『フリーター、家を買う。』/有川浩 ◎

実を言うと本作『フリーター、家を買う。』は、日経のサイトでWEB連載されていたときに読んでいたので、再読である。
だけど・・・!やっぱり水無月・R大絶賛!読んだら即萌え!萌えの女神降臨!有川浩さんである。スンバラシイ。軽い気持ちで読み始めて、あっという間に引き込まれて、やっぱりいつもの如く、ぎゃひぎゃひいながら、読んでしまいました・・・。
今さらながらの注意事項ですが、ここから先は水無月・Rの大暴走をお許しいただける心の広~い方だけ、どうぞ~(笑)。

亜矢子姉ちゃん、カッコいい・・・!すんごく、はちきんだ! 
〔恒例すぎてしつこい解説:「はちきん」とは、男勝りでサッパリとした気性の、芯がシッカリしている女性をさす、土佐弁です。有川さんの描くはちきん女性は、水無月・Rの目指すところであります。〕
まあ、確かに一刀両断、激しく正論、追い詰めて逃さないところは、かなり頑なな感じで怖いけど。
でも、自分を信じてるところ、なんだかんだ言っても、家族を大事に思い、家族の立ち直りを信じている。その強さに、私は憧れる。

再読なせいか、どうもストーリーを追うというより、印象に残る部分中心になって来るのだけど、やっぱり何と言っても、試行錯誤しながらの誠治の成長が、大変気持ちよかった。
最初は「ギリギリ第二新卒」「本気で探せばどうにかなる」に甘えてダラダラしてる、ニートも同然な誠治が、母・寿美子の病気をきっかけに、姉にどやされたり必要に迫られたりしながら、〈働く〉ということに真剣に向きあって、少しずつ変わっていく。
変わるきっかけは、寿美子の病気だったけれど、ただの甘えた男だったら、こんなに毅然と変わって行けただろうか。きちんと繋がっている家族の関係、状況を自分で判断し行動できる誠治の資質、などがあってこそだろうと思う。
だから、安心する。真摯に生きていけば、やり直しは効くし、色々大変だけど何とかうまく回っていくんだ、・・・って。

あちこちで、ニヤニヤしてしまう。有川さんの文章のテンポが、本当に自分に合っているのが分かって、照れてしまう(←うわぁ、アブナイ人がいる!)。ご近所のいじめ話や、お母さんの病気、暗くて重たい話でも、何とか頑張って前向きになろうという、そういう雰囲気が伝わって来るから。
誠治が、逃げないのがいい。途中、蹴躓くこともあるし、足踏みしてしまうこともある。だけど、何とか頑張ろうとあがくその姿が、いいと思う。
父・誠一だって、なかなか寿美子の病気を認められなかったり、誠治に対して高圧的だったりするけど、それでも彼なりに家族を思っているのだと、だんだんわかってくる。最初は嫌~な親父の典型、だと思ってたけど、年齢や地位なりのプライドと闘いながら、少しずつ変わって家族に向き合っていく。
そんな誠一と誠治の親子関係の改善も、良かったと思う。

誠治が就職活動をするときの色々な過程、大変参考になりました。なんせ、私が就職活動をしていたのは・・・遥か遠い過去の事ですので(笑)。いつか再就職する日(多分パートだけど)のために、色々心しておくことにします。やっぱり採用担当者は、応募者のことが分かるのね・・・気をつけよう、うむ。

そういえばWEB連載中に気になってた、「誠治と千葉ちゃんのこの後は?!」が、追加の短編で描かれてましたね~!
おおいに「じれったい愛全開だった二人、このままで終わっちゃうの~?!とちょっぴり物足りなさも感じてたんで!すんごく嬉しいですよ。
しかも、語り手は明るくひょうきんな豊川クンである。連載中も、「面白いお兄ちゃんだなぁ~、軽いだけだったらムカつくけど、きちんとしてるところもあるし、なんせ千葉ちゃんに蹴っ飛ばされるところなんか、トホホな香りが・・・」と、トホホ萌えアンテナがピクピクしていたんですよ。
そしたら、実は豊川も千葉ちゃんに惚れてたとは!!しかも、負けそうなの分かってて、それでも見守っちゃうあたり、「頑張ってるのに報われない」という水無月・R的トホホ萌えに直球ブチ込んできました!
赤面のあまりぽっぺたがどす黒くなっちゃう千葉ちゃんも、可愛いと思います(笑)。
40Kgのセメント袋をイキナリ背負えちゃうガテン系女史で、純情派~!かわいいっ!・・・あ、でもこれは同性だから、こう思うのかしらん。やっぱり男性は、楚々としたか細い美女が顔を赤らめる方がいいのかなぁ・・・。
でもね、千葉ちゃんみたいなまっすぐで真剣な女の子(まあ二十代半ばだけど)は、いいよ!きちんと自立していて、一緒に歩いていける、そしてお互いを尊重しながら支え合うことが出来る、こんな素晴らしい女の子は、そうそういないって!

嗚呼・・・、いつも思うのだ。
有川作品、すんばらし過ぎる、と。
水無月・Rの萌え心は、有川さんの作品によって、より研ぎ澄まされて行きます。
ありがとう、有川さん

(2010.06.11 読了)


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