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zoom RSS 『書店ガール5 〜ラノベとブンガク〜』/碧野圭 ◎

<<   作成日時 : 2017/07/09 13:28   >>

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前作『書店ガール4 〜パンと就活〜』のW主人公の一人・宮崎彩加と、前シーズン(?)W主人公の一人・木幡亜紀の夫・伸光が、本作『書店ガール5 〜ラノベとブンガク〜』のダブル主人公となりました。
意外な組み合わせでしたが、小規模書店の新人店長の悩み、新興ラノベレーベルの編集長の悩み、それぞれがとてもリアルに感じられて胸が苦しくなりつつも、物語の展開と共にとてもワクワクしました!
碧野圭さん、やっぱり〈書店ガール〉シリーズ、いいですね!!

駅ナカ書店って、流行ものと雑誌を置いてる狭いお店…というイメージでした。あまり鉄道を利用しないせいもあって、なじみのない存在というのもあるかしら。でもやっぱり、書店員は本好きで、どうにかして売り上げと書籍情報の発信を両立させようと、非常に努力してるんですねぇ。
最初は上手くいかないアルバイト達との関係も、訪れた男性客の「ここは女性向け書店ですか?」の質問から色々考えて、アルバイトを巻き込んだそれぞれの得意分野から、駅利用者の傾向を考慮したラインナップをそろえるようになって、どんどん改善していくのが、とてもよかった。確かに、自分の好きなことや得意なことで頼りにされたら、嬉しくなって頑張る気になりますもんね。

伸光の方は、とにかく以前作での亜紀の仕事への考え方がだいぶ引っかかってたので、最初は私の中ではマイナス評価から始まったのですが、やっぱり仕事人としては素晴らしい編集長さんだとわかって、だいぶポイントが上がりました(笑)。
うまく部下を育てようと苦心し、上司の勝手に振り回され、第一回新人賞の佳作受賞者を他社と取り合いになったり、大賞作家はなんだかぼんやりしていたり、部下の起こしたトラブルでレーベル自体の信用を失ってしまったり、とにかく畳みかけるように、様々な事態に追いまくられる伸光。
あれだけマイナスだった評価(笑)がみるみる改善されていったのは、やっぱり「本が好きだ」という情熱が感じられたからですよねぇ。色々なトラブルに見舞われても、心の中では文句を言いつつも、最善策を探して努力し続ける、仕事人としてもとても立派でした。
後は、家庭人としてどうか…ですが、本作ではちょっと親バカぶりが垣間見られましたね♪あとは奥さんへの理解はいかに。今後の彼の活躍にも期待、ですね。

彩加と伸光が知り合い、新人作家を通じてお互いの仕事への情熱がさらに高まって、よい仕事はよい結果を生む、という素晴らしい終章を迎えられて、なんか本当にほっとしました。
自らが置かれたその場所を、自分の精一杯でより良くしていこう、いい作品を広めていこう、という努力の美しさを、再確認しましたね。私も、もうちょっと頑張ってみるかな、っていう気になりました(笑)。前向きになれる作品って、個人的に大好きだし、読んでて嬉しいですね。

伸光が佳作受賞者の取り合いをした、大手ラノベレーベル編集者・・・言ってることは正しいけど、あんまり好きになれないなぁ。この人はこの人の、本への情熱があるんでしょうけど。
佳作受賞作が、何の挨拶もなしにそっちのレーベルから出版されたことも、ちょっと引っかかる…。

とにかく毎度のことながら、書籍関係業界の皆さんの情熱と工夫と努力には、本当に頭が下がります。
私が大好きの物語たちを読むことが出来るのも、こういった人々あってのことなんだなぁと、痛感しました。ありがとうございます。

アルバイトの田中君の家族との思いのすれ違い、本当は思いあってる素敵な家族だってわかった終章は、ほっこりしましたねぇ。田中君の正体は、ほぼ最初の方から予想してましたし、ラノベの欲しい少年・文芸好きのお客さんの正体も薄々わかってましたが、それでもやっぱり、心温まりましたよ。

ところで。
原滉一(碧野圭)『鋼と銀の雨がふる』は、いつ出版されますか?!(笑)
碧野さん、書いてくれないかなぁ。作中に、この作品の冒頭が描かれていたんですけど、すごく読んでみたいんです!原先生の世界観構想を聞いたら、もっと読みたくなった・・・。
それと、出版の経緯自体は気に入らないんですが、『俺の彼女は半端なことじゃ許してくれない』も、読んでみたいですねぇ。作品には罪はありませんもの。面白そうだし。

なんと、タイムリーなことに、この〈書店ガール〉シリーズの第6巻『書店ガール6 〜遅れてきた客〜』が、7/11に出版されるそうですよ!!(←私が読めるのはだいぶ先になりそうですが(^^;))
これで終わりだったら、ちょっと寂しいなぁと思ってたので、嬉しいです!

(2017.07.06 読了)

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