『歪笑小説』/東野圭吾 ○

なははは…。いいのかな~、これ(笑)。
現役人気作家が暴く、出版業界のアレコレ!
面白いんだけど、ここまで書いちゃって大丈夫なの?いや一応フィクションだし?ううむ~(笑)。
って感じで、ニヤニヤ、なるほど、あらあら、どっひゃー、な体験でございましたわ。
東野圭吾さんといえば、今をときめくミステリー作家さんですが、今回はミステリーではなく、超エンタメ系ですねぇ。
しかし、タイトルが『歪笑小説』って。歪んだ笑いですか~。確かに「ニヤリ」としちゃいましたよ。

ちょっと身の回りが忙しくて、久しぶりの読書となりました。
久しぶりでこの作品は、なんか勢いが付く感じでよかったです♪
ホントなんですかねぇ、この色々なエピソードって。一応、フィクションである小説だけど・・・。
イヤ、でもありそうなんだよねぇ・・・(笑)。

「伝説の男」
ベストセラーを何百冊も出したという、伝説の編集者。その実態とは。
「夢の映像化」
ハードボイルド作家?な熱海圭介の作品映像化の話が出て…。
「序ノ口」
新人賞をとり、将来有望とみなされる唐傘ザンゲが、大作家たちのゴルフコンペに参加し、大作家たちから色々な話を聞く。大作家の最後の一言が、清々しくも力強い。
「罪な女」
新しい担当編集者が、若くて美人。浮かれた熱海と渋い顔の唐傘。
「最終候補」
閑職に飛ばされたサラリーマンが書いた小説が、新人賞の候補に上がるが。作家になりたいけど、厳しそうでどうしよう…。
「小説誌」
中学生の職場見学で「小説誌の存在意義」について矢継ぎ早の質問と論議に巻き込まれてきりきり舞いする編集者。
「天敵」
見込みのある新人作家にくっついてきた、マネージャー気取りの女。編集者と対立する。
「文学賞創設」
新たに文学賞を創設することになり、他の賞との兼ね合いとか、準備に奔走する出版社の人々。意外な受賞者の姿。
「ミステリ特集」
ミステリ特集を組むことになったが、「本格」を書いてくれるはずの作家がお手上げ。代わりを引き受けた作家は、熱海であった。幸いな落ちがつく。
「引退発表」
長いこと泣かず飛ばずだったろう作家が、引退すると言い出す。引退にあたってのお礼が(笑)。
「戦略」
新たな主戦力となる作家として、熱海に白羽の矢が立ったのだが、どうにもうまくいかない。だけど、実はひっそり波は来ている?!
「職業、小説家」
唐傘の彼女・元子が、家族に「小説家と結婚したい」と報告。元子の父はやきもきするが。
「巻末広告」
うぷぷ。作中作品やそのあと出版されただろう作品の広告。
読んでみたい作品あり、へぇあの作家あの賞をとったんだ~と思うものあり。

いろんな作家が出て来るんだけど、二人の若手作家、唐傘と熱海の扱いの差が酷い(笑)。まあ、才能の差ってやつなんでしょうかねぇ。いや、出版社側の扱いも酷いけど、作者の扱いがまた酷いんですよ・・・オチ要員ですよね、熱海の役割(笑)。しかも、拾ってもらえない、捨てオチ要員…かわいそうだけど、同情できないのは何故だろう・・・。

しかし、あの中学生凄いな。ウチの中学生があんな論理立ってしゃべったら、私腰抜かすわ(笑)。
「小説誌の役割」ね~。確かに正論なんだけど、ほら色々あんのよ。大人の世界にはさ~。そういえば、全然言及されてないんだけど、〈芋づる効果〉は当てはまらないんですかね?『好きな作家の連載を追いかけ、ついでに面白い作品と出会う』っての。「小説誌」を買わないで単行本(いきなり文庫もあるけど)を読む派の私がいうのもナンだけど…。

元子のお父さんの気持ち、わかるわ~。よく知らない世界、年収三百万、しかも娘は勤めを辞めてしまう。そりゃ娘の心配するわ。だけど、いろいろ調べたり人に聞いたり、よくよく考えて、最後には「しっかり彼を支えてやれ」と言えるまでに。うん、いいお父さんです。

しかし、巻末広告は、うまいですねぇ。いやぁ、ホントに面白い。
唐傘が大躍進してアノ賞をとり、引退宣言の寒川先生のアノ作品も候補に!一応熱海の広告にも「好評」って入ってるのね(笑)。

全編通して、ニヤニヤと、楽しく読ませていただけました。

(2012.11.05 読了)

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この記事へのコメント

苗坊
2012年11月05日 23:16
こんばんは。
いやー凄かったですよね。読んでいて笑いそうになりました^^東野さんだからここまで赤裸々に語れるんだろうなと思いました。
小説誌に関しては芋づる式って難しいような気がします。
今って活字離れしているから、普段本を読まない人は読んでも注目作しか読まないみたいですよ。本屋大賞も大賞作しかあまり売れないそうですし・・・私たちみたいな活字中毒者(勝手に一緒にしてますが^^;)だとそういうのもあるかもですが・・・。特に単行本から読む人も多いと思いますし。私は小説誌は一切読んだことがありません^^;
2012年11月06日 12:54
ぶっちゃけ話満載で、とっても面白かったですよねー!でも、東野さん大丈夫?って心配にもなりましたけどね^^;
そうそう!あの中学生は凄かったですね。私、絶対に負けてるなぁと思いました(笑)
巻末まで凝ってて、最後まで楽しめたのも良かったです♪

★追伸
TBが届いてないようです^^;再度、送ってもらえないでしょうか。宜しくお願いしますm(__)m
2012年11月06日 20:52
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
芋づるは期待できないですか~(^_^;)。
私も基本的に小説誌は読まないんですが、有川作品で単発短編とかだったりすると、図書館で借りたり買ったりします(笑)。
本屋大賞も、売れないんですか…。世の中ホントに出版不況ですねぇ。
って、図書館派の私が言うのも、いかがなものかと思いますが(^_^;)。
2012年11月06日 20:56
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
ここまでやっちゃって、いいの?!と東野さんのサービス?!に喜びつつも、チト心配?(笑)。
ですよね、あの中学生には勝てない気がしますよね、にゃはは。

すみません、何回かやってるんですが、TB上手くいかないみたいですね。
う~ん、ウェブりブログ、長時間メンテナンスやったくせに、調子まだ悪いのかしらん…。また時間を変えてやってみます。
2012年11月07日 12:36
TBありがとうございましたm(__)m
こちらからのも届いてないようですね^^;再挑戦しましたが、どうでしょう。無事に届きますように。。。
ホントですよ!メンテナンスに5日間もかかったくせに、どうなってるんでしょうねぇ。お陰で記事が溜まりまくってるんですけど^^;

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