『エクソダス症候群』/宮内悠介 ◎

人類の他惑星への移住が始まり、開拓地としてまだまだ不便な状態にある火星。とある事情で地球から故郷である火星の精神病院に転職した精神科医・カズキは、物資(薬や食品)も人手も足りない状況において病棟長を任されるが、病院内・市街地を問わず急激に集団発症するようになった『エクソダス症候群』の対処に追われることになる。宮内悠介さんの描く世界は、非…
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『本当の自由を手に入れる お金の大学』/両@リベ大学長 ◎

今年の初めぐらいから、ふとしたきっかけで見るようになったYouTubeチャンネル〈リベラルアーツ大学〉の両@リベ大学長さんが、初心者にもわかりやすく「お金について」を書き記してくれた本書、『本当の自由を手に入れる お金の大学』 。動画を見始めて、内容の判りやすさ・興味深さにすっかりはまって、毎日更新される動画だけじゃなく、過去動画も結構…
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『私に付け足されるもの』/長嶋有 △

う~~む。アラフォー世代の、様々な境遇・立場の女性たちの日常を描いた短編集。長嶋有さんは、初めて読む作家さん・・・だと思います。アンソロジーとかでも読んだことないんじゃないかな。残念ながら本作『私に付け足されるもの』 は、アラフィフ真っただ中の私には、あんまり響かなかったです。年代の問題ではない気がするけど。  たぶん、日常過ぎるんで…
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『アンと愛情』/坂木司 ◎

くぅぅぅぅ・・・!!!見事なまでの、スイーツテロ。予想はしてたけど!それでも、やっぱり、和菓子が食べたくなっちゃうじゃないですか!坂木司さんの罠(笑)に、お約束通りに陥るワタクシなのでした。『和菓子のアン』『アンと青春』に続くシリーズ3作目、『アンと愛情』は、ふくふくほっぺのアンちゃんの一生懸命なお仕事物語。・・・読書中、たまらず草大福…
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『作りかけの明日』/三崎亜記 ◎

今までの三崎亜記さんの作品を、緩やかに美しくまとめて織り上げるかのような作品でした。本作『作りかけの明日』は、三崎さんがかつて描いた『刻まれない明日』で繰り返し語られた「10年前の事件」で何があったのかを記す物語。あの時何故、こんなことが起こったのか。何故、消失した人々はラジオ局にリクエストを送り、図書館分館で本を借りているという記録が…
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『クララとお日さま』/カズオ・イシグロ ◎

カズオ・イシグロさんって、読むのに気力と脳の活用エリアを必要とする作家さんなんですよね、私。難解である、というのとはちょっと違って、なんだろう・・・彼の作品の醸し出す〈郷愁〉に共感を覚えながらも、何かちょっとしたボタンの掛け違いを意識してしまうような・・・。そんなふうに色々と考えてしまって、ノーベル文学賞の受賞第1作である本作『クララと…
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『ピュア』/小野美由紀 ◎

読み始めて早々に、「あ。私こういうストーリー好きだわ」と思いました。超絶文系のくせに、未来のテクノロジーを描くSFやファンタジーが大好きな私。更に本作『ピュア』は、物語の奥底に物悲しい美しさを湛えていて、私の嗜好をいたく刺激したんですよねぇ。小野美由紀さんって初めて読む作家さんですが、他の作品もこんな傾向なのかしら。読んでみたいですね。…
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『森見登美彦リクエスト!美女と竹林のアンソロジー』/森見登美彦ほか 〇 (アンソロジー)

まず最初に、こう宣言しておかねばなるまい。〈モリミーと言えば竹林、竹林と言えば美女。そして、美女と竹林は等価交換なのである。〉本アンソロジー『森見登美彦リクエスト!美女と竹林のアンソロジー』のリクエスト者である森見登美彦氏も、名著『美女と竹林』でそう宣言しているのでございますよ。ならばワタクシも、そう心してこのアンソロジーを読まねばなり…
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『鳥籠の小娘』/千早茜(絵:宇野亞喜良)〇 (絵本)

どういう作品か全く知らないまま、図書館で受け取って、絵本だったことに驚きました。文章は千早茜さん、絵は宇野亞喜良さん、頭部の上半分が鳥籠になっている少女が印象的な表紙の『鳥籠の小娘』。さらりと読める教訓童話のようでいて、何かが引っ掛かる物語でした。 貧しい村で籠作りをしていた老婆がある日拾ってきた、白髪の娘。娘は老婆から籠作りを学び、…
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『コロナと潜水服』/奥田英朗 ◎

ほっこりと優しくて、ちょっとだけホラー(全然怖くないけど)な短編集。ここ最近の暑さでなんだかイライラしてたのが嘘みたいに心がふんわりとして自然と笑顔になってしまうような、素敵な作品でした♪奥田英朗さん、ありがとうございました!!どういう作品かという前情報なしで読み始めたので、『コロナと潜水服』というタイトルに「深刻な話かもしれない・・・…
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『碆霊の如き祀るもの』/三津田信三 ◎

