『世界はハッピーエンドでできている(1)』/下西屋 ◎ (コミックス)

〈タテ読みタダ読み♪〉は過去のこととなって久しい(笑)、縦読みマンガアプリ・〈comico〉。
長らく連載を読み続けて来た作品が、とうとう完結しました。ずっと〈タダ読み〉させて頂いてたんですけどね、最終話を読んだらどうしても「紙の書籍」でほしくなり、楽天ブックスでポチってしまいました♪
下西屋さんの『世界はハッピーエンドでできている(1)』
誰もが知っている童話を、登場人物(というか動物や物体ですら)すべてが幸せになれるどころか、読者までハッピーにしてくれるという、素晴らしい作品なんですよ!
もうホント、大好きです。

一番手の「桃太郎」から、愛と笑いとツッコミ処が満載で、読んでいて楽しくて楽しくて仕方ないのですよ。
桃から生まれた桃太郎が、自分の名前「正義(ぴーち)」を求めるという、深い根本があるにもかかわらず、可愛いハチくんとか、「小太りなじいさん」とか、ヒーロー番組の悪役になって奥様方に人気が出たりとか、ニヤニヤしたりほっこりしたりしちゃうのですよ。

そのぴーちの義理の妹が「かぐや姫」のかぐちゃん(極度のオタク)だったり、「三匹の子豚」のオオカミと「赤ずきん」のオオカミが親戚だったり、「白雪姫」が筋肉姫だったり、白雪姫の継母王妃が素敵な為政者だったり、「七匹の子ヤギ」の長男が一番ピュアだったり、もうホント、どの話も大好きです。

しかも、1つの童話に対してたくさんの4コマ(そう、何ページもあるストーリー漫画じゃない)があって、それが一つ一つ、上っ面のハッピーじゃなくてそれぞれの立場に踏み込んで、酸いも甘いも踏まえたうえでのハッピーが描かれていて、楽しくてちょっと切なくて、それでもやっぱり世界は美しかったりして。
「その後のおはなし」や、「めでたしのその後」(こちらは数ページのストーリー漫画)も、ニヤッとしたり、ほのぼのしたり、何と言うか本当に素晴らしい。

私、白雪姫の継母王妃がホントに大好きです。鏡とのコンビも最高。
王様の弱気を叱りつけて生きる気にさせた薬師で、国の権力を握れば治水工事と子育て支援に邁進し、姫が森に籠って修行をすれば蜂蜜漬けのリンゴを差し入れし、姫の「筋肉で例えてくれないか」のムチャ振りにスマートに応じて会話を成立させ、「貴女が死ぬときは僕を割っていただきたい」という鏡の要望に〈生きていれば何度でも大切なものと出会える〉と予言を与え・・・。
ところで、後日談で白雪姫が女王様ではなく王様になってるのは、ツッコミ入れた方が良いのかな(笑)。
あの義母上の政治を見てたら、そしてレスラーなのか姫なのか分からないレベルの鍛錬をしてれば、王様として国をしっかり治められるってもんですよね♪

かぐや姫のかぐちゃんも、大好きなキャラですよ。私はオタクというレベルではないので、この漫画で学んだ(笑)ことが多いんですが、かぐちゃんのオタクっぷりが最高。そしてその萌えに釘を刺すどころか、助長させている?主上の存在がたまりません。
萌えをムシャムシャするかぐちゃんにも、かぐちゃんの原稿を手伝いながらツッコむ主上にも、ニヤニヤが止まりませんなぁ。
この二人の関係性だけで、ご飯何杯でも食べられそうな私は、最近オタク化してるのも知れません(笑)。

一つ一つのストーリーに愛と笑いとツッコミ処があふれ、それでいて登場人物(動物・物体を含む)みんなが真摯に生きていて、誠実であろうとし、他者に対する愛があり、とても美しい。
辛いままならない現実も受け入れて、それでも幸せであろうと全力で生きる彼らの物語を、もっともっと読みたいという気持ちでいっぱいになります。

現在紙書籍は3巻まで出ていて、今後4~6巻(6巻で完結)が電子書籍で出る予定。
読み返しを考えると、出来れば紙の書籍で出してほしいと思うけど、なかなか難しいんでしょうね・・・。

(2019.06.30 読了)

水無月・Rの〈『世界はハッピーエンドでできている』シリーズ〉記事

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