『塩の街』/有川浩 ◎

まず、最初に。
有川さん、ごめんなさいぃ!!
水無月・R、「世の中に有川ムーヴメントを起こしたい」などと言いつつ、デビュー作、読んでなかったのです。
わぁぁ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!

これが、デビュー作品・・・? 単行本化に際して手を入れた部分もあるとはいえ、やっぱり、すごいよ、有川浩 文章も、ストーリーも、登場人物も、設定も、・・・なんて、完成度の高い・・・。

私、『空の中』とか『海の底』とかの巻末の既刊広告の「世界とか、救ってみたくない?」にだまされてた。なんか、もっととんでもないファンタジー話だと思ってた。いや、世界中に塩の柱が降ってきて、それを見た人は塩になってしまうという設定は、確かにとんでもないんだけど。そういうことじゃなくて。
でも、よく考えてみると『空の中』『海の底』も巨大生物の設定はすごいけど、その他はほとんど現実的な設定だったよなぁ。

ある日突然、宇宙から飛来した塩の柱。その影響か、人々が塩柱になり、朽ちていく。社会が崩壊しつつある東京で生活する真奈と秋葉。2人の元へ現われては塩と化した2人の男。その背景。そして、二人(真奈・秋葉)と世界の運命を変える客が現れ、塩の柱に対する作戦が開始する。真奈と秋葉の間に流れる、じれったさ、おお!これこそ有川節!歳の差や立場の差、そんなんどーでもいいんだわ!悩んだり、悔しがったり、だけど、まっすぐに生きていく、すごく力強い。「愛は世界を救わない。」だけど、「相手を救いたいと思ったら、ついでに世界を救ってた。」うん、最強の恋愛だ。

後半の、「塩の街、その後」もいい。世界を救った後、真奈と秋葉がどうなったか、気になるところですから。
野坂夫妻の話もノブオの話も結構良かったけど、個人的には入江さんの話ですよ。うっわ~、アタマ良すぎてついていけない~。だけど、その割切りと言うか悪漢ぶりには、頭が下がる。間違っても、惚れたりはしないけどね・・・。
有川さんは「入江ではギブアップ」とおっしゃってますが、主人公じゃなかったら、アリかしら?ノブオの取材話、物語になったらいいなぁ~と思ってて、そこへ入江さんがエキセントリックな取材対象として出てきたらどうだろう、とか。

あ~~、全然感想になってないぞ。実は、読み終えて、1日経ってるんですよ。いつもだったら、読み終わったその日に感想書いてUPしてるんですが、『塩の街』は、それが出来なかった。たぶん、有川さんの単行本化の気迫に、自分の力が及ばないのがわかっちゃったからです。時間置いたら書けるかな、と思ったんですが、無理みたい・・・(笑)。

ほかの作品ほど「読んだら即萌え!」ではないんですが、やっぱり、「活字でのベタ甘ラブロマ」(設定はとてつもなく深刻だけど)はいいですね~。真奈も野坂夫人も、はちきんだ~。萌え~。(←理性の方、大丈夫か、水無月・R。)
【蒼のほとりで書に溺れ。】では恒例の説明ですが、
はちきんとは、「男勝りでサッパリとした気性の女性をさす、土佐弁」です。
有川作品には、はちきんな女性がいっぱい出てきます。
そのたびに萌えまくりな、水無月・R。
ああ、私もはちきんになりたい・・・(私じゃ覚悟が足りんな・・・)。

なにはともあれ、有川浩はすごい!なのです。
ファンタジーでSFで社会派で、ベタ甘ラブロマ。
これに参っちゃってる人はたくさんいますよね!
もちろん、水無月・Rもそうです。
これからも、大絶賛なのです

(2007.07.25 読了)

塩の街
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著者:有川浩出版社:アスキー・メディアワークス/角川GPアスキー・メサイズ:単行本ページ数:421p


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