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zoom RSS 『アンマーとぼくら』/有川浩 ◎

<<   作成日時 : 2017/01/16 09:32   >>

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もう、ホント勘弁してください・・・。
物語終盤から、ずっと泣いてました。
家族って、血のつながりじゃない。愛し愛され、大切に思いあう心があれば、それが家族なんだなぁって、リョウと晴子さんはちゃんと家族だったし、そうなる過程や3日間の旅が胸に迫って、涙が止まりませんでした。
有川浩さん、相変わらず私の中にド直球投げ込んで来ますな!毎度のことながら、白旗揚げまくりです。
『アンマーとぼくら』、あまりにも大きくて広い愛に、ずっと広がっていく愛に、暖かい気持ちになりました。
それと、ちょっと今の自分の状況を顧みて、悲しい気持ちも(^^;)。

おかあさんの3日間の休暇に付き合うために、沖縄に帰ってきたぼく・リョウ。観光ガイドであるおかあさんと共に沖縄の観光名所を巡りながら、子供のような父がいきなり引き合わせた「晴子さん」が「おかあさん」になり、一つの家族となっていった思い出をたどる。
ところどころで、ファンタジックな出会いがあり、ぼくはこの3日間の旅の意味をうっすらと理解し始める。
そして、迎えたラスト。悲しいことだったけれど、それでも「愛」があったことがとても暖かく沁みました。

いやぁ、つくづく自分には「母性」が足りてないんだなぁと思いました。
お父さんに全然魅力を感じないんですよ〜。子供より自分、思い立ったらそのまま突っ走る、もうほんとイライラしちゃって。リョウのおかあさんもお母さんも、母性愛溢れる人だったんだなぁ。お父さん、ちっともかわいいと思えませんでしたよ、私…(^^;)。
お母さんとのことをリョウに強制するくだりなんかは、本気で腹立てて「それはアカン!!」て怒鳴っちゃいましたもん。そうしたい気持ちは、わかる。だけどそれを子どもに強制しちゃダメだった。
理由はわからないでもないけど、それでもねぇ。

沖縄観光に行きたくなりますね(笑)。基本的にインドア人間なんで、あんまり旅行に行きたいとか思わないんですが、島を守る竜の群れ、見てみたくなりました。沖縄グルメもビックサイズのはかなり無理そうなんですが、ちょっとずつ食べてみたいし、勝連城も残波岬も、沖縄に咲く花々も…いろんなものも見てみたい。高知のはりまや橋も札幌の時計塔も見たことある身としては、首里城も抑えておきたい気もするし(笑)。はりまや橋はねぇ…、有川さんも作品中で書いてますが、確実にキングオブがっかりです。でもね、逆にあそこまでやったら突き抜けてると思ってしまう、元県民の私がいます♪
あら、また高知ネタで脱線してしまったわ。本能的に反応してしまうのよねぇ(笑)。
沖縄の海、泳がなくていいんですね・・・より行きたくなりました!

おかあさんの「お父さんの魂をお母さんと分ける」という発想、素敵だと思いました!お母さんを愛し愛されたお父さん、そんなお父さんと知り合って愛し愛された自分、たった5年でもかけがえのない夫であり家族だったから、自分ももらいたいし、お母さんにも返してあげたい。そんな風に考えられるって、本当に素晴らしい。
そのおかあさんの言葉、
〜〜「リョウちゃんのおかげで、私が見られなかった、子供の頃のカツさんが見られたの」〜〜(本文より引用)
・・・ここで、焼けつくような後悔に襲われたリョウを、それでも私は素敵で優しい、素晴らしい人だと思いました。そして、そこからの展開はもうホント、涙なくして読めなくて、ティッシュを消費しまくりました。
リョウが叶えてあげられた、おかあさんの一番の願い。
3日間の旅の間に書いてもらった似顔絵。
旅の終わりごろにお母さんから見せられた、父の写真集用の写真。
そして、物語の最後の「ただのおまけ」。
〜〜そうして、沖縄の一家は、幸せに、幸せに暮らしましたとさ。〜〜(本文より引用)

