『レインツリーの国』/有川浩 ◎

有川浩『図書館内乱』の作中作品、『レインツリーの国』です。
キタキター!有川さん一流の、「じれったい愛」ですよ!

まあ、この場合、女性側に聴覚障害があって、それにこだわるあまりのじれったさもあるワケですが。

簡単に言うと、健聴者の男性と聴覚障害の女性が、ネットの読書感想をきっかけに「青春菌」のラリーメールで盛り上がり、直接会ったら色々と問題が起き、悩んだ末にお互いを受け入れて、恋愛成立。・・・って言う、王道物語。

障害があって、それを隠したい女のコとそれを乗り越えて彼女に近づきたい男のコ(いや・・・「コ」って言う年でもないけど、2人とも。でもそんな雰囲気なんですよね~。)
王道であるが故に、ハッピーエンドは確実なので、安心して読めました

二人の出会いがネットで、だからこそ二人とも「顔も知らない相手と自分をさらけ出して青春菌をラリーしあえ」て、でもヒロインひとみさんはネットだからこそ自分を「普通の女のコ」として演出できていた。
初めて会うときに「普通の女のコ」を、演じたかったひとみさんの気持ち、分からなくもないです。もちろんそれを「どうして教えてくれなかったとなじる」伸君の気持ちも分かる。
ただ、私は分かってるような気がするだけなのかな、という反省もしました。

障害という重いテーマながら、2人の恋愛を「じれったく」も爽やかに、描いてくれた有川浩さんに拍手!ですね。

有川さん特有の「怪獣」も「戦闘」もない(ご本人曰く「飛び道具なし」)ので、ヘンな違和感がありましたね(^_^;)。水無月・Rとしては、ヒロインが「はちきん的女性」でなかったのが、残念です。
(有川作品に偏って傾倒してるきらいがあるな、水無月・Rよ。)

あ、それと作中作「フェアリーゲーム」の原作?の『妖精作戦』のシリーズ、読んでみたかった・・・。M市図書館にも協力図書館にも所蔵がないようで、検索しても出ません。残念

(2007.3.23 読了)
レインツリーの国
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著者:有川浩出版社:新潮社サイズ:単行本ページ数:203p発行年月:2006年09月この著者の新着メ


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この記事へのコメント

miyukichi
2007年06月29日 00:39
 こんばんは♪

 王道な恋愛小説でしたが、
 男女どちらの気持ちも
 しっかり細やかに描かれていて、
 すっごくよかったです。

 有川さん、私もずいぶんハマってきました^^
 http://blog.goo.ne.jp/miyukichi_special
2007年06月29日 23:06
みゆきちさん、こんばんは(^^)。

王道な「じれったい愛」で、しち面倒くさい、歯がゆい物語。もうッ!有川さんたら!
自分にはもうムリですが、こういう爽やかな恋愛を読むのは、気持ちが華やぎますね。
2007年07月02日 10:40
こんにちは。
ネットだからこその出会いと交流にドキドキ、ヤキモキの連続でした。
飛び道具無しの恋愛小説でしたが、有川さん、こういうのもOKっ!という感じでした(エラそう;;;)
2007年07月02日 21:16
すずなさん、こんばんは(^^)。
TB&コメント、ありがとうございます。
とにかく有川作品、いいですよね。ほんとに。
「じれったい愛」、ホントにタマランですよ。
じゅずじ
2008年08月29日 22:51
こんばんは。
遅ればせながら、読ませていただきました。
ちょっと甘さ抑え目の、少し深い言葉に感動しました。
思いやるって、なかなか難しいことですね!
2008年08月30日 22:08
じゅずじさん、こんばんは(^^)。
怒涛のベタ甘ラブロマではないけれど、気持ちにじっくり伝わってくる、いいお話でしたよね。
お互いが思いやる気持ちを持って「人」の関係を築き上げる、その丁寧な物語運びに、ドキドキしました。

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