『悟浄出立』/万城目学 ○

やっほ~、マキメさんだ、楽しみだ~、と読み始めてみたら、あらら?ちょっと肩すかし。
いつもの、愛と笑いとツッコミ処満載、トホホ溢れる感じがちょっとしなかった・・・。
アレだな~、中国古典の素養がないからなぁ、私。
万城目学さんによる、中国古典のサブキャラ(?!)たちの心中を描いた『悟浄出立』、原典を知ってたら、もっと楽しめたかな?

あ、でもですね、「西遊記」「三国志」、四面楚歌の意味の由来、ぐらいはちょっとは知ってたんで、へぇ~なるほどねぇ~って感じはしました。ただ、司馬遷は歴史家だってことぐらいしか知らない。・・・始皇帝も、よく知らない(^_^;)。

確かに「西遊記」では沙悟浄と猪八戒は完全にサブキャラ扱いで、あんまりイメージがわかなかったので、「悟浄出立」で沙悟浄の色んなことが分かって楽しかったです。毎回、妖怪に囚われちゃう仲間(^_^;)。案外、孫悟空が真面目なのがおかしかった(笑)。
「虞姫寂静」は、ただ切なかったな。切なかったけど、虞美人はきっと花になれて救われたんじゃないかなと思いました。「虞」という名を捨てよと突き放された後、本陣の宴に乗り込んでいき、舞を舞う姿は凛として美しく、なよやかな中にも芯の通った彼女の行動に、羨ましさすら感じました。
「父司馬遷」の娘から見た司馬遷とその周りの人々の話は面白かったです。娘は普通の人なので、何故父がそこまでして書を守ったのかとか、放免されたのち市で人々の話を聞いてきては記録するという行動への疑問など、それでも父を本当は愛していることとか、なんか胸に迫るものがありました。

でもな~、やっぱりマキメさんは「わはは~♪」な物語の方が好きかな、私は。

(2015.04.07 読了)

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万城目学 新潮社発行年月:2014年07月22日 予約締切日:2014年07月17日 ページ数:20


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この記事へのコメント

苗坊
2015年04月18日 11:42
こんにちは^^好きな作家さんはあらすじ読まずに読み始めますからね~^m^私もあれ?と思って読み薦めました^^;
中国古典は私は皆無なものでホント分からないことばかりだったのですが元ネタを分からなくても十分楽しめました。
「虞姫寂静」はただただ切なかったですね。
でも凛としていて女性として誇らしく、羨ましいと思いました。
2015年04月18日 17:30
苗坊さん、ありがとうございます(^^)。
そうなんですよね、著者名だけでチョイスしちゃうから、時々こういうことがあります(笑)。
「虞姫寂静」の物語の切なさは、とてもよかったですよね。
2015年05月11日 15:25
確かにトホホ感はなく、いつもの万城目さんとは趣が違っててあれ?って感じでしたね^_^;
私も中国古典に関しては、ぼんやりとした知識しかなかったので、もう少し詳しければもっと楽しめたのかなぁとちょっと残念に思いました。でも、私は万城目さんのこういうのもいいなぁと思いました。
「虞姫寂静」は印象的でした。虞美人の凛とした姿に惚れ惚れしちゃいました。切ないお話でしたけどね・・・。
2015年05月11日 16:35
すずなさん、ありがとうございます(^^)。
万城目さんが中国古典が好きで、しかも脇役のことに心を寄せているのがとても感じられましたよね。
サブキャラにだって人生はあるのですよ♪
うん、私もこういうの好きな方ですが、万城目さんといえば、愛と笑いとツッコミ処満載で近畿地方愛に満ちてる作品、ってイメージが強くて。近畿地方人としては、そっちの作品群の方に軍配が上がっちゃうかな~(笑)。

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