もうホント、勘弁してくださいというレベルで、泣きました。瞼が腫れました。鼻かみすぎて、鼻の下が痛くなりました。それでも、最後の最後まで読めて、本当によかったと、思えました。
泣いたけど、ハッピーエンドだったと思います。愛が、溢れていたから。

おかあさんが、いつまでもお父さんに恋してるところも、可愛らしくて、よかったです。ただ…どうしてああいう人に…いや、ああいう人だからなのか…?という私の中のわだかまりは、やっぱりあるんですけどね(笑)。

リョウの名前が「坂本竜馬」だったことには、ちょっと笑ってしまいました。あえて「竜馬」なんですよね、司馬遼太郎の、ね(笑)。自分の一番好きなものを、子供にあげた・・・かぁ。親として一番の愛情だった…のかな、言われてみるまではわからなかったけど。
そして、奥さんが高知のアンテナショップの人だったというのも、きっと素敵な恋愛ドラマがあったんだろうなぁと思ってしまう。あらら、またまた高知ネタに反応してしまったわ…!(^^)!

この物語は有川さんが、かりゆし58の「アンマー」という曲から着想を得たものだそうですが、この曲も、泣かせますね。
お母さんに捧げる、お詫びと感謝の気持ち。こんなに真っ直ぐに伝えられるのは、ちゃんとお母さんからの愛情を受け取っていたからでしょうね。

母の大いなる愛、かぁ。私、子供たちにこれだけの愛を注げているかしら。私なりに愛情をもって接しているつもりではありますが、その割には子どもたちには伝わってない&愛がズレてる気が・・・。
曲や歌詞に感激したのもありますが、うちの子供たちがもっと成長した時、こんな風に私のことを思ってくれることはなさそうだなぁ…と思って、泣いてしまったのもちょっとありました。ちょっと、悲しい(^^;)。
曲もそうだし、物語も、ちょっと自分の状況と比べてしまって、悲しくなってしまったりもしました。いやホント、こういうのって個人的なことなんで、ここに書くべきかけっこう迷ったんですが、やっぱり素直に告白しとくべきかなと。なんとも情けなくて、カッコ悪いことなんですが、やっぱりこの物語を読んだ正直な感想なので。

(2017.01.15 読了)

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アンマーとぼくら
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香桑の読書室
2017/01/16 11:21
アンマーとぼくら 有川浩
アンマーとぼくら著者:有川 浩講談社(2016-07-20)販売元:Amazon.co.jp 休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョ ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2017/01/16 22:07
アンマーとぼくら(有川浩)
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2017/01/17 12:25
「アンマーとぼくら」を読む
『アンマーとぼくら』有川浩/著[講談社刊]【楽天ブックスならいつでも送料無料】アンマーとぼくら[有川浩]本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんの新刊です。久しぶりの有川作品。... ...続きを見る
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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
TB&CM、ありがとうございます。
こちらこそ、あけましておめでとうございます。
今年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

もうほんと、号泣する勢いでした。
水無月・Rさんのように母親の立場として読めること、素敵な体験だと思うのです。
子ども達が母親を失った時を母親は見ることはありませんが、きっと大騒ぎです。号泣です。そこは間違いないんじゃないかしら。
きっと伝わっているものもいっぱいあるのだと思いますし、おかあさんだって生前はそんな風にリョウのことを思っていたのかも。
香桑
2017/01/16 11:26
香桑さん、ありがとうございます(^^)。
そうですねぇ、子供としてもさることながら、母として読めたのは、よかったかもしれません。
香桑さんおっしゃって下さるように、彼らにちゃんと伝わってるといいなと、願ってやみません。

