『この本を盗む者は』/深緑野分 ◎

ザッツ・マジックリアリズム!!面白かったですよ、深緑野分さん!物語読みな私にとって「平凡な日常が呪いにより〈物語世界〉に変容してくる」なんていうシチュエーションは、大好物でございますとも!!私設蔵書館・御倉館の管理者の娘・深冬に訪れた、『この本を盗む者は』 から始まるブック・カース(本の呪い)の世界。深冬とその相棒・真白の冒険と、御倉館…
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『わたしの本当の子どもたち』/ジョー・ウォルトン ◯ 

あの日のプロポーズの返事が、パトリシアの世界を分岐させた。「yes」と答えたトリシア、「no」と答えたパット、それぞれの人生と世界は、大きく変わっていった。書評で「2つの人生をパラレルに生きた女性の物語」と紹介され、興味を持ったので、読んでみることにしました。著者ジョー・ウォルトンさんは、別作品ですがヒューゴー賞・ネビュラ賞をダブル受賞…
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『パラダイス・ガーデンの喪失』/若竹七海 ◯

多い・・・登場人物が多すぎる・・・。私の残念な記憶力では追いつけないレベルに登場人物が多く、しかもエピソードも最初はバラバラ。冒頭についている人物紹介を見てもなかなか頭に入らなかったので、前半はほんとにもう本文と紹介を行ったり来たりで、ちょっと疲れました(^_^;)。若竹七海さん、初読み作家さんですね。書評で〈パッチワークのようにエピソ…
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『マンガでわかる!ひとり老後のお金に困らなくなる本』/わかさ出版 ◯(MOOK)

『マンガでわかる!ひとり老後のお金に困らなくなる本』というタイトル、ちょっと直球すぎるかしら(笑)。あ・・・いや、夫はまだ生きてますよ(笑)。でも、私のほうが歳が下だし、女性の方が長生きしますからねぇ。私の老後はもうちょっと先ですが、人生100年時代、老後はかなり長い。お金がないと困る。読んで損はなかったな、と思いました。わかさ出版とい…
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水無月・R的・2021年読了作品 ベスト10!

2022年が始まりましたね~。皆様、あけましておめでとうございます!! 去年も、いろいろなことがありました。コロナウイルスはどんどん変貌を遂げ、ワクチンは普及したものの非常事態宣言やら第5波・第6波、あまりに続く事態に慣れて気が緩んでいる面もあるのかもしれません。私個人としては、早く「コロナもインフルエンザ並みの対応」で済むようになっ…
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『千年図書館』/北山猛邦 ◎

以前、『人外境ロマンス』で、ほのぼのした[人と人外のロマンス]の数々を読んで、ほっこりした北山猛邦さん。本作『千年図書館』では、「ラストにどんでん返しがある」ことが裏表紙で先に暴露されてるにも関わらず、どんなどんでん返しかを想像しながら読む楽しみ、そして驚かされる楽しみがきちんと体験できる、良い短編集でした! 『人外境~』のとき、「北…
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『盤上の夜』/宮内悠介 ◯

囲碁・チェッカー・麻雀・古代チェス・将棋・・・、これらの盤上遊戯それぞれを極めたプレイヤーたちの、極めたが故に見えてくる深淵な世界を描いた、短編集『盤上の夜』 。本作は宮内悠介さんの代表作だということで、以前から気になっていました。ただ、ちょっと、私には難しかった・・・。というのもワタクシ、こういった盤上遊戯が非常に苦手で、唯一なんとか…
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『これからの暮らし by ESSE vol.1』/エッセ2021年12月増刊号 ◎

新聞の広告で見つけた本書『これからの暮らし by ESSE vol.1』。サブタイトルが〈50代からのちょっといい毎日、ちょっといい未来〉である。そりゃ読まざるを得ないよね!ドンピシャフィフティーオーバーなワタクシとしては。ということで、早速入手して読み始めたわけでございます。 普段の私は物語読みで、雑誌ってほとんど読みません。昔(2…
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『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』/東山彰良 ◯

東山彰良さん、だいぶ前に『ラブコメの法則』を読んで「ラブコメっていうか、ヘタレな男性が美人親族に振り回される話だよねぇ(笑)」って苦笑してたのを思い出すのですが、今作『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた』 も、なんともトホホな感じです。ていうか、タイトルがまんまネタバレってどうなの?それでいいの?(笑) 有象無象というネ…
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『続 わけあって絶滅しました。』/丸山貴史(監修:今泉忠明) ○

昨年『わけあって絶滅しました。』を読み、あまりにトホホな絶滅理由に膝から崩れ落ちたり、「人間のせいで、申し訳ない・・」という気持ちになったりしたのですが、本作『続 わけあって絶滅しました。』 でも、なんというかもうホント、思うところ多々ありすぎで情報量の多い読書となりました。なんとまあ地球という星には、幾種類もの生命が生まれ、進化し、絶…
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『感応 グラン=ギニョル』/空木春宵 ◎

