『Story Seller vol.2』(小説新潮09年5月号別冊)/アンソロジー ◎

去年『Story Seller』を読んで、「うう・・・またリストが長くなる(泣&笑)」をしたのですが、今年また第2弾が出ましたねぇ!
読み応えは長編並、
読みやすさは短編並
っていう表紙のキャッチフレーズ、今回も、ばっちりですよ♪

去年の春に『Story Seller』がでて、今年2月に文庫版が出たので、有川さんの作品は読みたいけど、『Story Seller vol.2』は文庫化まで待とう・・・と思っていたのです。ところが、私が有川さんの大ファンだと知っているリアル友人が「買っちゃった~、読む?」と貸してくれまして。もちろん大喜びで読ませて頂きました、という次第でございます。
・・・ところで。 文庫の方が安いんだろうと思ってたら、違うんですね(笑)。小説新潮別冊は780円で、文庫が860円ですよ。えぇ~!!そうなの?!・・・ビックリ。

さて、そんな話はさておいて(笑)、去年と今回の作家さんのラインナップが、結構同じです。しかも、前回と絡めた物語を載せた作家さんもいて、嬉しい限りです。

「マリーとメアリー」沢木耕太郎
カクテルのブラッディ・マリーをめぐる沢木さんの思い出と考察。エッセイ・・・ですよね。
「合コンの話」伊坂幸太郎
『Story Seller』に伊坂さんが書いた「首折り男の周辺」の「首折り男」が出てくる物語。多角的な視点とどんでん返しが、面白い。
「レミング」近藤史恵
やはり『Story Seller』に近藤さんが書いた「プロトンの中の孤独」の続編。石尾がチーム・オッジの真のエースになる物語。
「ヒトモドキ」有川浩
別に記事を上げているので、コチラをどうぞ。
「リカーシブル – リブート」米澤穂信
複雑な家庭事情の女の子がママの故郷に引っ越してきて、弟は超能力に目覚める?
「444のイッペン」佐藤友哉
コチラも『Story Seller』に佐藤さんが書いた「333のテッペン」の続編。土江田って、何者なの~?
「日曜日のヤドカリ」本多孝好
とある日曜日に、穏やかな関係の義理父娘に訪れた事件。でも振り返れば、なんてことない日曜日。

事細かに内容を書くのは、やめときます。長くなるし(笑)。
「合コンの話」は、久しぶりに伊坂さんの痛快な物語構成を楽しませて頂きました。伏線とかはあまりないんですが、合間に挟まる用語解説やオチも面白かった・・・。
「レミング」も良かったなぁ~。やっぱり『サクリファイス』の世界は、いいです。ロードレースの緊張感の中に生まれる、不思議な関係、信頼、そして登場人物たちの成長。今回は、かなり清々しい終わりだったので、ホッとしました。『サクリファイス』の続編『エデン』を執筆中とのこと、楽しみです!
「444のイッペン」、さらに謎が深まる土江田の過去。あれかなぁ、公安協力者とか?いやそんな簡単なものじゃないよなぁ・・・うわぁ~気になるよッ!佐藤さん、お願いだから続きというか土江田の過去の物語も書いて~~!!
「日曜日のヤドカリ」の微笑ましい義理父娘の関係が、良かったです。どっちも人間が出来てるなぁ(娘は小学生なのに)。

アンソロジーはいいですねぇ。 編集人の新井さん、大変良いお仕事をされましたね!ハラハラする物語、ホッとする物語の組み合わせの妙も素晴らしく、とても楽しく読ませて頂きました!ありがとうございました。

(2009.06.17 読了)

『Story seller』シリーズ




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