かなり久し振りの三津田信三さんの〈土着民族系ホラーミステリー〉、〈刀城言耶『◎◎の如き●●もの』シリーズ〉ですな・・・って、『幽女の如き怨むもの』を読んだの2012年?!ホントに?!9年を隔てても読みたいシリーズであり、読み始めれば一気にその世界に戻って行けるシリーズです。はぁ・・・堪能しましたわぁ。『碆霊の如き祀るもの』、怖ろしきもの…
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『総特集 森見登美彦 ~作家は机上で冒険する!~』/森見登美彦 ◎(KAWADE夢ムック)

いやぁ、確かにこれは〈永久保存版〉と銘打つべき、素晴らしいムック本でした。森見登美彦さんの総特集MOOK・・・。とにかく、情報量が多すぎて、溺れそうでした(笑)。『総特集 森見登美彦 ~作家は机上で冒険する!』、うん、日々冒険してるのね、モリミー♪大好きよ、ホントに。 単行本未収録短編3つ・対談・寄稿・論考・インタビュー、ご本人による…
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『クジラアタマの王様』/伊坂幸太郎 ◎

『クジラアタマの王様』というタイトルが、実はなかなかに意味深ですよね。〈クジラアタマの王様〉とはハシビロコウの英語名?学名?なんだそうですが、〈王様〉ねぇ・・・なるほどなぁ。伊坂幸太郎さんが描く、夢の世界と現実世界のリンクストーリー。主人公の岸がすごく普通の人なのが、好感が持てましたねぇ。 実は、ハシビロコウは結構好きな鳥類だったので…
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『58歳から日々を大切に小さく暮らす』/ショコラ 〇(エッセイ)

ネットで紹介されていて、なんだか素敵なタイトルだなと思って、図書館で予約してみました。著者のショコラさんが、「老前整理」の記録をブログに綴っていたところ、とあるムック本に取り上げられ、その後別の出版社の編集さんから書籍としての出版を打診されたとのこと。そして、生まれた作品がこの『58歳から日々を大切に小さく暮らす』。ショコラさんの「普通…
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『狂骨の夢』/京極夏彦 〇

いやもう、ホント勘弁してほしいですよ、この凶器レベルの製本(笑)。まあねぇ、京極夏彦さんだから、しょうがないんですけどね。ノベルス版で読んだんで、まだそんなに重くなかったのだけが救いですよ、まったく(笑)。頭蓋骨や生首が頻出し、登場人物たちのトラウマや執念が錯綜する『狂骨の夢』、なんというか・・・正直言って、大変疲労しました。でも、頑張…
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『間宵の母』/歌野晶午 〇

とてつもないどんでん返しで、読者の足元をすくってくる歌野晶午さん。警戒しながら読んでても、最後の最後に「うわぁ、さすが歌野さんだよ」と唸らざるを得ない作品多々。という訳で、本作『間宵の母』も、ガチガチに警戒しながら読み始めましたよ、私。間宵紗江子という不幸に見舞われ続ける女性の関係者たちの視点から、彼女やその周辺の出来事が描かれます。 …
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『痴情小説』/岩井志麻子 〇

岡山の女たちの、汗したたり情もねばつくような、痴情に溺れる13編。とはいえ、『痴情小説』とは、あまりにストレートなタイトルではありませんかね、岩井志麻子さん(笑)。あまりにあまりなタイトル故、家族にはタイトルを見られないように気を付けちゃいましたよ、ワタクシ(^^;)。一応、未成年な次男もおりますもので(笑)。 本書は、岡山弁がもつじ…
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『おまかせハウスの人々』/菅浩江 〇

あらまあ、私的〈いつもの菅浩江さん(〈ひと〉と〈機械〉の狭間で揺れ動く物語)〉とも、先日読んだ『ゆらぎの森のシエラ』ともちょっと違う印象でしたね。本作『おまかせハウスの人々』は、割とライトに「ちょっと未来の日本(?)で機械文化が進んだら」という世界を描いた短編集です。ライトなSFだけど、人の悲哀もしっかり描かれ、ホッとしたりゾッとしたり…
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『婚活中毒』/秋吉理香子 ◎

いやぁ、なんとも読後感の悪い・・・。でも、ここのところかなり読書スピードが落ちてた私がイッキ読み出来てしまったぐらい、グイグイ読ませる短編集でした!秋吉理香子さん、すごい!さすが!!『婚活中毒』というタイトルもなかなかに思わせぶりで、短編それぞれのタイトルもシンプルにして秀逸。じゃあ、話はライトなのかというと、ドロドロありゾッとするもの…
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『輪舞曲(ロンド)』/朝井まかて 〇

大正期に活躍した女優・伊澤蘭奢(いざわらんじゃ)。彼女の遺稿集の編纂に携わった、4人の男たち。朝井まかてさんによる伊澤蘭奢を浮き彫りにする物語、『輪舞曲(ロンド)』ですが、果たして彼女の本当の姿は描き切れたのか。それとも、彼女は真に〈女優〉として生き抜いたがために、〈女優としての伊澤蘭奢〉が浮かび上がってしまったのか。人は多面体である、…
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