『闇の底』/薬丸岳 △

女児に対する性犯罪が起こるたびに、見せしめのように殺されていく性犯罪前歴者。処刑を行うのは「サンソン(首斬り人)」と称する、とある男。サンソンを追う刑事の中に、過去に妹を性犯罪で失った長瀬がいる。
長瀬のとった、行動とは。

薬丸岳さんは、初めてですね。警察ミステリー・・・なのかな、ジャンルとしては。警察ミステリーは結構嫌いじゃないんですが、どうも登場人物の印象が薄くて、最初のころはメモ片手に読んでました(←記憶力悪すぎ)。
タイトルの『闇の底』は、言い得て妙だと思いましたね~。
「闇の底」にいるのは、永瀬であり、サンソンであり・・・そして罪を重ね続ける性犯罪者たち。

サンソンの正体は、最初は長瀬の父親か?と思ったんですが、あまりに短絡だから違うな~と読み続けるうちに違うことが判明。長瀬の父親じゃないならこの人だな、と思ったら案の定。
う~~ん、ひねりがないと言えばナイです。

性犯罪抑止のための、法治国家では許されない私刑。犠牲となったのは、過去の犯罪者。しかし、衝動から性犯罪に走る人間に、見せしめの私刑が、抑止力となるだろうか?
子供を持つ親として、子供を狙った性犯罪には憤りを感じる。だが、こういう見せしめの殺人は、肯定しかねる。すべての犯罪者が、刑を全うして出所するまでに更生できる訳ではないのは事実だし、性犯罪者は再犯の可能性が高いこともわかっている。自分の子供が犠牲になったらと考えたら、とても許せるものではない。
自分の中で、白黒つけられないまま、読み終わってしまった。
非常に、後味が良くないです・・・。

(2008.05.29 読了)
闇の底
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著者:薬丸岳出版社:講談社サイズ:単行本ページ数:287p発行年月:2006年09月この著者の新着メ


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