『もう切るわ』井上荒野 ○

井上荒野が描く、ガンで死にゆく男の妻と愛人のモノローグ。表題の『もう切るわ』は、男の手帳に残されたメモ。

はっきり言って、妻にも愛人にも決め切れない、ぐらぐらしているだけの(死に掛けているとは言え、)男にはちっとも共感を得ることが出来なかった。イライラするだけで。
でも、妻の奔走振りが、素晴らしかった。奔走するだけでなく、自分を省みたり、男(夫)との関係を見つめ直してみたりと。揺れながらも、一本芯が通ってる感じがして、よかった。
多分作者の中で妻と愛人2人は同列なのだと思うが、逆に愛人には、今ひとつ存在感を感じられなかった。基本的に、受身過ぎる人間像は苦手。

(2006.10.15 読了)
もう切るわ
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長編小説光文社文庫 著者:井上荒野出版社:光文社サイズ:文庫ページ数:219p発行年月:2004年1


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