだろうなぁと思って我慢してたんですよね。最後の方で「お前はおそらく、ホシの意識に同調してるんだ」と玲子を見抜いたとき、あ・・・勝俣(ガンテツ)は、悪い奴で嫌な奴だけど、犯罪解決に向けての情熱は玲子にも劣らない男なんだ…そう思えて、ちょっと驚きました。きっと、これからも玲子に対して酷い発言を繰り返し、捜査のためには札束で情報を集めたりもするんでしょうけど、なんだかそれはそれで必要悪で、許せるとかそういうレベルで語れる存在じゃないのかも・・・と思えました。
玲子の危うさを見抜き、本人にもそれを伝えられるとは、なかなかな人物です。

いくつものエピソード、何気ない会話、それらがぐるぐるとかきまぜられ、事件解決へ加速していくその勢いに乗せられ、ガツガツと読みました。
玲子のまわりの登場人物たちは、勝俣だけでなく部下の菊田や石倉や湯田、直属の部下ではないけど周りをうろちょろしてくる井岡、上司たち、なかなかの個性派ぞろいで、今後が気になりますね。
という訳で、続巻『ソウルケイジ』も読んでみようと思います。

(2016.05.30 読了)

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