書評で見かけて、「これは私の好みどストライクそうだわ!」と思った本書、『感応 グラン=ギニョル』 。空木春宵さんというペンネームも雰囲気があって私好みだったりする~♪、ということでかなり期待を持って読み始めました。いやいや、その期待を全く裏切らない、妖しく美しい退廃的な世界を、十分に堪能させていただきました。5篇それぞれに、素晴らしかっ…
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『落日』/湊かなえ ○

う~ん・・・。湊かなえさんらしい、といえば非常にらしい作品ですよねぇ。「映像脚本絡みのミステリー」という分類が・・・。港さんの得意分野を存分に生かした(映像脚本系なだけでなく、微妙な田舎具合の地方都市が舞台ってとこも)作品だなあと、感じましたね。ところでこの『落日』 って、新人脚本家・甲斐千尋と気鋭の映像監督・長谷部香のダブル主人公って…
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『でえれえ、やっちもねえ』/岩井志麻子 ○

岩井志麻子さんの『ぼっけえ、きょうてえ』を読んで、岡山弁が〈土着の恐怖〉トリガーになるというトラウマを負ったのは、このブログを始める前(10数年前)のことでした。本作『でえれえ、やっちもねえ』 も、岡山弁がじっとり絡みついてくる、人間の恐ろしさが描かれていたように思います。 「穴堀酒」ずっと手紙を送ってくる女、最後に一通だけ、返信が・…
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『八咫烏シリーズ外伝 烏百花 ~白百合の章~』/阿部智里 ◎

たまたま同時に図書館の予約の順番が回ってきて受け取っていたのだけど、とりあえず本編である『追憶の烏』を先に読み、本書『八咫烏シリーズ外伝 烏百花 ~白百合の章~』 を後に読むことにしたんですよね。・・・この順番で読むことにしてよかった・・・!!私自身が、この順番で読むことにして、救われたと思います。阿部智里さんの〈八咫烏世界シリーズ〉の…
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『追憶の烏』/阿部智里 ◎

阿部智里さんの〈八咫烏世界シリーズ〉第2部の2作目。山神のための荘園・山内を治める八咫烏たちの世界で、その世界の衰退が確定されながら、なんとかそれを緩やかなものにできぬか、願わくば回避できぬものかと苦闘を続ける、〈真の金烏〉・奈月彦とその側近・雪哉、またその周囲の人々。彼らの〈世界存続〉への崇高な戦いは、権謀術数渦巻く朝廷内の力関係に飲…
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『ししりばの家』/澤村伊智 ◎

夏のうちに読んでおきたかった・・・(笑)。図書館予約の順番が、予想以上に回ってこなくて、すっかり秋も深まった頃に手元に来たことを、ちょっと残念がりながら読み始めたのですが。・・・ああもう、なんでこう、澤村伊智さんって、理不尽系に怖いんだろうなぁ!!読んでると、どんどん心身が冷えてくる感じがするんですよ、ホントに。本作『ししりばの家』 、…
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『キミのお金はどこに消えるのか』/井上純一 ◎(コミックス)

むっっず・・・(笑)。いや、理論はすごく通ってるし、わかりやすく解説してくれているんですよ?サラサラ読める・・・が、何故か納得行かない~(笑)。今まで私が理解してた〈経済〉の感覚が誤解である・・・、という内容だからかしらん。中国人である奥さん・月(ゆえ)さんとのオモシロ日常を描いたエッセイ漫画『中国嫁日記』で有名な漫画家・井上純一さんに…
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『リリエンタールの末裔』/上田早夕里 ◎

『夢見る葦笛』で、私の嗜好にピッタリと合った上田早夕里さん。本作『リリエンタールの末裔』でも、美しいSFと精緻なファンタジーの融合に、魅了されました。素晴らしい作家さんに出会ってしまったなぁ・・・と感慨にふけっております。他の作品も、もちろん〈読みたい本リスト〉に仲間入りです! 超絶文系人間のくせに(だからこそ?)、未知なるテクノロジ…
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『白昼夢の森の少女』/恒川光太郎 ◎

恒川光太郎さんさんがデビュー以来、あちこちで発表してきた短編作品を1冊にまとめた本書、『白昼夢の森の少女』 。幻想的なもの、SF的なもの、ホラー・怪談物・・・、それぞれジャンルが違いながら、恒川さんらしさが奥底にたゆたうような、美しい物語たちでした。 「古入道きたりて」戦地で聞いた、山中の不思議な現象の話。「焼け野原コンティニュー」生…
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『エクソダス症候群』/宮内悠介 ◎

人類の他惑星への移住が始まり、開拓地としてまだまだ不便な状態にある火星。とある事情で地球から故郷である火星の精神病院に転職した精神科医・カズキは、物資(薬や食品)も人手も足りない状況において病棟長を任されるが、病院内・市街地を問わず急激に集団発症するようになった『エクソダス症候群』の対処に追われることになる。宮内悠介さんの描く世界は、非…
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