大きな愛が溢れる、素晴らしい物語でしたね!
水無月・R
2017/01/16 18:01
こんばんは。
おかあさんとリョウの沖縄旅行、素敵でしたね。心癒されました。
私はどちらかというとリョウ目線で読んでいましたが、お子さんがいらっしゃる方はきっとおかあさん目線で読みますよね。子供を産んで育てたことのない私はそれだけで立派で素晴らしいと思います。きっとお子さんにだって伝わっていると思います^^
ラストはどっちかがそうなんだろうなと思いましたが、素敵な愛にあふれた物語でした。
苗坊
2017/01/16 22:10
私もお父さんにはイラッとしっぱなしでした!特に水無月・Rさんと同じく、リョウに強制するところでは、かなり憤ってしまいました^_^;
なので、父親とのエピソードではそれほど泣けず・・・。てか、どうしてここに父親エピソードが入るんだ!?と思ったりもしたんですよねぇ。読了後に”おかあさんの愛”だと気付いて、やっと納得できたのでした。
もう一度読み直したら、違った感想になるかなぁと思っているところです。。。

お母さんの愛情なんて、普段なかなか気付けないものなんじゃないかなぁと思います。でも、ふとした瞬間に感じたりするんじゃないでしょうか。自分のことを考えると、そう思います^_^;
なので、水無月・Rさんの息子さんたちへの愛情もきっと伝わってると思います!

すずな
2017/01/17 12:46
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
どちらかがそうなるんだろうなぁ…とわかっても、思い出とお互いを思おう深い愛が溢れる旅、本当に癒されましたね〜。ああ、行きたいわぁ、沖縄。

・・・伝わってるんですかねぇ(^^;)。
どうにも最近、子供たちからの扱いが酷い気がしてしまって。でも、今はこんなでも、いつかは「母の愛( 笑)」があったことに気付いてくれるかもしれないかなぁ、と期待することにします。
ありがとうございます。
水無月・R
2017/01/17 17:32
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
そうですよねぇ、あのお父さんはちょっと・・・ねぇ。
おかあさん(お母さん)の愛を描いた物語だからこその、あのお父さんだったというのを、すずなさんのブログで再確認して、やっとしっくりきました。でも、私は嫌ですけどね〜(^^;)。

ふとした瞬間に・・・気づいてくれたらいいですねぇ(^^;)。今は彼らも、自分の事で精いっぱいすぎるのかもな、と思う事にします。
伝わってるといいなぁ…。
水無月・R
2017/01/17 17:39
お久しぶりです。
うちのブログに、コメントどうもでした。

父親のあり方には、考えさせられるものがありましたよね。
アレはないわ。┐('〜`;)┌

そして、沖縄の描写が素晴らしかった。
沖縄、行ったことないんですよ。
行きたくなっちゃったなぁ。

おかあさんの愛には、ただただ涙でした。
素敵なお話でしたよ。
白い怪鳥
2017/01/18 19:26
白い怪鳥さん、ありがとうございます(^^)。
あのお父さんは、ナイですわ〜。ねぇ。

有川さんて、その土地その土地の魅力を描くのが本当に上手ですよね!沖縄、行ってみたいです!

おかあさんの愛は、ホントに深くて広くて、泣かずにはいられませんでした。
水無月・R
2017/01/18 22:10
水無月・Rさん、こんばんわvvv
私も読みながらこの「父」には怒っていましたヨ。同士ですね。(笑)
有川作品はメディアミックス化率が高いので、本当に実写化してくれるのではないかと期待しています。
そんで、今作も登場人物の外見の描写はほとんどありませんので、脳内キャスティングで楽しんでマス。(笑)
りか
2017/01/25 00:07
りかさん、ありがとうございます(^^)。
この作品の映像化、してほしいですよねぇ。
りかさんのレビュー読んで、私も脳内キャスティングしてみたりしました〜♪
沖縄のロケーションも、きっと素晴らしいものになるでしょうし、楽しみに待ちましょう!(^^)!
水無月・R
2017/01/26 18:37

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