『雨月物語 ~魔道、呪い、愛、救い、そして美の物語集~』/金原瑞人 ○

上田秋成、『雨月物語』。
水無月・Rが、学生時代にもっともまじめに取り組んだ文学である。
この読書感想ブログを始めて7年半になるが、実は『雨月物語』がらみの作品のレビューを3つ書いている。
思い入れがあるこの物語を、高校の文芸部員たちが自分なりに語り下すスタイルで描かれた本作『雨月物語 ~魔道、呪い、愛、救い、そして美の物語集~』。今どきの高校生があの物語をどのようにとらえるのか、興味津々で読みました。
あ、もちろんそれはスタイルであって、著者は金原瑞人さんなのですが。

9人いる文芸部員が、それぞれ1編ずつ担当して、語り解く。
きちんと調べ上げる子もいれば、コバルト風です!と言い切って好きなように解釈する子もいて、逆にそれが面白かったですね。
似たような作品を紹介したり、自分の感想を前面に出してきたり・・・。BLを突っ込んでくるか、やっぱり(笑)。

ただ、全体的に「超入門」って感じで、物足りなかったかな。
あんまり読書好きじゃないけど、古典は少しぐらい知っときたい、って感じの中高生向きな気がします。
真面目な現代語訳だとつまらなくて読めないよね…ぐらいの子向け。
そういう意味では、なかなか面白いんでしょうけど。

9編全部が語られた後、「最後にひとこと、ふたこと、みこと」という章がありました。
9人の部員がそれぞれ、自分の担当した作品や今後自分がどんな作品を書きたいかを簡単に語ってて、将来が楽しみな子供達だなぁって思いました。ちょっと読んでみたい作品もあります(^_^)。
そして、最後に顧問の先生のところで、彼ら部員の所属する高校が廃校になり、そして文芸部もこの9人だけ1年間だけのものだったことがわかります。ただ、そのネタここで入れてきてどうするの?って気もするんですよね。
まあ、「廃校直前で突然できた文芸部」「その部員がこれだけ面白い作品を書いた」という奇跡、という事を顧問(金原さん本人?)としてよくやったね、ってことにしたいんだろうけど…。ううむ。

なんか、文句ばっかり書いちゃいましたね
思い入れが深い作品がらみだとまあ、こういうこともあります(笑)。

(2014.04.29 読了)

参考までに『雨月物語』がらみ2作品レビュー
『雨月物語』 青山真治
『雨月物語』 岩井志麻子

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